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RP2A03

りこーにいえーぜろさん

ファミリーコンピュータ(ファミコン)に搭載されたCPU。
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概要編集

RP2A03("りこーにいえーぜろさん"、または"あーるぴーにいえーぜろさん")とは、ファミリーコンピュータファミコン)に搭載されていたCPUである。


特徴編集

モステクノロジー6502をベースに、サウンド機能などを内部に搭載した8ビットCPU。開発はリコー。1.79MHZで動作し、波形メモリー音源3音、ノイズ1音、DPCM1音のサウンドを演奏することができる。


なぜ6502か編集

ファミコンが設計されていた1980年代初期の一般的な8ビットコンピュータは、Z80というチップをのせていることが多かった。大量に使われているチップなのでこれを採用すればゲーム設計が楽で、コストも安くなるはずである。しかしファミコンはあえてマイナーな6502を選んだ。理由は

  • マイナーなのでコピーされにくい
  • CPU内部にサウンド機能を組み込めるのでコストがより下がる
  • ファミコン用にカスタムしたGPURP2C02)と相性がよい

とのことである。


こぼれ話編集

そのマイナーさゆえ任天堂社内でもこのCPUに精通した者は少なく、ソフト開発は難航。だが偶然にも、当時HAL研究所に所属していた岩田聡(当時から天才プログラマーとして名は知られていた)が使っていたパソコンが6502搭載のコモドールのPETであった。


HAL研究所がファミコンのゲーム開発を受託することになり、日本で一番6502に精通した人物であった岩田は、その特性を駆使した裏技を次々に公開して任天堂社員たちを驚かせたという。任天堂における初期のファミコンのゲーム開発は岩田の存在なくしては語れない。


また任天堂はファミコンの発売後しばらくは自社単独でゲームを賄う方針であり、技術情報を公開しなかったため他社(任天堂のセカンドパーティ的な位置づけであったHAL研究所やハドソンは除く)はCPUが何であるかもわからず、丸1年の間、サードパーティからファミコンソフトは出なかったが、ナムコは独力で解析を行い『ギャラクシアン』や『ゼビウス』を移植した。


別名・表記ゆれ編集

2A03


関連タグ編集

RICOH ファミリーコンピュータ 6502 RP2C02

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