概要
SC18 LP770-4は2020年12月16日、ランボルギーニ(Lamborghini)のモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセ(Squadra Corse)が製作した公道走行可能なワンオフモデル。インテリア周りがここまで派手なオープンカーは、ランボルギーニではアヴェンタドール J(アヴェンタドールのページ参照→アヴェンタドール)が挙げられるが、SC20はそれ以上に過激なデザインとなっている。
車名は「スクアドラ・コルセ 2020年製」の意味。
オーナーのリクエストを元に、ランボルギーニのデザイナーがスケッチを描いた。「唯一無二のクルマを作る」事を開発目標とし、究極のデザインとパフォーマンスに、レース仕様のエアロダイナミクスを組み合わせ、他では見られないラインとディテールを取り入れている。とはいえ、ほかのランボルギーニ車と同様、六角形のモチーフ(後期型ムルシエラゴやレヴェントン、アヴェンタドール等のテールランプの意匠)は随所に用いられている。
なお、テールランプの意匠はシアン FKP37(Sian FKP37) LP820-4とまったく同じ。
カーボンファイバー製のボディワークは、ランボルギーニのエアロダイナミクスエンジニアが手作業で一点の曇りもなく磨き上げ、マシンの性能とコックピットに座るドライバーのどちらにとっても最適なエアフローを実現している。オープンカーでありながら高速走行でも快適なドライビングが可能。
特徴的なフロントスプリッターは2枚のフィンとフロントフードのエアインテークが囲み、ボンネットのエアインテークはウラカン GT3 Evoからインスピレーションを受けたデザインとなっている。彫刻のような造形のサイド部分にはエッセンツァ(Essenza) LP830-2 SCV12で採用したソリューションが反映。迫力ある、たくましいリアセクションには大型のカーボンファイバー製ウイングが装着され、ロー/ミディアム/ハイと負荷に合わせて3つのポジションに調整が可能。
ボディカラーは、ホワイトをベースにブルーのアクセントが存在感を放つ。インテリアにも同系色をあしらい、ブラックとホワイトを交互に使用。キャビン部分は、ダッシュボードカバー、ドアパネルやセンターコンソールはもちろん、ステアリングのトリムまでカーボンファイバー製モノコック構造となっている。アルカンターラとレザーで仕上げられたシートのシェル部分もカーボンファイバー製となっている。
ドアハンドルは機械加工されたアルミニウム製で、エアベントはサンタアガタ ボロネーゼのファクトリーで3D印刷技術を用いて開発されている。
パワーユニットは、フラッグシップであるアヴェンタドール等に搭載されているV12エンジンをベースにしたもので、排気量は6498cc、最高出力は770ps/8500rpm、最大トルクは720Nm/6750rpmを発生する。
トランスミッションは7速のISRと呼ばれるシングルクラッチ2ペダルMTを組み合わせ、フルタイムで4輪を駆動する(4WD)。
タイヤは、フロントが20インチ/リアが21インチのピレリ Pゼロ コルサで、シングルナットのアルミホイールを装着している。
関連タグ
- エッセンツァ→ランボルギーニ生まれのモータースポーツ用モデル
外部リンク
その他参考文献:
https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17418588/p2#content-paging-anchor-17418588