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概要編集

SCP-2719とは、シェアード・ワールド「SCP_foundation」に登場するオブジェクト。メタタイトルは「内側」。オブジェクトクラスはKeter


このSCiPは実態が存在しない概念的なものであり、可変性抽象的-形而上学的概念構成ポインタであると報告書には書かれている。

これだけでもよくわからないが、特別収容プロトコルも「内側に留めておかなければならない」という一文だけ。報告書自体もこれらの情報に加えて実験データのみという1000以上存在するSCPの報告書の中でも屈指の短さであり、かなり謎の多いSCiPである。


ちなみに実験データはこんな感じ。

2008Opel Astra内側だった。
D-5789内側に入った。
D-5794内側に入った。
D-5796内側になった。
D-5802内側に入った。内側は苦悩した。
収容ユニット2719-A内側に入った。内側は死ぬ。
収容ユニット2719-B内側に入った。
収容ユニット2719-C内側になった。
D-5803内側に入った。
D-5805内側に入った。
D-5812内側に入った。
D-5813内側になった。
収容ユニット2719-B内側になった。
ウレオボルイ、フィンランド 内側になった。
ウレオボルイの人々内側に入った。避難手順として成功した使用法。
収容ユニット682-V内側になった。

(報告書より一部抜粋)


やっぱりよくわからない…


とはいえまったく手がかりがないわけではなく、内容をかいつまんで見ていけばある程度のことは理解できるようにはなっている。ただし専門用語が用いられているなど難解なことには変わりないためここではアニヲタwikiの解説を元にして解説させていただく。


解説編集

まず可変性抽象的-形而上学的概念構成ポインタという言葉だが、それぞれ単語を分解して考えていくと、「可変性」は「形を変えられる性質」、「抽象的」は「あいまいなもの」、「形而上学的概念」は「姿かたちを捉えられないもの」、つまりは「形がなく自由に変えられるもの」となる。おそらく頭の中で思い浮かべるなどして用いるのだろう。


そして「ポインタ」はプログラム用語で変数と呼ばれる箱(数学におけるx・y・zのような様々な数を入れられる文字)の場所を示すメモ書きのようなものである。


よりわかりやすく言うと、ある棚にお菓子を入れたとして、どこに入れたかを記入したメモ書きがポインタとなる。

そして肝となるのがポインタも変数と同じく箱の一種であるということであり、そのため誤って変数に入れるはずだったデータをポインタに入れてしまうということが起こりえる。


例えば「お菓子→棚の二段目」というポインタがあるとして、新たにケーキを棚に入れたいときは「ケーキ→棚の二段目」というポインタが必要になるが、ケーキを上のポインタに入れてしまうと「お菓子→ケーキ」という「ケーキの中にお菓子が入っている」状況が出来上がってしまう。

現実世界ではありえないことだが、プログラムの世界では起こってしまうのである。


それを踏まえた上で実験データを見ていくと、内側になった、入ったの二つの結果があり、SCP-2719はその二つの操作を行えるポインタだとわかる。「内側になった」は「何らかの要素を入れ物にする」操作で、「内側に入った」は内側になったものに「何かを入れる」操作だと捉えてもらえばよい。


ここでミソとなってくるのが先程も説明したようにポインタの操作によっては現実世界ではありえない動作が起こってしまうという点であり、実験データを見ると内側になったD-5796の中にD-5802が入っている。

「内側は苦悩した」とあるが人の中に別の人間を入れている状態のため、苦しむのも当然と言えるだろう。さらに財団は何を血迷ったのかその中に収容ユニット2719-Aを入れている。データには書かれていないが、人間より大きなコンテナを入れられたのなら当然即死だろう。


続いて見ていくのはウレオボルイの結果。ここはフィンランドの都市であり、その中に一気に住民を入れることに成功している。

一度に多くの人間を移動できて便利…と思うかもしれないが、どうやら何が内側になるかはランダムらしく、下手をすれば住民の中に何かが入れられていた可能性もあった。あまりにもリスキーすぎる。


とまぁこんな感じで様々な問題を引き起こすSCiPだが、厄介なのがこのポインタは誰でも使うことができる。

下手をすれば世界を一瞬で崩壊させられる代物なためオブジェクトクラスがKeterなのも当然と言えるだろう。現在対策としてはSCP-2719に関する情報を知能のある生き物に提供しないといった方法がとられている。


余談編集

ちなみに実験データによるとこのオブジェクトはあの悪名高きクソトカゲの収容にも使われた。要は収容ユニットを内側にしてその中にSCP-682を入れようとしたわけである。

結果は成功しその後SCP-682自身も内側になったりといろいろあったがこれで一安心…


収容ユニット682-V内側になった。
SCP-682内側に入った。
SCP-682内側になった。
SCP-682内側に入った。
SCP-682内側に入った。
SCP-682内側に入った。
SCP-682外側。

対策…されてる…!?

要はどうにかしてSCP-2719から抜けだしたのだろう。

流石は公式チート。


  • 狙われたO5

クソトカゲの実験の後に、「人間の中に別の人間を入れられる」と言う点に気付いたZermelo博士と言う研究者は、あろうことかO5評議会のメンバーの肉体を乗っ取ってO5に入ろうとした模様。


O5-7内側になった。
Zermelo博士内側に入った。
処罰内側になった。
O5-7内側に入った。

当然その様な背信行為は許されずにキッチリ処罰は受けた模様。元のO5-7の肉体ごと。

なお、元のO5-7はどうなったのかは不明。


  • その後の問題発生

財団の問題児ブライト博士がこのオブジェクトの存在を知ってしまった模様。

その利用法は、


ブライト博士内側になった。
腸の苦しみ外側。(ナイストライ。)
処罰内側になった。
████博士内側に入った。(もう二度としない様に。)

と、このオブジェクトを胃腸薬代わりに使っていた。


  • O5の超越性付与

オーストラリアのタリーの人々に対してもウレオボルイの実験と同じく避難利用が成功した。

そこでO5が、「どうせなら自分たちが超越性を得ればSCPオブジェクトを押さえ込めるのでは?」と考え、期待してこのオブジェクトで自分達が超越性を得られるか試す事にした(本来O5は立場上SCPオブジェクトとの接触は厳禁だが、超越性を下の職員に与えたら自分達の立場が危ういのでそうせざるを得なかったと思われる)。


超越性内側になった。
O5-1内側になった。
超越性内側になった。
O5-2内側になった。
超越性内側になった。
O5-3内側になった。

3人のO5が順番に試してみるも上手く行かなかった…しかし!


超越性内側になった。
O5-4内側に入った。

4人目でついに成功し、オブジェクトを自らの力で抑え込める力を得られた!

と、思われていたが……


超越性外側。
超越性外側。
超越性外側。

……と、折角手に入れた超越性が何処かに消えてしまった。元のO5-4ごと。


関連タグ編集

SCP_foundation SCPオブジェクト SCP-682


CC BY-SA3.0に基づく表示編集

SCP-2719 内側

by Randomini

http://scp-jp.wikidot.com/scp-2719

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