概要
アイテム番号:SCP-283
オブジェクトクラス:Safe
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「落横石」。
オーストラリアにて発生したポルターガイスト騒動の調査中に発見された石。僅かに斑模様が浮かんだ暗灰色の花崗岩で、長さは10cmほど。現在は財団施設のルーム-██の東の壁にある安全ボックスにて保管されている。
見た目はごく普通の石なのだが、「東方向に落ちる」という奇妙な性質を持っている。
言うまでもない事だが、地球上の一般的な物体は重力の影響を受け、下方向へ落下するのが常識である。しかし、SCP-283は正常な重力の影響を受けず、下方向に動く代わりに磁気的に正確な東方向へと引っ張られて移動するという異常性を持つ。特別収容プロトコルの「財団施設のルーム-██の東の壁にある安全ボックスにて保管」というのはそういう意味である。
詳細な調査を行った結果、障害物などが存在しない限りSCP-283は東方向へ、地球を周回するように「落ち」続けることが確認されており、うっかり屋外で取り落としてしまったりすれば大変なことになってしまう。しかもこの石、重量は1kg以上もあり、それに「落下」の勢いが加算されることで、場合によっては家の壁や車などをも貫通する恐ろしい殺傷力を発揮する。基本的には無害と言っても過言ではないが仮にもSCiP、取り扱いには注意が必要。
なお、ウッド博士によると度々この石を安全ボックスから持ち出して文鎮代わりに利用している不届き者がいるらしい。このような「軽犯罪」がこれ以上繰り返されるのであれば、相応の罰が下されると宣告されている。