「見つけてくださいね。私の事。 ——SCP-461-JP-2」
「見つけるさ。 ——████博士」
概要
アイテム番号:SCP-461-JP
オブジェクトクラス:Safe
メタタメイルは「隠れ樹」だ。
特別収容プロトコルは至ってシンプル。
SCP-461-JPがある土地を財団が買収して、誰も入ってこないようにする。そしてSCP-461-JP周辺を監視するといったものだ。
なお、現在はSCP-461-JPの特異性が消失している。
財団は他の場所に新たにSCP-461-JPが発生していないか調査しているようだ。
(別の場所で発生しているとしたらこのオブジェクトは移動できることになるのでketerに再分類されそう。)
説明
SCP-461-JPはとある村の郊外にある並木道だ。
このSCP-461-JP(以降、並木道)には112本のケヤキが植えられているようだ。この並木道に東口から入って南側にある複数のケヤキの間には日本時間16時から10秒間この並木道に似た空間、SCP-461-JP-1が出現するらしい。
SCP-461-JP-1(以降、空間、又はこの空間)は濃い霧がかかっている。
この空間には15歳程度と思われる女性が出現していることが確認されている。この女性以外にはこの空間に生き物はいないようだ。
この女性は空間に入ってきた人(以降、対象)一名を見かけると「かくれんぼ」をしようと提案してくる。
この時、女性は自分を「子」、対象を「鬼」で始めることを要求する。なおこの要求を受けないと空間は消滅して元の並木道に戻される。
この「かくれんぼ」では女性が112本のケヤキのどこかの裏に隠れる。隠れる場所には特に規則性はないとされている。
「かくれんぼ」でこの女性を見つけた場合、女性は対象に「対象が過去に失くしたもの」を感謝の言葉と共に渡す。
なお、このオブジェクトは前述した通り現在は特異性が消失している。
関連タグ
【以下、SCP-421-JP-2 (女性)へのインタビュー記録-6】
対象: SCP-461-JP-2
インタビュアー: ████博士
付記: SCP-461-JP-2が20██/██/██のDクラスによる実験を行った際、████博士のインタビューを再び受けることを希望し、████博士が許可したためインタビューを実施しました。
<録音開始,20██/██/██ >
████博士: やあ、今日はどうしたのかな。指名してくるなんて。
SCP-461-JP-2: 深い意味はないですよ。ただ博士にお礼を言っておこうと思ったんで。・・・ありがとうございます。
████博士: ・・・私は君にお礼を言われることをしてきた覚えはないが。
SCP-461-JP-2: そうですか?私は感謝してますよ。・・・言いたいことはそれだけです。「かくれんぼ」しましょうか。
████博士: ああ、そうしよう
SCP-461-JP-2: ・・・博士。
████博士: なにかな?
SCP-461-JP-2: 見つけてくださいね。私の事。
████博士: 見つけるさ。
<録音終了>
終了報告書: この「かくれんぼ」にてSCP-461-JP-2は、112本のケヤキのどこにも隠れている姿が発見されませんでした。それから数分後、SCP-461-JP-1は消滅しSCP-461-JPの特異性は消滅しました。
SCP-461-JP-2へのインタビュー記録-5からSCP-461-JPは親木を変え、異なる場所をSCP-461-JPへと変化させる可能性があります。そのためSCP-461-JPの調査は今後も進め、SCP-461-JPを見つけ出してください。-████博士
関連リンク
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SCP-461-JP - 隠れ樹
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