「俺がいるのは生と死の間、そして鼓動と沈黙の間」
「水は生者の為に、シャベルは死者の為に」
「この地を清める為ならば、俺たちの魂など安いものだ」
概要
《魂の導き手》
かつてはとある教団の修道士であり、死者と意思疎通が可能な特異体質で周囲から孤立していた。ある時彼の故郷は突如として「黒い霧」に覆われ、生者も死者も呪われる「シャドウアイル」へと変貌する。教団の中でただ一人生き残ったYorickだったが、自らも死ぬことを許されず島に囚われることに。
呪いによって死者を使役することが可能となった彼は、故郷を呪いから解放する術を探すため、死者たちと共に彷徨い歩く日々を送る。
狂気を孕む、もしくは理性を失う者が多いシャドウアイルの面々の中ではそれなりに理性的(?)といえる人物。瀕死の漂流者が流れ着いた際に、手当てをしようと教会跡地へ運び込む程度の良心も残っている。結局医療設備がないのとシャドウアイルの宿命により命を救うことはかなわないが、それでも臨終を見届け祈りを呟くぐらいはしてあげるのだ。まぁその後で遺体を使役して協力させているため、目的のために手段を選ばないともいえる。
性能
ロールはFighterとTank。
敵を倒して墓を建て、そこからグールを召喚し使役するという特異な能力を持つ。物理攻撃・物理防御・体力が全championの中でも五本の指に入るYorickだが、単体では攻撃手段に乏しくやや火力不足。いかに効率的に敵を倒し、ペットを増やして集団戦に持ち込むかがポイント。
味方を増やせば驚異的な火力と手数でタワーを攻め落とす。複数のchampionの相手をするのは苦手なため、敵との遭遇に注意した立ち回りが必要。
スキル
- 魂の導き手(Shepherd of Souls)
自然に発動する固有スキルで、2つの性質を併せ持つ。1つ目は自分の周囲で敵が倒された際、一定の割合で墓が建つ告別(Final Service)。2つ目は以降のスキルによって生まれる「ミストウォーカー」を、一定の範囲内に限り最大4体まで使役する呪われし一群(The Cursed Horde)。
- 葬送(Last Rites)
Qキーで発動。高い威力と回復効果を備えた一撃を繰り出す。この攻撃で敵を倒した際には必ず墓が建てられる。また周囲に3つ以上の墓が建っているときこのスキルは目覚め(Awakening)へと変化し、コマンドによって周囲の墓から小型のグール「ミストウォーカー」を召喚する。墓は消える。
大抵の場合は通常攻撃しか効かないタワーにもダメージを与えられる、Yorickの主火力。
- 屍の列(Dark Procession)
Wキーで発動。指定した地点に屍の壁を呼び出し敵を囲む。この壁は味方が触れてもすり抜けるため、敵の妨害や緊急時の離脱に便利。発動にタイムラグがあるのと、攻撃を受けたらすぐ破壊される点に注意。タワーにターゲットされる特徴があるため、砲撃への囮にもなる。
- 悲嘆の霧(Mourning Mist)
Eキーで発動。「黒い霧」を敵に投げつける貴重な遠距離攻撃。敵にマークとスロウ効果を付与し、召喚した味方が一斉に襲い掛かる。範囲が狭く速度は遅いため、確実に当てるには練習あるのみ。
- 嘆きの墓標(Eulogy of the Isles)
Rキーで発動。Ult。指定した地点に「霧の乙女」を召喚する。死神のような姿をした彼女は4体の「ミストウォーカー」を引き連れて出現し、優れた性能でバトルをサポートする。離れた地点で召喚すれば、自分がすでに召喚したものと合わせて最大8体の「ミストウォーカー」が跋扈するとんでもない事態に。タワー攻めでも乱戦でも重宝する相棒。
余談
- Sona,Karthus,Mordekaiser,Olafとともに『Pentakill』というバンドを組んでいる。Yorickはベース担当。
- 現在の姿と声はリワーク後のもので、以前はもっと怪物のような見た目と粗野な物言いだった。現在のボイスは落ち着きがあり、「命」や「死」にまつわる理のようなことを呟き続けている。
- 戦闘では頼もしい「霧の乙女」だが、同時にYorickをシャドウアイルの深淵へ誘う危険な存在でもある。ボイスには彼女からの呼びかけに皮肉で返したり、鬱陶しがっているものも多い。
- なぜだか英語版の声優情報が公開されない。そのためかボイスの英語表記も詳しいことはわからない。この記事の筆者が日本人なこともあり、そこは勘弁していただきたい。