概要
ドゥネダインと呼ばれる、人間の中でも長命な者たちの末裔。南方王国ゴンドールの建国者であり初代国王であるエレンディルの息子イシルドゥアの子孫であるため、ゴンドールと滅亡した北方王国アルノールの正当な王位継承者である。長き旅による日焼け等が原因か浅黒く描かれることが多いが、原作の出身地や血筋の設定上白い肌の種族の生まれである。
9人の旅の仲間の1人であり、リーダー的存在。
映画ではヴィゴ・モーテンセンが演じた。
映画では目立たないが治癒能力を持ち、原作のアラゴルンは映画のアラゴルンよりも精神的に強靭である。
『指輪物語』以前
2歳で父を亡くし、裂け谷でエルロンドの養子として育てられた。成人して自らの出自を明かされ、同時にエルロンドの娘アルウェンと出会い、恋におちる。
その後長い間諸国を放浪する。ガンダルフと出会い友人となったのもこの頃である。
ガンダルフに協力して、ゴラムを捜索したり、ホビット庄を密かに護ったりと、物語開始以前から重要な役割を果たしている(これらのことは物語中で回想として語られる)。
物語中の活躍
フロドたちをブリー村から裂け谷へと案内する。エルロンドの会議にも参加し、「指輪の仲間」の一員に加わることになる。
ガンダルフを失ったモリア以降は一行の導き手として仲間を率いるが、仲間が離散した『二つの塔』以後は主にレゴラスやギムリと行動を共にする。そして敵の軍勢と真っ向からぶつかることでサウロンの注意を引き付け、モルドールを目指すフロドとサムを助けようと奮闘する。
指輪を破壊しサウロンを倒した後、ゴンドールの都ミナス・ティリスにてエレスサール王として即位した。また、アルウェンと婚礼を挙げ、妃に迎えた。
力の指輪
映画の過去の物語を描いたドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』において、彼の遠い先祖にあたるゴンドール王国の初代国王エレンディルが、ゴンドールの建国以前である島国ヌーメノールの海洋警備隊長として登場している。
後に指輪にまつわる大問題を起こして、アラゴルンが王位に着くことを拒む原因となった息子のイシルドゥル(イシルドゥア)も登場しており、この頃はまだ海洋警備隊の候補生である青年として描かれている。
余談
実写映画シリーズのアラゴルン役を演じる可能性のあった俳優はヴィゴ・モーテンセンの他に5人いた(参照)。とりわけスチュワート・タウンゼンドの逸話は有名である(参照)。