概要
本作の主人公的存在。
SNS上では美少女として振る舞うが、その正体は重度のおじ専である中年女性。
事の発端は、SNS上で芸能プロデューサーを騙り、アイドル志望の少女(主に女子中学生)を脅して恥ずかしい写真や動画を集め、性的欲求を満たす佐伯守に声をかけられたのが全ての始まり。
これがきっかけで佐伯に一目惚れしたナナは、彼に近づきたいがために異常行動を繰り返して恐怖を植え付け、遂には彼の自宅にまで押しかけるに至るが、佐伯がSNSで自分以外にも複数の女性に手を出していたことを知り、発狂。佐伯の自室で暴れに暴れた末、警察に連行され、佐伯もこの一件でこれまでの悪事が家族や警察にバレ、逮捕された。
人物像
重度のおじ専で、佐伯に一目惚れしてからはすっかり佐伯のストーカーと化す、典型的なヤンデレ。
佐伯に惚れ込んでからというもの、彼女の世界(もとい思考)は常に佐伯を中心に廻っているが、その行動にもかなりエゴが混じっている。
佐伯が逮捕された後もなお、彼に執着し続けており、自分のものにしようと暗躍している(尚、佐伯も第5話で逮捕されて以降、名前のみの登場となる)。
普段はお淑やかに振る舞っているが、実際の性格は破綻しているに等しく、極めて残忍かつ凶悪な本性の持ち主で、佐伯の為なら犯罪行為すらも厭わない。
基本的に佐伯以外には微塵も興味を持たず、自身と佐伯の関係の邪魔になるものには憎悪と敵意をもって接している。
更には思い込みも激しく、佐伯のSNSでの行動も「誰かに唆されて悪いことをさせられていた」と一方的に思い込むと、彼に対する恋心を再熱させ、SNSで様々な少女達をターゲットに「佐伯先生を誑かす悪い女達を全員始末する(悪い女狩り)」という完全に常軌を逸した行動に出るようになった。
初登場時はぽっちゃり体型だったが、佐伯が逮捕された後は「好きな人(佐伯)に裏切られた」というショックから全身ほぼ骨と皮になる程に激痩せし、暫くするとスタイル抜群に変貌したりと、容姿の変化が激しい。
経歴
上記において、佐伯が逮捕されると同時に自身も警察に連行されたナナだったが、厳重注意で済まされたのか、第8話にて再登場。
妻や浮気相手らのエロ動画を無断でネットに投稿する物部ケイスケの妻・サヤコ、その浮気相手である会社の後輩のメイや彼と別の会社に勤める受付嬢の小鳥遊リカにケイスケの一連の悪事を教え、彼女達にケイスケに対する報復を勧める。
ナナに唆されるがままに動いたメイとサヤコは修羅場に発展する結果となったが、三人の中で唯一ナナの異常性にいち早く気づいたリカは彼女の口車に乗ることはなく、友人のアドバイスもあり、直接ケイスケの本音を聞き出したことで彼の本性を知って失望し、そのまま別れを切り出した模様(リカはケイスケと別れて以降、そのまま登場しなくなったが、第2巻におけるゲストキャラで数少ない常識人だったため、第2巻で唯一破滅を逃れたキャラと言える)。
第14話ラストで再登場し、前回の一件から佐伯への恋心を再熱させたナナは、今度こそ佐伯を自分のものにしようと、「佐伯先生を誑かす悪い女達を全員根絶やしにする(悪い女狩り)」という目的を見出す。
自分の弟である一郎にもその手伝いを強制させており、学校や家庭環境に悩みを抱える女子高生の馬場園かりんや地下アイドルグループの一人のモカ等といった女性達を「佐伯先生を誑かそうとする悪い女」としてターゲットにし、さらなる暗躍を続けていく。