「ようやく理解に至った──
先生、あなたの力はこれ以上作用しない。」
プロフィール
所属 | ゲマトリア |
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人物
デカルコマニーに掲げられた、不気味な顔が描かれた絵画の姿をしている。
かつては「匿名の行人」と呼ばれていた。
初出はメインストーリー最終編「あまねく奇跡の始発点編」第1章。
ゲマトリアが色彩に襲撃された際、ゴルコンダと入れ替わる形で現れた。
丁寧な口調のゴルコンダと違い威圧的な口調で、この世界は「主人公」たる「先生」のために作られたのだと語る。
ただ、本来辿るはずの物語を捻じ曲げて幸福の結末にしてしまう為か、先生へはあまり好意的ではない。
「記号」や「テクスト」といった独自の表現を用いていたゴルコンダに対して、フランシスはメタファー的表現が多い。
なお、ゴルコンダであった頃より頻度は減ったものの、フランシスの言に対してデカルコマニーは変わらず「そういうこった」と相槌をうっている。
黒服やマエストロもフランシスの存在自体は元々知っていた模様。
マエストロ曰くベアトリーチェよりもある意味で危険な存在らしく、「よりによってフランシスか」と嘆いていた。
また「よりによって」という表現から、ゴルコンダ・フランシス以外にも複数の人格があり、過去にも何度か入れ替わっていると推測される。
その後は現状に一石投じる為、追放・封印された「旧友」地下生活者をゲマトリアに復帰させようと解放するが、説教やネタバレじみた発言が気に障り激昂した彼に襲われてしまう。
結果、地下生活者は自己中な暴走の末、聴き損なった情報の不足もあって再起不能の自滅を遂げ、復興どころか共倒れの結末に終わってしまった。
名前と姿の出典は画家フランシス・ベーコンと彼の作品群である『叫ぶ教皇』と思われる。