概要
グループのメンバーに用いられるイメージカラー。
メンバーを色分けしたグループというと秘密戦隊ゴレンジャーを初めとしたスーパー戦隊が有名で、近年アイドルがメンバーカラーを用いるのもこの影響が強いと思われる。
アイドルの中では少年隊やモーニング娘。など古くから用いられてはいるが、イメージが浸透しているのはおそらくももいろクローバーZあたりで、その理由としてはPVやライブ、テレビでの出演時などもほぼメンバーカラーの衣装や服で登場していることが大きい。こうすることにより、ファン以外の視聴者からも目に留まりやすく、私立恵比寿中学など一部の例外はあるものの基本的にスターダストのアイドルはこの路線を継承している。
また、特にハロプロなどはメンバーが卒業する際に、全体をそのメンバーカラーに染めることが恒例となっている。
AKB48グループや坂道グループだと流石に大所帯なため、固定されたカラーはない。しかし、グループごとのイメージカラーはあり、特に坂道グループはわりと衣装に反映されている(どちらもロゴのカラーがグループカラーと言われている)。
使われやすいものは赤、青、黄色、緑、桃、紫あたりの分かりやすい色。特に、赤はメンバーカラーを採用しているグループには大体いる(但し、卒業や脱退で欠けている場合もある)。
また、King&Princeや近年のハロプロでは「真紅」、「ひまわりイエロー」、「イタリアンレッド」、「ターコイズブルー」といったあまり世には浸透していない色を使ったり、捻った言い回しをした名前を使っている。後者はメンバーの入れ替わりが激しく、卒業メンバーのカラーを受け継ぐことも少なくないため、亡霊ヲタが出てくるのを防ぐためとも言われているが真相は不明。
そもそも人数が多すぎるので、細かく区別する必要があるというのも理由の一つだろう(ただし、明らかに「赤」や「青」といったシンプルな単色系のメンバーカラーは減っている)。
なお、どのアイドルにもいえるのが分かりやすい色にもかかわらず黒と白を担当するメンバーがかなり少数。これは、恐らくアイドルには欠かせないペンライトの問題が関係していると思われる。ジャニーズでは近年増えつつある(特に黒)他、女性アイドルでも白の方は少しずつ数を伸ばしている。しかしながら、メンバーカラーが黒のメンバーのペンライトは白で代用されることが多いため同グループに黒と白が同時に存在することはSnow ManやJO1のように人数が多いグループでない限りは滅多にない。
また、メンバーカラーとしては少ないが、全体の衣装で使われる確率は高くそれも少数派な理由の一つかもしれない。
また、グループごとにカラー分けされているため、グループを兼任している人物の中には2種類メンバーカラーがあったり、途中でメンバーカラーが変更になることも。
メンバーカラーが変更になる例としては、メンバーが脱退したことによりカラーリングのバランスが悪くなり、マンネリ化の打開を測った℃-uteや、メンバー加入に従って一部の既存メンバーのカラーが見直されたTravisJapanなどがある。
大まかに使われる色
赤系統
男女問わず人気があり、尚且つ目立つ色なため良く使われる。
戦隊の影響もあるのかエース格(センター)のメンバーに使われることが多いイメージだが、そうではないグループもちらほら。
青系統
赤と同様大抵どのグループにも使われる色だが、赤ほど普通の青色は多くなく、むしろ派生色が豊富。そのこともあってあまりメンバーの共通点はないが、女性アイドル(特にスタダ系)は長身メンバーがこの色になったりする。
黄色系統
華やかなで全体のバランスを整えるのにも重要な欠かせない色の1つ(もちろん脱退などで担当がいないグループもあるが)。
大まかにはムードメーカーだったり、明るいキャラクター属性を持つメンバーが多い印象。
緑系統
戦隊にはよく使われる色だが、男性グループには使われないことも多い。女性アイドルに関しても、女性人気がない色のためか担当になったメンバーが緑が嫌いだったというパターンがあるが、逆にメンバーカラーになったことで緑に愛着が湧いたりもしている。
10人前後のグループだと同グループに緑系統が2、3人いることも珍しくない。
男性アイドルに限るとほんわかタイプが多いが、女性アイドルはほぼ統一性がない。
紫系統
男性アイドルに関しては緑よりも使われており、女性アイドルでも人数が6人以上だと大体使われる。
グループの中でも年齢が上なメンバーがこのメンバーカラーになる傾向がある。
また、全体的にアクの強いメンバーが多い。
桃(ピンク)系統
女性アイドルにはほぼ使われ、男性アイドルに関しても人数が6人以上だとほぼ使われる。男性アイドルは中性的で可愛らしい要素を持ち合わせているメンバー、女性アイドルはキュート系だったり、王道のアイドル要素を持つメンバーが多い。
また、嗣永桃子、道重さゆみ、佐々木彩夏といった所謂「ぶりっ子系アイドル」もこのカラーになる傾向がある。
橙(オレンジ)系統
赤や黄色とも近い色合いのため、基本的に大人数のアイドルに使われる。
メンバーの傾向も大体黄色と同じくムードメーカー系が多い。
黒系統
前述の通り少数派で、女性アイドルにはほぼいない。
クールな印象を持たれやすいメンバーが多い。
白系統
黒と同じく少数派。
爽やかな印象があったり、透明感あるメンバーが多い。