大阪朝日新聞、東京朝日新聞が、1938年10月、「皇軍将士に感謝の歌」の懸賞募集をし、その中で一等を得たのがこの曲。
作詞は福田節、作曲は明本京静。曲については山田耕筰、服部良一など12人が作曲したものの中から一般大衆向けに行った公開聴取会で決定した。
歌詞について議論の多い曲で、作家の阿川弘之は自身の著書「海軍こぼれ話」の中でこの曲を聞いたアメリカ軍の軍人が「これは前線の状況が悲惨だと訴える反戦歌か」と聞いてきたとか。
他にも「敵の屍と共に寝て 泥水すすり草を噛み」というこの曲の歌詞そのものの悲惨な様相を呈していたフィリピンルソン島戦線で思わずこの曲を口ずさんだ兵士に他の兵士が「やめろ! こんな歌を作ったやつは殺してやりたいぐらいだ」と怒鳴ったという。