「我々は『筑波洋』に興味を持った。我々のコンピューターは、『筑波洋』を有能と答を出した。つまり、『ネオショッカー』にとって、必要とする人間であるっ‼」
「無礼だぞ!アオカビジン。そこから出ろ!」
TV本編より
「我らに命などいらぬ…必要なのは殺意のみ‼」
仮面ライダーSPIRITSより
演 堀田真三
概要
ショッカー初代日本支部大幹部・ゾル大佐によく似たコスチュームを身に纏い、ヤモリの絵が刻印された眼帯が特徴的な、ネオショッカー日本支部初代大幹部。
今までの悪の組織の大幹部たちと同じく彼もまた改造人間であり、その正体はヤモリ型改造人間『ヤモリジン』。
人殺しを生き甲斐としている冷酷無比な男で、裏設定によれば元ナチス軍の将校で、ショッカー大幹部のゾル大佐、死神博士、更にはデストロン大幹部であるドクトルGとは面識があり、特にゾル大佐とは彼の率いる連隊の部下と上司の関係だったとされ、彼の副官として彼と共にアウシュビッツにあるガス室の管理人を任されていたらしい。
忠実な部下に対しては鷹揚な態度を見せ、また敵であるスカイライダーに自分たちの崇高なる目的を明かし、仲間に引き入れようとする等、大幹部としての器の大きさを垣間見せることもあるが、権威主義な性格が強いため、部下に逆らわれる事、茶化される事、無礼な振る舞いに大使を非常に嫌い、また、作戦の秘密性を実行する怪人と自分しか知らない、大首領すらも欺く策略を企て、ライダーを罠に嵌めようとしたりと、策士家の一面を見せた事もあった。また作戦のキーとなる仕掛けや破壊工作を二重構造にする用心深さも二度にわたって見せている。
その一方、改造直後のライダーの能力を把握していなかったばっかりに、作戦を失敗させてしまうなどの失態を見せた事もある。
当初は黒い軍服を身に纏い、火炎放射も可能なステッキを武器としていたが、第9話で今までの人減らし計画の実績が認められ(とはいえ、劇中、散々スカイライダーに作戦を邪魔され続けていた為、それ以前の成果によるものと思われる。アブンガーのエピソード、未放映エピソードなどを考慮すると、スカイライダー以上の能力を持った怪人の援軍を得て成功したりうまく隙をついて成功させた作戦があった可能性もある。アブンガーはテストで山奥の村一つを全滅させている)、第9話で昇進し、階級が上がり、服装が一新され、カーキ色の軍服に変わり、強化改造で左手が鋭いが気爪状の義手へと変更された(第4話ラストでスカイライダーにやられた個所を修理改造した可能性もある)。
そのほか、怪人製造に並々ならぬ関心を寄せており、新たな人減らし作戦の度にその作戦に準じた新型改造人間を毎度毎度作戦実行の度に制作したり、自身も必ずその場に立ち会う、あるいはモニター越しにしの様子を見学する姿勢をも見せる。その事からか、ネオショッカー改造人間研究者の責任者『プロフェッサー・ドク』とは友人であり、彼をとても重宝している。素体の選択もうまく、配下の怪人にはクモンジン、ムカデンジン、アオカビジンなど納得ずくで改造された者が多く、それらの怪人はそれなりに成果をあげているのが特徴である(クモンジンは大勢のスペア人間を確保し、アオカビジンに至ってはテロ作戦にそれなりどころではない成果をあげた)。だが時にはサソランジンのように無理矢理改造したケースや、ドクバチジンのように緊急避難的に改造したケースもある。
しかし数々の人減らし計画も、日本征服計画もことごとくスカイライダーに邪魔され、遂に大首領からの信頼を失った彼は、第16話で最後通告の証である『赤く光る眼』を送られた事により、焦った彼は現在作戦進行中のゴキブリジンの作戦に無理やり介入し自分も作戦に加わっているかのように装い延命を図り(くしくもこの時の行動が原因でゴキブリジンは敗北してしまった…)、続く第17話で親友のプロフェッサー・ドクにスカイライダーの戦闘テータから得たデータを元に強化改造を施してもらいスカイライダーを上回る攻撃力と防御力を身に着け最後の決戦に挑むことになる。
仮面ライダーSPIRITS
仮面ライダSPIRITSにて暗闇大使の時空魔法陣により魂の無い傀儡として復活。
再生怪人軍団を率いて北海道の制圧に乗り出し、街で人間狩りを決行。それにより拉致した人間たちを洗脳し、アリコマンドへと仕立て上げていた。
そこへ駆けつけたZXに対し、暗闇大使を通じでバダンへ帰還するように伝えた後、それを拒否するZXと救援にやって来たスカイライダーと交戦し一時撤退する。
その後、根城にしている摩周湖で1人でやって来たスカイライダーを他の再生怪人たちと魔神提督共々襲い掛かり、圧倒的数の暴力で追い詰めるが、そこへ駆けつけたZXと村上千弘の加勢により徐々押され始めていき、ヤモリジンとしての正体を現して襲い掛かるが、最後は魔神提督共々ZXとスカイライダーの共同連携技『ライダーダブルシュート』を受け、爆死した。