概要
『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!』は、『艦隊これくしょん』のノベライズ版の一つ。
2014年12月時点で4巻まで出ている。
陽炎を中心とした架空の駆逐隊「第十四駆逐隊」の笑いあり涙あり成長譚。
第一巻の後書きによると、当初は吹雪と第六駆逐隊をメインに据えようと構想されていた。
しかし同種の企画があったため、代わりに紹介されたのが陽炎型と睦月型だったという。
これが影響したのかどうなのか、本作の主要人物となる駆逐艦娘には、島風や雪風といった人気や性能で特化した艦娘がほとんど登場しない。
通称には「陽炎抜錨」「陽炎小説」などが用いられる。
あらすじ
横須賀鎮守府着任編(一巻)
呉鎮守府から横須賀鎮守府に異動となった陽炎は、着任早々第十四駆逐隊の嚮導艦(きょうどうかん/フロチラ・リーダー。艦隊の指揮や指導を行う艦のこと)に任じられる。
しかも第十四駆逐隊は横須賀鎮守府の問題児を寄せ集めた落ちこぼれ艦隊であった。
そんな中、突如として愛宕より特別演習の通達があった。
陽炎は演習で好成績を残すため、艦隊を纏めていく。しかし曙とはどうしても馴れ合えないまま、演習当日を迎えてしまう。
南方海域進出編(二巻)
横須賀鎮守府では、大規模な作戦を開始しようとする動きがあった。
そのために、周囲の鎮守府から艦娘を集め始める。
派遣された艦娘の中には、呉鎮守府における陽炎の心強い同僚、不知火も含まれていた。
旧友との再会に浮かれる陽炎。しかし僚艦たちの胸中は複雑だった。
しかも不知火は陽炎に呉鎮守府への復帰を勧めてくる。
リンガ泊地派遣編(三巻)
南方海域での功績から、第十四駆逐隊は大きく知名度を増した。
そんな彼女らは、リンガ泊地への一時転属を命じられる。
しかし向かった泊地に配属された艦娘は叢雲とあきつ丸の二人だけだという。
しかも指令書に書かれていたのは、リンガ泊地での「休暇」であった。
いつまでもバカンス気分ではまずいと訓練を始める陽炎たち。
そこで彼女らはリンガ泊地を狙う深海棲艦の強襲揚陸部隊を目撃してしまった。
呉鎮守府祭編(四巻)
陽炎が呉鎮守府に所属していた頃の前日譚。
呉で数年ぶりの鎮守府祭が開催されることに。陽炎は突如、駆逐艦娘の代表に選抜される。
先輩格の艦娘がいる中での抜擢に戸惑う陽炎。しかし彼女は持ち前の思考で精力的に準備を進めていく。その働きぶりは不知火たちを心配させるほどのものであった。
一方佐世保の皐月と長月、横須賀の曙と潮も各鎮守府の招待者として呉に向かうことになる。
登場人物
レギュラーメンバー(ほぼ全巻に登場)
「深海棲艦をここで食い止める! 曙がやったことと同じよ。今度はあたしたちの番だ」
所属:呉鎮守府→横須賀鎮守府
本編の主人公。
異動となった横須賀鎮守府で、第十四駆逐隊の嚮導艦を半ば無理やり押し付けられた。
性格は楽天的。というより青天井の負けず嫌い。
どんな環境に置かれても自らの出来得る最善を考え、積極的に行動に移す。
そのせいか自分自身の状況を顧みない面があり、痛い目を見ることも多い。
神通の下で文字通り吐くほどの訓練を繰り返したお陰で、艦隊運動は水準以上。
着任したての頃は壊滅的な射撃の腕前だったが、それも努力で克服した。
禁止嗜好品の持ち込みやギンバイは、呉鎮守府で一番得意だったという。
彼女の艦娘となるまでの出生については、かなり荒んだものであったことを暗示するモノローグが多い。
「これは駆逐艦(おんな)と駆逐艦(おんな)の勝負です。手出しは無用」
所属:呉鎮守府
呉鎮守府における陽炎の同僚。
陽炎が艦娘になった当初からの付き合いであり、最も信頼できる相棒としている。
本人は認めていないが神通をして「私から教えることは何もありません(この後に『だから訓練を倍に増やしましょう』と続く)」と言わしめたほどの素質がある。
一時期は呉鎮守府の秘書艦を務めたこともあった。
性格は一見冷静沈着だが、一旦キレさせると抑えがきかない。
怒らせた相手が泣こうが喚こうが海に叩き込んだという。
横須賀鎮守府に一時転属した時期を除けば登場機会はあまり多くない。
しかし陽炎のために甲斐甲斐しく行動する様はまさに女房役。
「これだから駆逐艦は、好きじゃないのよ……」
所属:横須賀鎮守府
第十四駆逐隊の一人。
横須賀の超問題児、だった。
とある事件を機に性格が捻くれ、駆逐艦という艦種そのものを憎悪するようになった。
陽炎の横須賀着任前後は、あらゆる相手に牙を剥く手のつけられない存在に。
10日に1度は執務室に砲弾を撃ち込む蛮行を働く。よりによって陽炎着任の当日にもそれをやらかした。
(捻くれている期間ですら遠征中ですらも)自己鍛錬を続けており、駆逐隊の中での練度は随一。艦隊運動では初めての訓練で陽炎に合わせられるほど。
一方、不測の事態に遭遇するとパニックになり、思考停止に陥る傾向がある。多くの場合は潮がフォローに入り、事なきを得ている。
一巻での事件後も刺々しさは残るものの、かなり丸くなった。
理想的ツンデレ状態に移行しており、陽炎抜錨のヒロインと呼ばれることも多々。
陽炎とのツーショットではかげぼのタグが使われることも。
「いいんです、私だって駆逐艦です! ちゃんと戦ってみせます!」
所属:横須賀鎮守府
第十四駆逐隊の一人。
曙の最大の理解者。
普段は気弱だが、有事には率先して行動立案し発言する隠れた参謀格。
特に曙がパニックに陥った際は顕著。彼女の精神的支柱となっているのは疑いようがない。
「ボクは鍛えてるんだ。こういう時のために、鍛えたんだ!」
所属:佐世保鎮守府→横須賀鎮守府
第十四駆逐隊の一人。
筋トレ大好きっ娘。陽炎も初対面で腕立て合戦に巻き込まれる羽目になった。
鎮守府では陽炎と同室。ツーショットになることは曙に次いで多い。→かげさつ
「この間も言ったが、意外と人を見る目がない」
所属:佐世保鎮守府→横須賀鎮守府
第十四駆逐隊の一人。
警戒心の強い堅物で、霰のことを異様に気にかけている。
その様子は姫を守る騎士のようだとも作中で称される。
とある事件を経て陽炎と打ち解けた後は、持ち前の気質からリーダーシップを発揮するようになった。
有事の嚮導代理として、曙と並び陽炎が挙げる存在。
「間に合わせる……。長月も皐月も、大切な友達。死なせたくない……」
所属:呉鎮守府→横須賀鎮守府
第十四駆逐隊の一人。
元は呉鎮守府で陽炎、不知火、霞と共に第十八駆逐隊を組織していた艦娘。陽炎よりも前に横須賀へ異動した。
無口で考えていることが分かりづらい。部隊への割り振りを決める時も自分の意見が言えずにいつのまにか第十四駆逐隊へ配置させられていた。
目立たない存在だが、射撃に関しては天才的。夾叉もなく命中させてしまうため、射撃訓練が途中で取りやめになったことも。
長月のことはまんざらでもなく、相互依存の関係であったことを後に告白している。
「次やったら、もう私のことをお姉ちゃんって呼ばせてあげませんからね」
所属:横須賀鎮守府
横須賀の秘書艦。
やたら駆逐艦娘たちに自分のことを「お姉ちゃん」と呼ばせたがる。駆逐艦娘たちからはえらく不評。
しかし、本人もそのことを利用している節がある。秘書艦としての段取りも優秀なやり手。
「私は一番艦です。二番艦には聞かせられません」
所属:横須賀鎮守府
陽炎が着任する前に第十四駆逐隊の仮嚮導艦を務めていた。
気苦労の多い性格。そのせいか行動に余裕がない。
半ば押し付ける形で陽炎に嚮導艦を譲ったことに、若干の負い目を感じている。
横須賀鎮守府提督
「お茶を入れてくれないか。それかうなじを舐めさせてほしい」
陽炎を第十四駆逐隊の嚮導艦に任じた張本人である。
奇矯な行動の目立つ変人。リンガ泊地提督の言う提督の異常性(後述)を代表する人物。
代表的なものが、艦娘に対するセクハラ行為。また曙に執務室への砲弾撃ち込みを許可したのも彼である。「執務室が壊れているのを口実に空母や戦艦に甘えられるから」と言って憚らない。
陽炎はもちろん、呉その他の鎮守府から一時転属してきた艦娘の復帰をのらりくらりと先延ばしにしている。それゆえついたあだ名が借りパクの王者。
陽炎の前にも扶桑を無理矢理呉鎮守府から横須賀鎮守府に異動させた前科がある。
呉提督との仲は表向きかなり険悪である。
一巻
「お魚にご飯あげるのが終わったら、またはじめますよ」
所属:呉鎮守府
呉鎮守府における駆逐艦娘の監督役。
弱気な言動で艦娘たちの良心に訴え、猛特訓に至らしめる発言を引っ張り出す鬼教官。
ただし何を言っても訓練が減ったことはない。このため呉の全駆逐艦から恐れられている。
その一方で常に限界の少し上に目標を設定する、自らも同じ訓練を平然とこなす、訓練中の艦娘に常に気を配り決して事故を起こさないなど、トレーナーとしては天賦の才がある。
陽炎など目標として憧れる艦娘も少なからずいるようである。
所属:横須賀鎮守府
第十四駆逐隊による射撃訓練の立会人として見学に訪れる。
最前線で戦う戦艦娘や空母娘は、駆逐艦娘たちの畏怖の対象である。
陽炎もどうにかいい所を見せようと意気込むのだが……
二巻
「守るべき人のためなら誰でも必死になるものですよ。私にも覚えがあります」
所属:横須賀鎮守府
艦娘たちから母のように慕われる横須賀最古参の艦娘。
戦闘からは半ば引退気味。
不定期に軽食コーナーで居酒屋を開いている。
高雄らの出撃前祝いにも場を提供した。
所属:横須賀鎮守府
南方海域の強行偵察任務のため、高雄、不知火と艦隊を編成する。
三巻
「相手がおじいさんでも、腐れ縁ってのは切れないものなのよ」
所属:リンガ泊地
リンガ泊地の秘書艦を務めている。
一見平穏なリンガ泊地で怠惰を貪っているように見えるが……
「自分は陸(おか)の人間であります」
所属:リンガ泊地
元は陸軍所属の軍人。艦娘適正試験は上官命令で受けた。
にぎやかしのつもりだったが、甲種適正と認定されてしまう。
なし崩しに輸送艦を護衛してリンガに到着。提督の指示で、そのまま居つくことになった。
操艦は不得意で、陽炎たちとの艦隊訓練にも出遅れを見せる。
しかし元陸軍ならではのある特技を持ち、深海棲艦揚陸部隊との戦闘においては獅子奮迅の活躍をすることになる。
リンガ泊地提督
「……提督業ってのはまともな神経じゃ務まらん。本土の若い奴らも同じだろう」
引退間近の老提督。
叢雲とは古くから上司部下の関係。
死地に艦娘を送り続ける提督の苦悩、そして異常性を誰よりも深く知る人物である。
少なくとも横須賀、呉、佐世保の提督とは面識があるようだ。
「わたくしたちが道に迷うことなど、よくあることです(熊野)」
所属:呉鎮守府
不知火と共に横須賀鎮守府に派遣された艦娘たち。
呉に戻る前に、陽炎、曙、潮と北方海域の深海棲艦掃討任務に参加した。
「戻ったらちゃんと直すから、横須賀まではあて舵をしててください。缶は……今直しちゃいますか」
所属:呉鎮守府
陽炎の異動後に呉鎮守府に着任した艦娘。
南方海域進出で傷ついた艦娘たちを修理するため、横須賀を訪れていた。
曙を冷やかし半分、趣味半分で彼女に応急修理の知識を叩き込む。
四巻
「ぶっ殺せー!!」
所属:呉鎮守府
第十八駆逐隊の司令駆逐艦を勤める艦娘。
陽炎と不知火の先輩。訓練を通して彼女らを着任の頃から見てきている。
気が強く口も悪いが、面倒見が良い。また自分に厳しい努力家でもある。
横須賀からやって来た(駆逐艦を卑下していた頃の)曙とはそりが合わなかった。彼女とは初対面から衝突することになる。
霰と陽炎が呉鎮守府を去った後は、黒潮が面倒を見ているようだ。
(横須賀に派遣された不知火の談による。彼女が不在の間の一時的なものである可能性はある)。
「なあ陽炎。これ、裸が載ってないで」
所属:呉鎮守府
呉駆逐隊のムードメーカー。
第十五駆逐隊所属だが、所属艦は彼女一人。
陽炎たちとつるんでいることが多い。陽炎が持ち込んだ禁制品を配って回るのは彼女の役目である。
たこ焼きを焼くのは得意。
「この場ではかしこまらなくてもいいんです。なんでしょうか」
「噂で、駆逐艦の誰かが転籍になるって聞いたんですけど(陽炎)」
「やはりかしこまってください」
所属:横須賀鎮守府→呉鎮守府
呉鎮守府の秘書艦を勤める艦娘。鎮守府祭の軽巡代表も兼任する。
他の艦娘3人分に匹敵する管理能力を持つ。「ワッシャー一つ、爪楊枝一本のありかまで完全に把握する」とも噂される。
もの静かだが、畏怖のオーラを纏っているという。駆逐艦娘たちからは、神通ともども鬼のように恐れられている。
「弱気や自虐は駆逐艦には似合わんよ」
所属:呉鎮守府
呉鎮守府祭の空母代表を務める。
見た目に似合わないベテラン格。伊勢からは敬語で話しかけられている。
空母、戦艦の代表的な役回りを果たすことも多い。
「使い込まれた機体は、ひと味違いますよ」
所属:呉鎮守府
龍驤と共に四航戦を組む空母娘。
軽空母には最新装備が行き渡っていない。艦載機は龍驤共々零式艦戦21型など型落ちした装備を愛着持って使い続けている。
「あなたたちが楽しんでも罰は当たらないよ。駆逐艦にはたくさん楽しんで欲しいって思っているから」
所属:呉鎮守府
呉鎮守府祭の戦艦代表を務める。
鎮守府祭前の時点で日向ともども航空戦艦に改造済み。
陽炎たちと初めて話をしたのも、瑞雲の運用訓練の場でのことだった。
「ま、神通の言うことを聞いていれば生き残れるから、頑張りなさい」
所属:呉鎮守府
鎮守府祭における展示航行の責任者を務める。
「ボクたちはカレーがいいかな。鈴谷に作ってもらおう」
「なんや、鈴谷は料理好きなんかいな(龍驤)」
「どうなんだろう」
所属:呉鎮守府
呉鎮守府祭の重巡代表。あっけらかんとした性格。
鎮守府祭前の時点で航空巡洋艦に改造済み。
横鎮の借りパクを恐れた(らしい)呉鎮提督が、一時秘書艦に据えていた。
このため、南方海域進出作戦には最上型で唯一参加していない。
「なんか陽炎、駆逐艦代表に選ばれてからすごく頑張ってるね。嚮導とか向いてるんじゃない?」
所属:呉鎮守府
第十九駆逐隊所属。さっぱりした性格の艦娘。
呉鎮守府祭の準備にて、陽炎の補佐として精力的に働く。
「お前たちも道連れよー!」
所属:呉鎮守府
鎮守府祭前日の節分で鬼役の一人となった軽巡洋艦娘(他には球磨、阿賀野、そして鬼教官)。
逃走中、横須賀から到着した潮と曙と偶然でくわす。何も知らない彼女らに鬼の面を押し付けて、囮に仕立て上げた。
「朝は眠いの……お布団あったかいの……大好き……」
「深海棲艦だ!(皐月)」
「ふにゃー!!」
所属:佐世保鎮守府
第二十二駆逐隊における長月、皐月の同僚。
マイペースで子供っぽい性格。しかし、佐世保時代の二人よりも優秀だったようだ。
特に夜間の輸送任務を得意とするという。危機感知能力が高いのかもしれない。
幼い外見に相手も加減をするとか。深海棲艦にも通用するかは定かでない。
所属:横須賀鎮守府
第七駆逐隊における曙、潮の同僚。
呉鎮守府祭の頃の曙とは、関係は良好とは言えなかった。
節分では呉の駆逐艦娘たちと一緒に曙(と潮)へ豆を投げつけていた。
所属:横須賀鎮守府(那珂)、佐世保鎮守府(川内)
鎮守府祭の騎馬戦において、各鎮守府の駆逐艦娘を応援した。
独自設定
ゲーム内の単語や明文化されていない設定など、当小説内部での独自解釈が散見される。以下はその一部である。
艦娘の出自
当ノベライズの艦娘は、適性のある人間という設定である。
そのため、重油を飲んだりボーキサイトをかじったりしない。
艦娘志望者は検査の後に、甲種、乙種等の適性に分類される。
その後、艦娘としての名前と艤装を与えられる。
元の名前は秘匿されるが、特に仲のよい艦娘などには本名を明かすこともある。
羅針盤
艦娘固有の現象として取り扱われている。
海域の特定位置においてどういう理由か方向感覚が狂い、目的地に辿り着けなくなる。
これが艦娘たちの間で「羅針盤が狂う」と呼ばれている。
(現実の提督たちと同様に)神頼みに走る艦娘も多いらしい。
疲労度
疲れ具合を「赤」「黄」などの色で表現した、艦娘独特のスラングとして用いられている。
目の充血など、具体的な兆候として現れる現象もあるとのこと。
余談
- 艦これメディア展開の中では随一とも言える肉体言語の語らいが多いのも当小説の特徴だったりする。訓練中のコミュニケーション不全から洋上で喧嘩をおっぱじたり、演習で双方の砲弾が尽きても決着がつかないので「紅の豚」ばりの殴り合いをおっぱじめたり、戦線に踏みとどまろうとする大破艦をぶん殴って黙らせたり仕返しに殴り返されたり鎮守府の威信をかけて駆逐隊同士で大乱闘したりする彼女らの男よりも男らしい様は必見。
- ノベライズでは唯一、特装版が刊行されている(三巻以降)。表紙絵が特装版オリジナルになったことに加え、NOCO氏によるコミカライズ、カラーイラストギャラリー、ゲスト作家によるコミック・イラストを含む小冊子が特典として追加された。