概要
起動時は抵抗制御のため熱損失と前後衝動はあるが幅広い範囲で回生制動ができるため多くの車両に採用された。(ただし、回生ブレーキ下限速度は界磁チョッパ制御と同じく15km~30km/h)
採用例
日本国有鉄道
東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 205系電車(5000番台はVVVFインバータ制御に改造)
- 211系電車(増備車は2階建グリーン車を含む。普通車は全車ロングシート)
- 215系電車(1992年)
- 251系電車(1990年)
- 253系電車(1991年。現存車はVVVFインバータ制御に改造)
- 651系電車(1988年。日本で唯一の交流直流両用の界磁添加励磁制御車)
東海旅客鉄道(JR東海)
JR東海の界磁添加励磁制御は、補助電源を直流としているため、添加励磁制御には位相制御回路ではなく、DC-DCコンバータが用いられる。DC-DCコンバータは、直流の補助電源をインバータにより単相交流に変換し、さらに降圧・整流して直流の添加電流を得る。インバータにはパワートランジスタを用いている。
西日本旅客鉄道JR西日本)
東武鉄道
帝都高速度交通営団→東京地下鉄
- 東葉高速鉄道1000形電車(1995年、営団5000系電車改造、全車廃車)
名古屋鉄道
- 100系電車(1989年。100系116F・200番台車のみ(200系は除く))
- 1800系電車(1991年)
- 5300系電車(1986年。動力装置転用時に改造。日本の私鉄では初の採用例)
- 5700系電車(1989年。モ5650形のみ、モ5750形とモ5850形のペアは、界磁チョッパ制御)
- 6800系電車(1987年)