東武鉄道、名古屋鉄道、阪神電気鉄道にて「5700」の形式を使用。
東武鉄道5700系電車
特急列車用として1951年と1953年の2回に分けて製造された車両。吊り掛け駆動非貫通タイプのA編成(イラスト左)、吊り掛け駆動貫通タイプのB編成(イラスト右)、B編成タイプの車体で駆動方式を直角カルダンとしたC編成の3通りが存在しA編成は通称猫ひげと呼ばれた。
情勢の変化から後年は急行列車や快速列車、団体列車に使われ、1991年7月を以って引退した。
エピソード
- 試運転中下今市-板荷間の連続25パーミル下り勾配での走行中に主抵抗器の塗料が焼けたことで、白煙と焦臭と白煙が発生したため担当者が車両火災を疑ったという。
- 同じく試運転中のエピソード。一部の東武関係者は車内の蛍光灯の明るさに目が慣れてしまい、浅草駅到着時にはホームの薄暗さに足元が不安で歩けなくなったとか。
- 大井川鐵道から引退前に譲渡の打診があったとか。
- カルダン駆動のC編成はA・B編成と連結すると相性が悪くなったため、ほどなくして吊り掛け駆動へ改造された。
名古屋鉄道5700系
1986年に登場したNSR車。名古屋本線などの幹線急行列車のサービス向上を目的に製造され、同時期に機器流用車5300系も登場している。
5700系はパノラマカーと同様2ドア車であり、特急以外の車両をすべて3ドアに揃えようという名鉄の意向から、2017年から2019年にかけて廃車が行われ形式消滅となった。
阪神電気鉄道5700系電車
2015年に登場したジェットカーシリーズの最新型。赤胴車の系譜に属する1000系をベースにしている。「2代目ジェットシルバー」、「ジェットシルバー5700」とも呼ぶ。実はジェットカーでステンレス車が登場するのは5201形5201号、5202号以来およそ半世紀ぶりの事だったりする。