概要
ドキドキ!プリキュア第11話から登場したプリキュア4人の可変弓型共通強化装備である。
アロー(矢)という名前だが、モチーフはあくまで弓。
ベールの攻撃を受けそうになったアイちゃんが身に着けていたキュアラビーズの光から、必殺技発動用のアローラビーズと共に4人分が一度に生み出された。
弓状に展開した状態と収納状態の二つの形態があり、前者はキュアハートとキュアソード、後者はキュアダイヤモンドとキュアロゼッタが使用する。収納状態にすると名前の通り武器がハート型になる。
なお、第22話からの追加戦士であるキュアエースにはラブハートアローは支給されていない。(その代わりに、ラブキッスルージュというアイテムを所持している)
単独技
4人のプリキュアはラブハートアローを用いることでそれぞれ固有の特殊技を発動できる。
中央のハートマークに発動用のアローラビーズをセットし、手前に伸びるタッチパネルに並んだ4つのハートを順番になぞってパワーをチャージすることで発動可能となる。
どの技も浄化の力を持つようではあるのだが、作中でジコチューを浄化するために使われる技はキュアハートのハートシュートと、後述する合体必殺技であるプリキュアラブリーフォースアローであることがほとんど。他の技はそれを補助するために放つことの方が多い。
これはトドメ役でなくてもキメ技が使われるということでもあり、固有技使用の頻度が極端に少ないキャラクターは今作では見当たらない。
プリキュアハートシュート
ハートアローラビーズをセットすることで発動するキュアハートの固有技。展開状態にて使用。
前方に出現したハート型のエネルギー体を撃ち出された光線で射出し、対象を包み込む。
ジコチューを浄化するためのフィニッシュブローである。
発射前にウインクするように狙いを定めるのが印象的。ワイルドサイクロンではない。
なお17話でジョー岡田(ジョナサン・クロンダイク)の指示により彫刻と化したキュアダイヤモンド・キュアロゼッタ・キュアソードに打ち込むことによって元に戻したように状態異常化した仲間を回復させる働きもあるようだ。
プリキュアダイヤモンドシャワー
ダイヤモンドアローラビーズをセットすることで発動するキュアダイヤモンドの固有技。収納状態にて使用。
タンバリンのように叩いて氷の飛礫を撒き散らし、対象に飛ばして凍結させる。シャイニータンバリンとか言ってはいけない。
名前に反して頭上からダイヤモンドの原石を落とす技とかではない。相手の体の一部、もしくは全てを氷漬けにして、動きを鈍らせることが目的の技。永続的に氷結封印させるほどの効果はなく、強い衝撃が加われば氷の捕縛は砕け散る。氷漬けにされた相手が剛力の持ち主なら力を込めるだけで氷が砕けることもある。
しかし、わずかの間でも相手の動きが鈍るのは確かであり、その間に一方的に攻撃できるというのは大きなメリットである。目標に対して狙いを定める必要があるハートシュートのサポートとしての相性も良い。
初登場時にはベールビーストのほぼ全身を氷で覆って動きを封じ、キュアソードのスパークルソード、キュアハートのハートシュートにつなげた。
プリキュアロゼッタリフレクション
ロゼッタアローラビーズをセットすることで発動するキュアロゼッタの固有技。収納状態にて使用。
円を描いて巨大なクローバー型の防御障壁1枚を出現させる。初期技のロゼッタウォールが盾ならこれは文字通り障壁である。
障壁の大きさは自らの意志で拡張出来るため、自分だけでなく複数の人間を守ることができる。障壁は手に持ったラブハートアローを中心に展開されるため、ラブハートアローを上に構えれば障壁も上方に、横に構えれば障壁も横に移動する。しかし、結局は障壁は一枚しか出現しないので全包囲攻撃には対応できない。面積は小さいものの両手に一枚ずつ盾を装備できたロゼッタウォールよりも取り回しは悪くなっており、純粋な強化技というわけではない。
どんな攻撃も防ぐ無敵のバリアというわけではなく、強力な攻撃を受け止めるとガラスが割れるように砕け散ってしまう。ジコチュートリオよりも強力な魔力を持つレジーナがジコチューを作り出すようになってからはリフレクションが破られる回数が多くなり、新幹部のリーヴァとグーラがジコチューを作り出すようになってからも相対的な弱体化の傾向は続いた。
しかし第25話で愛の力に覚醒したことで強化。それ以降は一時期ほどに頻繁に破られることはなくなった。また、この強化によって「リフレクション」の名前の通りに敵の攻撃を反射する機能を得た。この反射効果は敵にダメージを与えるというより怯ませて隙を作る役割として使われることの方が多い。
ロゼッタリフレクションには防御障壁以外の使い方もある。その大きさを利用して足場として使用したり、前方に向かって高速で射出し相手にぶつけてダメージを与えたり、2つに割れた障壁を扇型の近接武器として使用したこともある。
ちなみに先輩のキュアムーンライトは同じ技の名前ながら、ロゼッタウォールのような特製のバリアを使った。
プリキュアスパークルソード
ソードアローラビーズをセットすることで発動するキュアソードの固有技。展開状態にて使用。
無数の光剣を連続射出し、対象を切り刻む。キュアハートのハートシュートと同じく弓に変形したラブハートアローを使うが、アーチェリーのように構えて放つハートシュートに対しこちらはさながらクロスボウのように横に寝かせた状態で放つ。どこらへんがスパークルなのかとかはよくわからない。
放たれる光剣の一本一本は、キュアソードの通常技である「ホーリーソード」の光剣とほぼ同じ威力のようであるが、連射が可能なのでとにかく数をぶちこめる。敵に突き刺さる光剣の数が多くなるので相対的に威力が上がるというわけである。
また、ホーリーソードよりも遠距離・広範囲・長時間の光剣の射出が可能なので使い勝手が上がっているのは確かである。
一本一本の光剣が与えるダメージは大したことはないので、敵から距離を取りながら連射を繰り返し行うことで敵のスタミナを少しずつ削っていく、というのが基本的な使われ方。
また、連射性能を活かして弾幕を張り、敵を牽制するために使われることも多い。
これらのことからわかるように、敵を倒すための技というより、仲間をサポートするための技という側面が強い。
第24話ではキュアエースとの連携技によって、初めてジコチューを浄化している。
スパークルソードを再現したイラストは少ないが、ソードという名称から、近接武器を妄想したイラストは多く投稿されている。
上位技
一部のプリキュアたちには、ラブハートアローによる二つ目の単独技が存在する。
これらは『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』で初登場し、一部の技は本編でも使用されている。
プリキュアダイヤモンドブリザード
キュアダイヤモンドの上位技。
ダイヤモンドシャワーの上位攻撃で、強烈な猛吹雪で巨大な相手すら氷漬けにする。
こちらは氷結封印と言えるほどの効果があり、指一本たりとも動かせなくなる。
本編第48話でも使用。自身を核に巨大なダイヤ型の氷結晶を生成し、大量のジコチューを巻き込んだ。
プリキュアロゼッタリフレクション・ダブルクラッシュ
キュアロゼッタの上位技。
ロゼッタリフレクションの応用攻撃。
両手にリフレクターを展開し、対象に挟撃をかけることで斥力を左右からぶつけて圧壊させる。
アルティマソード
キュアソードの上位技。
スパークルソードとは全く異なる必殺技で、巨大な光刃を右手から発振し、一刀両断に切り伏せる。
この技のみ名にプリキュアを冠さない。
本編第48話でも使用。このときは投げ槍の要領で敵を貫いた。
合体必殺技
プリキュアラブリーフォースアロー
ラブリーフォースラビーズをセットすることで発動する4人の合体必殺技。全員が展開状態で使用。
前方に出現した巨大なハート型のエネルギー体を4人の斉射で撃ち出し、極太の光条を放出して対象を飲み込む。爆発する際には四つのスートが浮かび上がる。
描写的にはハートシュートの強化版だが、威力は桁違い。
この技では照準合わせ(ウインク)も四人全員で行う。
これは四人全員の意志が揃ってないと発動しないようで、第22話では再洗脳されたレジーナをこの技で浄化しようと試みたが、キュアハートがそれに躊躇してしまった為、発動に失敗した。
(怪物のジコチューたちが浄化技を喰らうと幸せそうに元の姿に戻るだけだが、ジコチューの幹部たちは浄化技を喰らうとそれが物理的ダメージに転換されて激しい苦痛に苛まれる。相手に情を持ってしまうと躊躇するのも無理はない)
プリキュアラブリーフォースリフレクション
ラブリーフォースアローがキュアハートを中核としたハートシュートの強化版であるように、ロゼッタを中核に発動できないかと考え編み出された特殊技。
キュアロゼッタの背中に残り3人が手を当てて力を注ぎこみ、ロゼッタリフレクションを展開させる。障壁の大きさは通常のロゼッタリフレクションよりも小さくなるのだが、その分エネルギーが凝縮されていて強化されている。
通常のロゼッタリフレクションと同じく、射出攻撃に転換することもできる。その威力は桁違いで、凝縮されたエネルギーは障壁から光の砲弾へと形状を変えて高速で相手を貫く。
30話で使用したときは、ラブリーフォースアローとエースショットの斉射を受けても無傷だったメランのバリアを打ち破っているので、物理的な破壊力はラブリーフォースアローよりも高いと想定される。(ただし、ジコチューを浄化する効果があるかどうかは不明)
もちろん防御壁としても使用でき、39話ではレジーナが放ったミラクルドラゴングレイブのエネルギー波の直撃を受け続けながらも1分近くの時間を耐えきって、プリキュアたちに撤退の時間を与えた。47話では街ひとつくらい蒸発させかねないキングジコチューの破壊光線を受け止めて軌道をずらすことで大貝町を救った。
(ただし、クローバータワーにかすってしまい、999mの巨大な塔が倒壊するはめになってしまった)
余談
- 既に2月中旬に存在がネタバレされていたが、情報はあまり拡散されなかった模様。
- 4人それぞれの収納状態、展開状態を逆にした場合での技があるのかは現時点では不明。今後の物語の展開によって登場する可能性に注目するところ。
- 特に収納状態の形状は剣の柄としても比較的自然な為、キュアソードにまともな接近戦用の剣を装備する日が来ることも期待したい。
- ハートで弓なのでやっぱり醒弓カリスアローとか言われる。撃ち出すエネルギー矢の名前も「フォースアロー」。
- ちなみに『ジャッカー電撃隊』のスペードエースも弓(と鞭)状の武器「スペードアーツ」を使用していた。しかし弓として使うときの技名は「アトム撃ち」とかいう物騒なネーミングであった。
- ロゼッタを中核としたラブリーフォースリフレクションが登場したことから、ダイヤモンドやソードを中核にした必殺技も存在すると思われる。
関連タグ
ソニックアロー:使用者が四人という点も共通している。
ラブアローシュート:似てるが別物