ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

第3軌条の編集履歴

2015-07-11 10:47:01 バージョン

第3軌条

だいさんきじょう

電気鉄道における走行用電源の供給方法のひとつ

走行用のレールの傍らに設けられた、集電用の3本目のレール、またはその方式の事。「サードレール」とも呼ばれる。傍らのレールに車両に取り付けられた集電靴(コレクターシューともよばれる)を接触させて走行に必要な電力の供給を受ける。

東京メトロ(旧:営団)の銀座線丸ノ内線などの地下鉄路線に見られる。また、かつては信越本線碓氷峠区間旧線でも用いられた。


上図の線路の横にあるものがそれ。


電車の屋根にパンタグラフを設けるスペースが不要になり、掘削するトンネルの断面を小さくできるため、建設費を抑えられるメリットがある。

・・・のだが、通常の電車と規格が異なるため、近隣のJR私鉄の路線と相互乗り入れができず、また緊急時など線路へと下りる場合に感電事故の危険があることや、法や基準で定められた絶縁距離がとれないため架空電車線方式(パンタグラフ方式)に比べ低圧の電源しか使用できない。(国内の場合600Vか750Vが採用されている。ちなみに、海外では1200Vの路線もある)

だって、ゴムタイヤ&サードレールだもの。


・・・というわけで、近年では、相互乗り入れをするため、地下鉄でもパンタグラフ方式を採用する路線が主流である。


一方、近鉄けいはんな線は自分の車輌のほうを大阪市営地下鉄に合わせて第3軌条方式にした。ちなみに、近鉄けいはんな線は日本の第3軌条鉄道で最速を誇る。(大阪市営地下鉄が70km/hに対して、けいはんな線は95km/hである)

ちなみに、ヨーロッパでは架空電車線方式の区間と第3軌条方式の両方の区間に乗り入れる列車があるためパンタグラフと集電靴の両方を装備している列車もある。また、碓氷峠区間旧線用の電気機関車も駅構内は架線が張ってあるためパンタグラフ(改造前のEC40型電気機関車のみトロリーポール)と集電靴の両方を装備していた。


図入りの解説は、こちらも参照されたし。

鉄道ファンからのお願い(パンタグラフ編)


日本の第3軌条路線

札幌市営地下鉄南北線(750V)

東京メトロ銀座線丸ノ内線(600V)

横浜市営地下鉄ブルーライン(750V)

名古屋市営地下鉄東山線名城線名港線(600V)

大阪市営地下鉄御堂筋線谷町線四つ橋線中央線千日前線(750V)

北大阪急行電鉄(750V)

近鉄けいはんな線(750V)

関連タグ

地下鉄 電車 鉄道

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました