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腸管出血性大腸菌の編集履歴

2016-01-29 18:25:18 バージョン

腸管出血性大腸菌

ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん

人体に有害な細菌の一種。

概要

ベロ毒素を産生する、非常に危険な大腸菌食中毒感染症の原因となる。O157やO111、O104などの種類がある。

ちなみにベロ毒素は、細菌性赤痢の病原体である赤痢菌が産生する志賀毒素と類似の猛毒であり、志賀毒素と互角かそれ以上の毒性を持つ。


症状

感染すると大腸に炎症を起こし、腹痛と水のような下痢があらわれる。ときに重症化して出血性大腸炎に発展し、「虫垂炎を疑うような激しい腹痛」や「血便を伴う激しい下痢」となることがある。

まれに溶血性尿毒症症候群(HUS)という重篤な合併症を起こし、腎臓血液に異常があらわれることがある。HUSを発症すると死亡することもある。

一般的に成人よりも乳幼児高齢者のほうが重症化しやすい。


治療法

輸液点滴輸血抗生物質投与、乳酸菌投与など。重症の場合は入院が必要。合併症を起こした場合は人工透析が必要。なお、感染症法で3類感染症に指定されているため、感染者は飲食業への就業が制限される。

なお、下痢止めを飲むと毒素が体外に排出されず、重篤化しやすく非常に危険なため、絶対に飲んではいけない。


予防法

十分な加熱調理(特に牛肉)、念入りな手洗い、水道水ミネラルウォーター以外の生水を飲まない、ネズミゴキブリの駆除が有効。あと、バランスの良い食事(特にヨーグルトなどの発酵食品を摂る)・適度な運動・十分な休養など、自身の免疫力を高めることも大切。

過度に清潔環境で生活している人は感染した場合に重篤化しやすいので注意。


関連タグ

感染症 伝染病 微生物 食中毒 大腸菌 O157 O111 O-157 もやしもん 生化学 腸管出血性大腸菌感染症

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