七面鳥
しちめんちょう
概要
キジ目キジ科シチメンチョウ属の家禽。キジ科の鳥では最大。
顔面の皮膚が大きく裸出し、血流によって青や赤、紫に変化するのでこの名がついた。
アメリカやカナダでは、七面鳥のローストはクリスマスの晩餐に欠かせないものとして有名(但し、日本では大佐のフライドチキンの台頭やローストチキンとの混同によって知らない人も多い)。
これはヨーロッパに於けるガチョウや鴨/アヒルなどの代用である。
味は鶏よりも脂が少なく淡白で、臭みも少ない。そのため大抵の味付けに適用できる。
各国語での呼び名
概要にある日本語での「七面鳥」呼称、朝鮮語の「칠면조(「七つの顔の鳥」の意」や中国語の「火雞」(「火の鶏」の意)のように姿形を評した名称の他、地名や国名からきた呼称もある。
例えば、英語では「ターキー」というが、これはトルコのことでもある。
「インド」を呼称に含む言語には、トルコ語、アゼルバイジャン語、ヘブライ語、ポーランド語、ロシア語、バスク語、フランス語、「ローマ」を呼称に含む言語にはアラビア語、「オランダ」を呼称とする言語にはマレー語、「ペルー」を呼称とする言語にはポルトガル語がある。
都市名では「カルカッタ」を意味する七面鳥呼称を持つオランダ語、ノルウェー語、スウェーデン語、リトアニア語がある。
「ターキー」の場合は、トルコからヨーロッパに持ち込まれたホロホロチョウとの混同から生まれた言葉らしい。
家禽としての移入元の地名や呼称から各国での名称は誕生している。
クリスマスに七面鳥
クリスマスに七面鳥の丸焼きが登場する由来だが、これ自体にキリスト教は全く関係ない。
その発祥は17世紀、アメリカ新大陸時代の開拓移民たちのまで遡る。
新大陸で飢えに苦しむ開拓移民が、空腹を満たすために標的としたのが、新大陸で棲息する七面鳥だった。
当時まだ友好関係を築けていたインディアンたちからも、親交の証として七面鳥が贈られ、移民たちも感謝の品に七面鳥を贈ったとされている。
以後、七面鳥は移民たちの間で感謝を表す“縁起物”として認知され、アメリカからヨーロッパにもその風習は行きわたり、結果キリスト生誕を祝う欧米で最もめでたいクリスマスに七面鳥が主役を張るようになった。
要するに日本でいうところの「正月の鯛」のようなもの、と考えれば良いだろう。
日本で七面鳥が普及しないのは、単純に七面鳥が日本ではまだマイナーな部類にあたり、食肉用として市場に出回っていないため(上野動物園のような展示している動物園や、コストコのように販売している店がないこともない)。更にローストしようにも見合うサイズのオーブンが日本では普及していないなどの問題も。
欲しい場合は専ら通販頼みとなる。
鶏で代用される理由は、諸説あってはっきりしない。ただ1960年代には既に「チキンのもも肉のロースト」がクリスマスの御馳走として認知され、ケンタッキーフライドチキンが東京・青山に進出した1971年のクリスマスに、外国人がローストターキーの代わりにフライドチキンを買った光景を見てそれに乗っかった、というのが有力説とされている。
稀に「鶏なんておかしい、七面鳥が正当だ」という欧米人もいるが、西欧でも鴨等で代用される点、そして上記のようにキリスト教徒とは起源が無関係な点を鑑みれば、鶏でも全く問題はないだろう。
その他
七面鳥ですって?冗談じゃ無いわ!!
いずれも史実において、マリアナ沖海戦をマリアナの七面鳥撃ち(Great Marianas Turkey Shoot)と比喩されるほど一方的に撃滅されたため、艦娘となってからもトラウマになっている。
2014年のクリスマス期間で飛龍が七面鳥に言及して瑞鶴から睨まれたり、秋月が七面鳥を焼いて提督に注意されていたが、瑞鶴本人からの言及は無かった。……が2015年のクリスマス期間に――
「ん~、クリスマスか~…… はっ!翔鶴姉ぇ!その料理は、食べない! 私、ぜ~ったい食べないから。いらないってば~!」
…と、遂に当人から拒否反応が確認された。
ちなみに山城が「空母が一隻、何か……」と反応しており、翔鶴も「これを食べて落ち着いて。えっ、えっ、えええ!?」と知らずに地雷を踏み抜いたような発言をしている。