「あの…他の用例は神通の項目をご覧ください。由来になった軽巡洋艦については神通(軽巡洋艦)で説明があります…」
図鑑データ
「あの……軽巡洋艦、神通です。どうか、よろしくお願い致します……」
概要、行きます。
旧日本海軍の5500トン級軽巡洋艦「川内型」の2番艦「神通」をモデルとした艦娘。
ゲーム中では川内型軽巡(川内、那珂、神通)の3人を集める事が第3艦隊解禁の条件となっている。
容姿って言ったのにぃ~!
デザイン的には川内型フォーマットのセーラー服と艤装を着用しており、茶髪も長い状態で先を縛るのみだが、後頭部に緑のリボンを付けている。
前髪は外にハネたワンレングスといったちょっと特徴的なもの。
何気に提督らのS心やエロスを刺激する台詞や姿態が多い事多い事…それでいて長良型の一部や阿賀野型に及ばないとはいえ、胸は三姉妹の中で一番大きい。
こんな性格でも、提督のお役に立てて…本当に嬉しいです。
川内型軽巡洋艦姉妹の次女で、とかく突っ走りがちな姉と妹とは雰囲気が異なる常識人…ではなく常識艦。少々気弱で内気、控えめな性格らしく提督にも一歩下がった態度で接する事が多く、過激な長女と突っ走る幼い感じの妹との板挟みに悩む苦労人でもある。 (もっとも三人以上の兄弟姉妹で「真ん中が苦労人」というのは現実・創作を問わず珍しくは無い)それ故にこんな娘が戦えるのか?と疑問に思う提督もいるのだが……
史実では「日本海軍の中で最も激しく戦った軍艦」と評された事もあるほどの激戦を繰り広げた武勲艦だったりする(後述)。
実際は中破時に「戦えない」と弱音を吐くどころか「これじゃ、戦いにくいです」と戦う気満々であり、夜戦時も「油断しましたね」と相手の油断を誘っているなど、根っからの戦士である。
つまりは覚醒、怒らせたら絶対にダメな娘さんである。ただし、改二が発表される前の運営側の発言には「神通は昔の戦闘のせいで引っ込み思案の受身になった」というのもあるので、当時の事が多少はトラウマとなっている(公式4コマ8話での夜間無灯火状態を苦手とする等)模様。
スラバヤ沖海戦で上層部から「弱腰姿勢」だと批判された事もイメージソースになっているかもしれない。
各種メディアミックスでは後述の改二も合わせて「一見気弱だが、本気を出したら恐ろしい鬼教官」としての扱いが多い。実際に多くのメディアミックスで神通の訓練は効果的だが、駆逐艦娘が逃げ出すほどのスパルタといった描写が多い。原作ゲームと性格が異なるのは、元々のキャラが薄いと言っているようなものである。また、「駆逐艦たちから慕われている」描写も多いが史実において神通(二水戦司令・田中頼三)は部下の駆逐隊司令・駆逐艦長たちからスラバヤ等での消極的な指揮を非難されているので「実は嫌われている」と言う扱いのほうが史実に近い描写でる
ちなみに提督との関係はかなり良好な様子。
全体的に好意的な発言が多く、お触りに関しても混乱してはいるものの肯定的、轟沈時も提督に別れを告げるものであるなど、提督LOVE勢の一員ではないかと考えられている。
一方で引っ込み思案とも取れる性格が災いして素直に好意を表す事は少なく、こういった好意的な態度が恋愛感情に根ざすものであるかどうかが議論の的になっている。
近年の2015年夏季限定ボイスでは、提督の花火見物への誘いに嬉々として応えている姿などを見る事もできる。
改二
良くも悪くも個性的な姉と妹に挟まれ、若干影が薄い扱いを受けていた彼女であったが、2014年2月26日のアップデートにより神通改二へと改造可能になった。
以前とは打って変わって、表情も佇まいも非常に凛々しく、ステータスも非常に攻撃的な物に強化され、史実の海戦に由来した印象の強い装備である探照灯を持ってきてくれる。
総じて攻撃面では最強の軽巡となっている。
限定グラですか? 持ってはいますが……
2015年9月上旬、改二に対し、夏季イベント終了と同時に浴衣姿の期間限定グラフィックが実装された。
百合の柄の浴衣を着こなした清楚な佇まいであるが、リボンで髪を結い上げ、うなじを露わにして頬を赤らめた様は普段の凛々しさとうってかわって艶めかしい。
詳しくは神通改二の記事を参照。
あの、提督…史実に触られると、私混乱しちゃいます…
太平洋戦争開戦前、訓練中に神通と駆逐艦蕨(わらび)が衝突する美保関事件が発生。
結果、蕨は轟沈、神通も艦首が大きくえぐれてしまう。
責任を問われ起訴された艦長水城圭次大佐は、判決の前日に自決してしまった。
開戦時の所属は第二水雷戦隊。これは日本海軍水雷戦隊の中で最も練度の高い最精鋭部隊であり、最前線で真っ先に直接敵軍を叩く切り込み部隊である。
人呼んで「華の二水戦」。そんな部隊の旗艦を最も長い間務め上げたのが他ならぬ彼女なのだ。 またエリート部隊の例に漏れず所属していた兵員は他の水雷戦隊の事を格下扱いをして低く見ている節があったとされる
ただし、最強・最精鋭部隊と言われていた割には最後の戦い以外は結構散々な結果であり、二水戦と神通の最初の海戦となるスラバヤ沖海戦では、遠距離からの砲雷撃に終始し砲撃・雷撃ともに命中なしに終わったばかりか(駆逐艦の砲撃は命中どころか届いてすらいないとの記録もある)、夜戦で活躍する事を期待されていた部隊にも関らず戦闘に殆ど関る事が出来ないどころか、夜戦の準備を終え敵艦隊に攻撃を再開しようとした第五戦隊に誤って乱入し攻撃を阻害するというミスも犯してしまう。
むしろ神通率いる二水戦よりも、那珂率いる四水戦の方が敵艦隊に対し積極的に攻撃をしていた状態であった。
最強・最精鋭部隊と言われながら、このようなお粗末な戦い方故に戦闘終了後には上層部から「戦い方が消極的で稚拙」との叱責を受けてしまった。
雷撃による結果が散々だったにも関わらず、二水戦は昼間遠距離雷撃戦の「目処が立った」とし、日本側に過剰な自信を抱かせ以後の昼間雷撃戦に悪影響を及ぼしたとも言われている。
この時にアメリカ海軍の駆逐艦エレクトラを距離5000mまで肉薄して砲撃によって撃沈したという二水戦参謀らの証言もあるが、神通は約19000mで雷撃した後に即後退している為、5000mまで肉薄すらしていないばかりか砲撃もしていない為、完全に虚偽の戦果であり、実際にエレクトラに肉薄し砲撃によって沈めたのは、四水戦所属・第9駆逐隊の朝雲と峯雲である。また、神通側の証言では「朝雲は敵の砲撃によって魚雷を撃つ暇もなく撃破された」と酷評しているが、実際は前述のとおりで、交戦距離を約4倍サバ読みした挙句、自身は砲撃すらしていないのに他艦の戦果を横取りするという結構酷い事をしている。
神通は第二次ソロモン海戦にも輸送船団護衛として参加しているが、指揮下の駆逐艦にガダルカナル島ヘンダーソン飛行場への攻撃を命じたが効果が無く、逆に飛行場から敵爆撃機の攻撃を受けて中破、、修理の為に戦線離脱を余儀なくされた。また、この時に護衛対象の金龍丸と、その乗員を救助中の駆逐艦睦月が爆撃され沈没している。結果、ガダルカナル島を巡る戦いには殆ど参加・貢献する事ができなかった。
神通最後の戦いとなるコロンバンガラ島沖海戦では、自軍が軽巡1駆逐5、対する米海軍は軽巡3駆逐10という絶望的な戦力差があった中で夜戦を仕掛けたと言われているが、偵察機から「敵艦4隻」と報告を受けて攻撃に向かっているので、単純に敵戦力を見誤ったとも言われている。旗艦・神通は敵艦に探照灯を照射して射撃を開始したが(照射を途中で止めたりしているので、常に照射し続けていたわけではない)、砲戦開始から約3分足らずで艦橋に被弾し、艦橋にいた二水戦司令部が全滅、舵と機関部にも被弾して指揮・操艦・航行能力を喪失して艦隊から飛び出した所を米艦隊が止めに放った魚雷によって撃沈された。
一方で神通は集中砲火を食らい、船体が真っ二つになってもなお反撃を続けていたとされているが、最近の資料では「魚雷を撃ち込まれて傾斜が大きくなり真っ二つになって沈んだ」程度しか書かれていない上に、海戦に参加していた米戦史家のS・モリソン氏の著書にもその様な記述がないので、信憑性はあまり高くないと言える。
また、一部からはモリソン氏の著書に「日本海軍の中で最も激しく戦った軍艦」との記述がある事を主張する者もいるが、実際にはそのような記述はなく、モリソン氏がそのような発言をしたのかについても不明である。
この文言の元になっているのは、Wikipediaのコロンバンガラ島沖海戦だと思われるが、この項目では件の文言はモリソン氏の著書からではなく、木俣滋郎氏の 『日本水雷戦史』 からの引用とされており、又聞きの形である。
こんな素敵な関連イラスト、私うれしいです。
提督に関連タグを持って参りました…
神通(日本海軍)