ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
言論弾圧の編集履歴2016/07/31 01:35:25 版
編集内容:関連タグに追記。

概説

政界政権党である場合と政権奪取を目論む攻撃的な野党の場合とがある)・官界宗教界・財界など各界各級の権力者、政府機関ではないものの公認された政党の幹部などの上層部、あるいはすでにそれらの地位から引退したフィクサーなどの実力者などによる正統でない圧力によって、国民全体または一部の国民が、言論の自由を奪われる行為および状況をいう

また彼らが直接手を下すのではなく、それらと協力関係、支配・従属関係にある団体(多くの場合、私兵事実上の私兵を有する)によってこれらが行われることがある。

言論統制との使い分け

この言葉に類似した言葉としては言論統制という言葉が存在する。

狭義では「政府による言論等をコントロールし、時には弾圧を行う」ことを言論統制といい、「政府以外のものによる弾圧」を言論弾圧という、とある。

また別の定義としては、前述の者の推奨する1つの思想言論のみを優先して、それ以外の思想・言論を一切禁止する、または意にそぐわない言論に検閲修正を求めることは『言論統制』と呼ばれる。

字面から分かる通り言論統制よりも強圧的なニュアンスとして用いられ、通達、命令だけでなく印刷所や放送局を制圧する、デモに警官や私兵を突入させる(突入以外にも適当な罪状で逮捕する、罵声を浴びせる、参加者を襲撃する、帰路に暴行を加える、路上に座り込み進路を妨害する、無許可のデモをぶつけて混乱させる、など様々な方法が取られる)など実働部隊を用いて実力行使を行った場合にこの表現が行われることが多い。同時に行われることも多々ある。

特に独裁が行われていたり、共産主義全体主義国家ではその傾向が強い。

また、ベトナム戦争時代のアメリカなど切羽詰った状況においては民主主義国家でも発生しないことはなく、当時のアメリカにおいてはFBIが長官であったジョン・エドガー・フーヴァー(1924年にFBIの前身組織の長となり、そのまま1972年に死去するまで長官の職にあった)のもと、東側の秘密警察に近い違法行為を行いキング牧師らの反戦運動家を弾圧していた。

政府以外による言論弾圧

フィクションなどにおいては支配構造が表の政府と裏の組織犯罪組織に限らず教団巨大企業など「合法的な団体」のケースも存在する)など二重構造になっており、表の政府の法律等により言論の自由が認められているにも関わらず、「組織の掟」によって非合法とされ弾圧拉致され拷問を受けたり、隠蔽のため殺害されることが多い)を受けるケースが多く見られる。

後述するデスパーシティのように犯罪組織が建設、支配している都市、カルト教団のコロニーと化した自治体など(創竜伝第5巻に登場する海東市など)ではこの傾向はいっそう顕著である。

センシティブな作品

インターネットにおける言論弾圧

インターネットは中枢が分散しており、放送局を押さえるなどといった方法での弾圧は行いにくい。が、行いにくいというだけであり不可能ではなく、プロバイダーやホストサーバー側に圧力をかけるなどの方法で都合の悪い情報を扱っているブログ掲示板を閉鎖させる、などの手段で弾圧を行うことは十分に可能であり、中華人民共和国などの一部の国家では実例もある。

SF作品にもこうした弾圧はしばしば描かれており、ニンジャスレイヤーのようなコンピューターの発達した世界を扱った作品ではこれらの弾圧を行う部隊が敵役として登場することも多く、ハッカーを電子的攻撃によって直接殺害するなどの方法で弾圧を行うシーン、これらの部隊との電脳空間での戦闘などがよく描かれたりする。

俗語としての言論弾圧

上記の通り本来は政治的、社会的な意味で使われる“言論弾圧”という言葉だが、最近ではインターネット掲示板ツイッターメールなどのコミュニティサイトおよびツールでの対人間の交流において、“自身の発言(投稿)が同じコミュニティの他の利用者から否定あるいは反論されたり、そこの責任者の判断で削除されたりした際にその発言の投稿者がそれに反発して「言論弾圧だ」と抗弁する”というようなケースも散見される。

この場合、その主張が社会的、政治的思想に基づくものかどうかはあまり関係なく、そのコミュニティごとの基準およびルールから見てその投稿文がそこにそぐわない内容や文面だったりというのが削除の理由であることが多いのだが、ネットでは自分の意見が撥ね付けられたことに納得出来ない人間が「言論の自由に反する」とばかりにこの“言論弾圧”という言葉を自身の都合の良いように解釈し、そんなコミュニティ側を揶揄する意味の俗語として使用することも少なくない。

関連タグ

ゲシュタポ - 政府による言論弾圧を描く時使われることの多い題材。

ナチス親衛隊 KGB FBI 特高

禁酒法時代 - 政府以外による言論弾圧( 主としてギャング )を描く時使われることの多い題材。

アル・カポネ

マフィア - 1920年代以外にも第二次世界大戦前後のマフィアを扱った作品、中南米のマフィア支配国をモデルにした国を舞台とする作品で弾圧側として多く登場する。

デスパーシティ

クライシスダイバー - 中南米のマフィア支配国をモデルにした国を舞台とする作品の一つ。盗掘団「スカーレットバッズ」が権力を掌握しており、一般市民を弾圧している。

サイバー教皇領

関連記事

言論弾圧の編集履歴2016/07/31 01:35:25 版
編集内容:関連タグに追記。
言論弾圧の編集履歴2016/07/31 01:35:25 版