【もしかして(曖昧さ回避)】
- 『交響詩篇エウレカセブン』の登場人物?→デューイ・ノヴァク
- 『ディズニー』のキャラクター。ドナルドダックの甥。→ヒューイ・デューイ・ルーイ
- 『白猫プロジェクト』の登場キャラクター→軟派なカウボーイデューイ
- 『かえるの絵本』の登場キャラクター→デューイ・K・デル
- 映画『サイレント・ランニング』に登場する作業用ドローンの1号機。
「お前は誰かを助けられるのに、お前を助けられる奴は誰もいないんだな…」
CV:渕崎ゆり子
概要
「ナースエンジェルりりかSOS」の登場人物。年齢は13歳。
森谷りりか(ナースエンジェル)と敵対する悪の組織ダークジョーカーの幹部の一人。
レーザーブレードと魔術を用いた戦いを得意とする魔法剣士で、ダークジョーカーのアジトではチェスを嗜む様子が描かれている。
物語の前半と後半では大きく立ち位置の異なるキャラクターであり、全編を通してのレギュラーキャラクターでもある。
但し漫画版では立ち位置が異なり、終盤にしか登場しない。
ダークジョーカーについて
地球侵略を目論む悪しき存在で、地球の前には別の宇宙に存在する地球の姉妹星である「クイーンアース」を滅ぼしかけている。
ダークジョーカーが「命の花」から作る「黒のワクチン」には植物を枯らし、人々をダークジョーカーへと変える闇の力が秘められており、ダークジョーカーはその力で地球を生のない静寂な死の惑星に変貌させることを企んでいる。
この黒のワクチンを清浄なる緑のワクチンに浄化できる唯一の存在がナースエンジェルである。
ダークジョーカーを率いるのは、幹部2人より一際長身のブロス(CV:堀川りょう)と呼ばれる存在。
公家のようなオカマ口調が印象的な魔術師であり、自身の影から無数のコウモリを生み出したり、幻覚を利用した騙し討ち、自らの魔力で強力な衝撃波を生み出すなど様々な能力を持つ。
絶対悪とも言うにふさわしい人格の持ち主であり、部下を捨て駒に使ったり卑劣な手を使って相手を貶めるなど、徹底した残忍ぶりをのぞかせる。
本編においてもその冷酷ぶりは凄まじいが、「冷酷で残忍、目的のためなら手段を選ばない。騙し、欺き、相手の最も弱いところを突いてくる。そして一度狙った相手は絶対に逃さない」というデューイの発言を聞けばいかに非道な人物かよく理解できるであろう。
ダークジョーカーの幹部と言える存在がデューイである。ただし作中に登場する幹部は彼とケトー(CV:石井康嗣)のみ。
そのケトーとは対抗意識を抱き合っており、ケトーはデューイを贔屓して自らを冷遇していたブロスに憎しみを持っていたため、事実上忠実な部下となっていたのはデューイくらいである。
物語前半(19話まで)
生意気で飄々としており口達者な皮肉屋で、敵をいたぶるのをゲームのように楽しむ残忍な性格。戦闘中は不敵な笑みを浮かべながらとにかくよく喋る。一方でボスであるブロスに対しては従順。
何度か彼女たちの前に立ちはだかるが、もう1人の幹部であるケトーが加納と刺し違える形で倒されてからは、次なる刺客のごとくりりかと星夜の2人に襲いかかる。
しかし度重なる敗北を受け、ナースエンジェルを倒す為にダークジョーカーのボスであるブロスによって「痛みを感じない身体」にされ、捨て駒として使い捨てられてしまう。
ブロスに救いを求めるも一蹴され殺されかかり、重体の状態でりりかにとどめを刺すことを要求するも、りりかは僅かに残ったワクチンを全て使い切ってデューイの傷を癒した。
この出来事を境に、デューイの心に大きな変化が生じていく。
物語中盤(26話まで)
死んだはずの加納が生き返り、ダークジョーカーの手先と化してりりかと星夜の前に立ちはだかる。緑のワクチンが切れてりりかは魔法が使えず、相手が加納だったこともあって2人は絶体絶命の窮地に追い込まれるが、その危機から2人を救ったのがデューイだった。
デューイは命を救われた借りを返す形でブロスの館から黒のワクチンを奪い、救援とともにりりかに渡す。(この時に右手の甲のダークジョーカーの印が消滅している)
黒のワクチンを緑のワクチンに変えられる唯一の存在であるナースエンジェルの力によって、残量が尽きたワクチンが一時的に補充された。
しかしその行為がブロスの逆鱗に触れ、裏切り者として追われていた時に心配で探しに来たりりかと星夜に助けられた。以降は敵となってしまった加納に代わってりりか達の新しい仲間となり、かつて属していたダークジョーカーに立ち向かうようになる。
このように、前半と後半で敵と味方が交代するような形で仲間になるという特殊な経緯を辿っている。
従来では紫色に輝いていた剣がオレンジ色に変化しており、デューイ自身の立場の変化を示唆するような描写も加えられた。
また、エンディングクレジットのキャストが「メインキャラ」と「ダークジョーカー」の順に紹介されているが、この時期は従来とは逆にメインキャラの欄にデューイが含まれ、ダークジョーカーの欄に加納が含まれる形になった。
ダークジョーカーを抜けた後のデューイは皮肉屋なのは相変わらずであったが、立場の違いもあってか従来の幼稚な残酷さが抜けて至ってクールな性格になっている。
一方で散々苦しめてきたはずのりりかと星夜に心配されて戸惑ったり、星夜には憎まれ口を叩きつつも内心では友人として認めていたり、りりかを名前で呼ぶのが照れくさくてナースエンジェルと呼び続けているなどといった素直になれない一面も持っている。
りりかに淡い恋心を寄せているような節が見られ、星夜と共に自分の命を投げ出しても彼女を守ろうとしていた。
森谷家でりりかの家族に構われながら夕飯を食べて以来、地球の食べ物に興味を示すようになった。
ちなみにかなりのイケメンキャラなためか、学校前でりりかを待っていた際は多くの女子生徒が見とれていた。
物語後半
ダークジョーカーのボスであるブロスを倒して加納の洗脳が解けた後は、地球で暮らしながら各地に飛び散ってしまった黒のワクチンにより具現化したダークジョーカーのモンスター達と戦っている。
この時は地球人の服を身に着けており、日本語を勉強したりなど地球の文化に馴染もうとする姿が描かれ、すっかり食いしん坊キャラが定着するなど生活感ある描写も見られるが、実際どこで暮らしているのかは不明。
大勢の人がいる場でも構わずりりかをナースエンジェルと呼んでいたが、最終回では死を決意したりりかを止めようと自身の本音を吐露する…
当時の制作スタッフの証言を集めた同人誌の「りりかSOSトリビア」によれば、故郷の星で起きた戦争で両親を失い荒んでいったところをダークジョーカーに付け込まれたらしい。
なお後番組で監督が同じ「こどものおもちゃ」には、デューイそっくりな「出宇井」なる人物が出演。
ウエイターや、りりかと中の人が同じ飛田まゆのバックダンサー(しかも踊りながらまゆを横目で追い続けていた)として登場していた。