概要
日本におけるカレーライスとは、インドやスリランカにもともとあったさまざまな香辛料を使う「カレー」とは違い、イギリス海軍が長い航海のためインドカレーを元に保存食としての「カレー粉」を発明して日持ちのしない牛乳のかわりにシチューに入れて食べていた事に日本海軍が影響を受けて作られた独自料理である。
導入された当時は、イギリスと同じくサラサラしたカレースープにパンというものだったが、揺れる艦内ではこぼれやすく、またパンも日本人の口に合わないという事から、小麦粉を入れてとろみをつけ、パンを米飯にしたのがはじまりとされる。
日本陸軍にもカレー汁があり、こちらは野戦の際に作るためこぼれる心配が少ないためか、カレースープのままであり、短時間で大人数の食事を作れるようなレシピとなっている。
戦時中での外国語やカタカナ語を敵性言語として禁止していた時代には、カレールーを「油粉捏」、カレー汁を「辛味入汁掛け飯」と呼んでいた事もある。
非常にややこしい上にめんどくさい。
ちなみにイギリスでも元々は米飯とあわせて食べるものだったが、軍隊食という事でパンになっていた。
また、惣菜パンのひとつとしてカレーパンが非常に有名だが、実はパン内に包まれているカレーの大半は、水または湯と混ぜると普通のカレーになる。
が、多量の水で溶いたとしてもただ非常に水っぽく薄いカレーになってしまうだけで、スープカレーにはならない。
1月22日はカレーの日である。
1982年のこの日に、全国学校栄養士協議会で1月22日の給食のメニューをカレーにする事に決められ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたのがきっかけ。
「カレーライス」と「ライスカレー」は厳密にはちがいがある。
ごはんとカレーが別盛りなのがカレーライスで、ごはんとカレーが一緒に盛られているのがライスカレーである。が、あまり区別しないでいる事が多い。
さらに言うと、綴りこそ異なるものの、単に「ライス」という言葉だけでは「シラミ」という意味も存在しており、英語圏のレストランなどで「カレーライス」と注文するとそちらの意味でとられて大変な事になる可能性があるため、「カレーアンドライス(curry and rice)」と言った方が良い。
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