「ここに参上した理由はただ一つ。 貴様らプリキュアを徹底的に消すためだ!」
cv:速水奨
概要
終わりなき混沌・デウスマストの眷属である魔人のひとり。第30話から登場する。
ナシマホウ界のどこかの石窟に安置されていた道祖神らしき石像に封じられていたが、デウスマストの接近の影響を受けて、魔人ベニーギョとほぼ同じタイミングで目覚めた。
スマートな体格をしており、長い黄緑色の髪を一括りにした髪型をし、耳にはリング状のピアス、道着のような服を着用している。
身体は濃い緑色をしており、切れ長な赤い目を持ち隈取の様な化粧を施している。背中には黒い羽を生やし、八つ手のような団扇を持っている。
ラブーに続く2人目の魔人であるが、彼もラブーから話を聞くまではプリキュアという存在を知らなかった。プリキュアを甘く見ていたラブーとは正反対に、あるじが降臨する前にプリキュアを倒すべきと危険視している。
性格
「~である」や「~的」が口癖で、やや尊大な軍人のような喋り方で使命を遂行する。
常に余裕を崩すことなく冷静沈着に物事を観察し、任務に関しては決して妥協を許さない真面目な性格の持ち主。デウスマストへの忠誠心もかなり高い。
しかし、その真面目過ぎる性格の為に仲間に対してやや口うるさく、自分が召喚したドンヨクバールへの指示もダメ出しが多い。
ラブーとはソリが合わないようで、復活した時は「うるせぇのが来た」と煙たがれていた。
ムホーの力を絶対視しており、ムホー以外の力に後れを取る事を許さないという信念を持っている。
ムホーを使えない人間という種族に一切の価値を認めておらず、人間のいかなる言動もその内容に関わらず「くだらない」と一蹴りして考慮をしない冷徹な一面を持つ。
その一方で、ムホー以外の力の使い手が自分を負かすくらいに成長する可能性も無視はしておらず、ラブーを消滅に追いやったアレキサンドライトスタイルの力は極度に警戒している。
そのため、ラブーやベギーニョに比べると戦場に直接介入することが少ない。安全地帯からドンヨクバールに指示し、しかめっ面をしながらプリキュアたちの戦い方をじっくり観察している。
プリキュアとの戦いに対しては大局的に捉えており、デウスマストの降臨までにプリキュアを倒せればそれでいいから、タイムリミットまでならば何回戦いに負けたとしても構わないとして、悠然と構えている。
そして、プリキュアに勝つにしても勝ち方にこだわっている。シャーキンスはプリキュアとの戦いはムホーがあらゆる力の中で最強であることを示す儀礼的なものでないとならないとしており、プリキュアに勝利するにしても「ムホーの力でプリキュアを真正面から圧倒しないと意味はない」と考えている。
プリキュアの力の秘密をスパイを使って探ろうとしているオルーバのやり方は自分の信念に反すると快く思っていないようだが、プリキュアに勝つために手段を尽くす同胞を否定するほど頭は固くない。
本編での行動
初登場は第30話だが、この時点ではまだ肉体が復活できておらず精神のみが目覚めた状態であった。(映像では便宜上、黒色の揺らめく人型の影の様な姿で描かれていた)
この状態では物理的な干渉はできないが、テレパス的な能力で会話したり、外界の様子を観察することは可能。
30話ではラブーの戦いに様子を観察しており、プリキュアと真面目に戦おうとしないことでラブーを厳しく叱咤している。
31話でラブーがプリキュアたちに滅ぼされたため、今だ封印状態に置かれている肉体の復活を急ぐようになる。
続く第32話で遂に肉体を伴った完全復活を遂げ、本格的にプリキュアとの戦いに参戦する。
34話では失恋したまゆみを慰めるためにイチゴメロンパンを買いに行こうとしたプリキュアたちの前に現れ、「今それどころじゃない」「空気読んでよね」とスルーされるという散々な扱いを受け、さすがにプライドが傷つけられ真面目にやれと怒っていた(もっともプリキュアたちからすれば戦いのない日常を真面目に真剣に過ごそうとしているわけで、考え方が根底から異なっているのだが)。ちなみにこの回の戦闘は、変身完了後から浄化までがリアル時間にして約3分という異様なスピードで終わらせられた。
38話ではお祭りの会場から逃げ出したカボチャドリを探して森の中を箒で飛んでいるみらいたちの前に現れるも、モヤの中から顔を出したらみらいにカボチャドリと間違えられて網をかぶせられた上に昼食を抜いたせいで空腹が限界に達していたことはにカボチャドリを隠した犯人呼ばわりされてしまい、状況が理解できず思わず「え…?」と困惑していた。
このように、戦闘に真剣なキャラクターであることを逆手にとられプリキュア達に振り回されるといった状況が見られるようになっていたが、40話で封印前の全盛期の力を取り戻してきたことで今までと一転してシリアスな強敵らしさを見せるようになる。ちなみに何か特別なことをして力が戻ってきたとかではなく、単純にデウスマストが日々地上に接近しつつある影響である。シャーキンスはそのうちほっといて本調子になるとわかっていたから、プリキュアたちをある意味「見逃していた」のである。
その40話では、プリキュアたちを自らが作り出した亜空間に閉じ込め、自分に有利な空間でドンヨクバールによってプリキュアたちを圧倒し、倒れ伏せさせる。
さらには幻術によってデウスマストによって滅ぼされたいくつもの太古の星々の記憶を体感させる。プリキュアがいくら強くてもそれは地上世界のスケールでのこと。星そのものを瞬時に消滅させるデウスマストは宇宙的なスケールだ。大地も命も全てをデウスマストは飲み込み、そして新たな混沌の糧となる。プリキュアがいくら頑張ってもこんな相手にかなうわけがない・・・・ 圧倒的な実力差をリアルに体感させることでプリキュアたちの心を折ろうとするシャーキンス。彼にとっての勝利はプリキュアをただ倒すだけでなく、心の底から敗北を認めさせることである。
しかし、追い詰められればられるほど戦意が沸くのがプリキュアの真骨頂。そんな宇宙的スケールの話なんてガン無視して「お母さんに誕生日プレゼントのお礼をまだ言ってない」というただそれだけの心残りだけで、倒れるわけにいかないとリコは最後の力を振り絞る。それがリンクルストーン・タンザナイトの認証を呼び起こし、タンザナイトの魔法でシャーキンスの亜空間は打ち消され、プリキュアたちの逆転となった。
ことここにいたり、シャーキンスは「ちっぽけな宝石」がムホーをも超える力を持つということをはっきりと自覚することになる。
最終形態
42話で封印を破る為に消費した力が完全に回復した為、本格的にプリキュアたちを斃すためにツべての力を解放した姿。
腕の部分に龍の鱗の様な鳥の羽毛ようなものが突出しており、ラブーと同じく体格や四対の翼はさらに巨大化。筋肉質の体付きになり、目も人もの無い緑色へと変わっている。
攻撃方法はシャーキンス本人の生活を繁栄したかのように一撃で辺り一面を吹き飛ばすほどの委曲を持った怪力による力推し戦法(打撃攻撃)や、巨体で相手を踏み潰す攻撃手段を好んで称するが、その他に十字状の(風で作った?)衝撃波ッで相手を吹き飛ばすことが出来る。
最後ワクワクの力が高まった事で力が増したミラクルのトパーズスタイルの攻撃で体勢を崩された所へ虹色魔法『プリキュア・エクストリーム・レインボー』を喰らい、自身の敗北が信じられないとでもいうように「プリキュア~‼」との絶叫を上げながら消滅した。
余談
外見のモチーフは見ての通りなら恐らく「烏天狗」だと言われている。ただし天狗の特徴である鼻の長さや、鳥の嘴のようなものはない。
名前については諸説あるが、デウスマストの眷属の名前はパワーストーンから来ている説に従えば「シャーマンストーン」、魚類説に従えば「シャーク(鮫)」と推測される。
中の人について
担当声優の速水奨氏はふたりはプリキュアS☆S映画版のラスボス・サーロイン以来のプリキュアシリーズ出演である。
またベニーギョ役の井上喜久子女史とは、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』で兄妹を演じていたため、その事でネタにされることも。
最近では、お互い名字の読みが似ている花海ことは役の早見沙織とは『ご注文はうさぎですか?』にて数少ない男性役で共演を果たしていた。→ご注文はプリキュアですか?