プロフィール
「へし切長谷部、と言います。主命とあらば、何でもこなしますよ。」
「お任せください。最良の結果を、主に。」
性能
同レアリティの打刀の中ではステータスが高め。特徴としては機動のMAX値が57と上位の短刀に並ぶほどであり、２スロットの打刀では突出した数値。ランクアップレベルも25。
鍛刀時間が同レアリティの他打刀より一時間長い。
そのために大太刀三振り（石切丸、太郎太刀、次郎太刀）と鍛刀時間が同じ2時間30分になってしまい、「大太刀かと思ったらへし切長谷部が出来た」ということがままある（勿論その逆もある）
しかも、大型の刀種は資源を一定の比率で盛らないと出現しないので、低資源による鍛刀の02：30：00表示はへし切長谷部でほぼ確定という少し面白い現象も起きてしまっている。
ドロップ範囲も他の打刀とは異なり、中盤以降のステージとなっている。
キャラクター像
ニトロプラスがシナリオ・キャラクターデザインを手掛ける、DMM.comで配信のブラウザゲーム『刀剣乱舞』に登場する刀剣男士。
****『長谷部国重作とされ、信長が茶坊主を棚ごと圧し切ったのが名の由来。
(2015年2月20日発行 B's LOG 4月号より引用)
『長谷部国重作の打刀。
名の由来は、信長が膳棚の下に隠れた茶坊主をその棚ごと圧し切ったことから。
主への忠誠厚く、その一番であることを渇望しているが口にすることはない。
汚れ仕事も平気で行う。』
(2015年8月発売 公式設定集 刀剣乱舞絢爛図録より引用)
2016年2月7日のニコニコ生放送で新垣樽助氏は、『恐ろしい由来の人を斬った不吉な雰囲気が性格にも出ていて、戦闘で斬られても挑発的な台詞を言ったり狂気染みた戦闘狂のような部分もあり、主に対する忠誠心が純粋』『純粋すぎて危ない、アンバランスな感じ』といったイメージで演じていることを語っていた。
愛称は「長谷部」。審神者の呼び方は「主(あるじ）」。
クールで勝ち気な青年。言動はかなり物騒で、わりと皮肉屋。
審神者に対しては忠誠心厚く従順。適度に砕けた敬語で話し、柔らかな物腰で紳士的。
近侍時には名に関係する織田信長に言及して身の上話をしたり、「何をしましょうか。家臣の手討ち？寺社の焼き討ち？ご随意にどうぞ」と言う。
行動の指針にも主の言葉や存在を元とする台詞が多く、物々しい言動に反して審神者に放置されると「待てと言うのならいつまでも。迎えに来てくれるのであれば」と呟く。万屋に一緒に行くと朗らかな声になったり、ランクアップでは「どうです？俺は強くなりましたよ」と誇らしげに報告してきたり、案外フランクな面もある関係性。
命令には何でもこなす自負を示す彼だが、多くの刀剣男士の例に漏れず畑馬当番は苦手なようで、「主の命とあらば、～であろうとも……」と渋い声で自分に言い聞かすように取り組んでいる。
敵対者に対しては苛烈で容赦がなく、軽傷ボイスでは敵を挑発したり笑い声を発する。
更に、殆どの刀剣男士が傷を負うと焦ったり苦悶の表情を浮かべる中で彼は「死ななきゃ安い」と言い負傷グラフィックで笑みを浮かべる。(他に笑むのは山伏国広、長曽祢虎徹、太郎太刀のみ)
自身を顧みないが、犬死は良しとしない発言は度々している。
己の窮地の状態で発動する真剣必殺では「主に仇なす敵は斬る！」と憤怒の形相で激昂する。
出陣中の飲酒行為を「主の命でなければ斬り捨てるところだ」と叱責したり仲間にも容赦ない。戦場では使命を遵守した非情な戦士の振る舞いだが、後述のどちらの回想でも相手の忠誠心を目前にしてか態度を微妙に軟化させてるらしき場面もある。手合せでも好戦的だが、終了時には相手を認めて一応鼓舞している。
2016年1月14日実装の刀剣乱舞一周年記念では「慢心せず主のため働く」という所存を抱いていることを審神者に告げていた。意味深なキャラ設定文にも『主のため』精神が関わっているのかもしれない。成果には誇らしげな印象ある彼だが慢心はしないらしい。
一周年記念描き下ろしイラストでは、祝儀や贈答の飾りである水引が付いているため、長谷部は贈り物に祝樽（角樽）を差し出しているようだ。（イラスト掲載元）。
二次創作では、放置ボイスの影響もあってか、忠犬のような忠誠心厚い面がクローズアップされた作品が多い傾向にある。
物騒な言動と荒々しい戦闘姿、演練や手合せや回想前編での審神者の言い付けがなければ容赦なさそうな面などから、主人には忠実である狂犬ともされる。
過労働で疲弊するネタも二次創作ではよく用いられているが、業務の分配や臣下の管理は主君の責務であるため、ほどほどに。
スクエニから出版された「刀剣男士幕間劇」には、主からお守りを貰って歓喜して命と同等に大切にする、主の一番を目指して競い合い奔走する、といった長谷部の短編作品もあった。
キャラクター設定文はこうだが現状のゲーム内に叶えるシステムは存在しない。むごい。
なお、汚れ仕事のある世界観なことに驚きだが、絢爛図録によると膨大な敵軍と相対し不利が明確な戦況における時の政府の一つの勝算が審神者の能力であったり、審神者は『全ての時空の守り』を任じられていたり、なかなかシビアな世界観…らしい。
容姿
髪の色は煤色(わずかに茶みのある暗い灰色)に近く、髪型は真ん中分けでところどころハネている。ツリ目ではない勝ち気なツリ眉、と絢爛図録で書かれている。瞳の色は藤色。(※色参考)
衣装は主に仕える存在である神父と執事をミックスしたようなデザイン。
襟の高い長衣の上着はカソックをモデルにアレンジされており、ボタンはなく帯刀や戦闘のためかスリットもある。肩から下げている布はストラを模しており、甲冑と繋がっているため武装を解除する際はストラごと取り払う。聖職者のような衣装は黒田家がキリシタン大名であったことから影響を受けたデザインと思われる。織田信長も政策でキリスト教の布教許可をしたことがある。
バトラーやドライバーと同じタイプの白手袋をはめている。黒い腰巻きはカマーバンド。
非公式の発言ではあるが、小宮国春氏は外見年齢について27～29歳位か?という質問に「外見年齢は20歳代、くらいしか考えてないですね……イメージされているよりは若造だと思います」と過去に答えている。
戦闘では刀は上段に構えている。
キャラクターの紋は、織田瓜と藤巴の要素を入れた織田と黒田の家紋を合わせたものと思われる。
内番ではジャージ。ポーズのせいか着方のせいか絶妙なセンスと一部で定評される。
回想からは長谷部の死生観も窺えるが、人の姿で生を得た彼が実際に死ぬ時に想う先は刀剣破壊でわかる。キャラ設定文とも相まって誠実さが見える箇所でもあるが、それを知れたときは今生の別れとなる。「～のかなあ」という普段とは違う口調もここでは聞ける。
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』では初期刀に次いで２番目に顕現した初鍛刀であり「主お世話係」という比較的大きな扱いを受けている。花丸はコメディ描写があるために長谷部の性格も原作ゲーム版よりも砕けたものになっている。本丸のみんなを集合させたり、主からの命令を伝達する等、本丸のまとめ役を担っている。
第２話では織田信長所縁の宗三左文字・薬研藤四郎らとともに本能寺へ出陣。ＥＤ曲も３振りが担当した。
凛々しい指揮をする隊長姿があり、戦闘では隠れた木ごと敵を斬るというパワープレイを行った。
本丸に帰還後の野外鍋パーティーでは宗三と談笑しながら酒を飲み交わしており、織田所縁の刀達との仲は悪くないようだ。
季節が春となった３話では、鳴いている鶯を捕まえて審神者に見せようと鳥籠を用意していた。
みんなと一緒に大樹に桜が咲くように願掛けし、本当に桜の蕾を付けた際には、まっさきに審神者に知らせに走った。
６話では審神者が発熱して床に臥してしまう。「主お世話係」の長谷部は責任を感じて大慌て。病床の審神者のためにうどんを作ることになったのだが、突然ミュージカル調で歌いだした。どういうことなの…。
食べた審神者の感想は「うまい、ちょっとしょっぱい」とのこと。塩分は控えめにしたそうなので、涙のせいだろうか。
余談
- 2015年9月19日東京ゲームショウの「刀剣乱舞-ONLINE-」ステージのニコニコ生放送に出演した新垣樽助|氏が観客への感謝として自身の役である長曽祢虎徹とへし切長谷部からのメッセージをアドリブで述べた場面があった。長谷部が拙い敬語で懸命に述べた主への言葉は必聴。
- モチーフ元の刀が国宝なのに反して本ゲームでは入手難易度が手頃な部類のキャラクターなので、よく出ると言われた中の人がこう返答していた。
- 先述の2016年2月7日ニコニコ生放送内では「名前が良いですよね」と、リズムが口にしたくなるとの流れで「へしきりはせべ♪ 長谷部といったら主命♪ 主命といったらあ・る・じ♪」と某ゲームをするお茶目な場面もあった。回想などを踏まえて主として冥利に尽きる想いに駆られるこんな言葉も。
関連イラスト
※イラスト検索の際は、無印(へし切長谷部)での検索を推奨する。
