※ 他のシンに関してはシンの記事を参照。
CV:古川登志夫(テレビアニメ・劇場版)、桐本琢也(新劇場版)、杉田智和(北斗無双)、
人物
南斗六聖拳「殉星」の男であり、南斗孤鷲拳の伝承者で、ケンシロウの象徴である胸の七つの傷を刻んだ張本人でもある。
元々はケンシロウのライバルであり友人(アニメ版では更に幼馴染という設定も)。
ケンシロウの許婚であるユリアに思いを寄せていた。
当初は相思相愛なケンシロウとユリアの幸せを考えて、彼はユリアをケンシロウに託し自らは身を潔く引くつもりだった。
だが、「シンよ、オマエほどの男がなぜ諦める必要がある?オマエもケンシロウの甘さは知っていよう。今な時代、アイツじゃあ生き残れねえ。・・・となればユリアは誰かの手に必ず堕ちる。それでもいいのか?(ユリアを)奪い取れ!今は悪魔が微笑む時代なんだぜ!」とユリアを奪うようジャギに唆されたのをきっかけに、部下を従えケンシロウたちを襲撃。南斗獄屠拳でケンシロウを倒し、ユリアに「俺を愛していると言ってみろ」と詰寄る。それを否定されると、満身創痍のケンシロウの胸を南斗聖拳の指で突き、処刑を始める。
(このときの傷が、後にケンシロウの象徴となる「北斗七星」の形の七つの傷である)
ケンシロウの助命と引き換えにユリアに「愛します!一生どこへでもついていきます!」と愛を宣言させると、ケンシロウをその場に捨て置き、ユリアとともに去った。
その後、ハート様・ジョーカー・将軍バルコムをはじめとする幹部達とともに「KING」という大組織を結成し、関東一円を支配する。ユリアの愛を得るがために宝石やドレスなど与えうる全てを与え、ついには彼女だけの街である「サザンクロス」を築くが、ユリアはその為に多くの命が[[犠牲になったことを嘆き、城のテラスから身を投げてしまう。この時、シンは生まれて初めて悲しみの涙を流し、心の底からユリアの生存だけを願った。
しかしユリアは生きており、彼女を助けた南斗五車星から拳王・ラオウの軍がユリアを求めて迫って来ていることを告げられる。シンは、ラオウからユリアを守るため南斗五車星の戦士たちに彼女を託し、自らはユリア殺しの汚名を背負ってケンシロウに挑むことを誓う。
その後シンは、サザンクロスに乗り込んできたケンシロウと再び対戦するも、一年の時を経て現れたケンシロウは、かつて己が教えた「執念」で大きく成長しており、終始劣勢に追い込まれる。
ケンシロウの執念の根源であるユリア(にソックリな人形)を殺してみせるも、逆に彼の怒りを買ってしまう。最後は「北斗十字斬」により、かつて「北斗七星」の傷をつけたお返しに、己の国の紋章である「ブラッディクロス(血の十字架)」の形に秘孔を突かれる。
ケンシロウに倒された際もユリアの生存については語らず、ただ「ユリアはもういない。今ここにいるのはただの人形」と嘘をつき、最後までユリアの心を掴めなかった事を嘆き涙を流した。
最期は北斗神拳の効果で爆死するのを良しとせず、「俺はお前の拳法では死なん!」と吐き捨て自らもテラスから飛び降りて死んでいった。
彼の行動原理は全てユリアへの愛そのものであり、その「殉星」という宿星どおり、彼は愛に最期まで殉じて散って逝った悲しくも純粋すぎる男であった。
ケンシロウにとっての最初な強敵(とも)であり、その遺骸を自らの手で埋葬した。
その際「何でだよ!何でそんな男の墓なんかをつくってやるんだよ!」とバットに問われ、「同じ女(ユリア)を愛した男だから・・・・。」と答えた。
第1部「サザンクロス」編のみのキャラだが、その後も回想として多く語られる等、ケンシロウの心にく刻まれた人物であった。
アニメ版では、反乱を起こしたバルコムをいとも容易く粛清したがKINGは崩壊し、サザンクロスは焦土と化してしまった。
その直前に、ユリアの脱走を手助けした侍女サキを追放と称して彼女の故郷に送り返している。
劇場版『世紀末救世主伝説 北斗の拳』では、ユリアを奪ったラオウと戦って同様に北斗神拳で敗れると、後からやってきたケンシロウに「死ぬならお前の拳にかかって死にたかった、同じ女を愛した男だから」と正反対の台詞を話し、ユリアが連れ去られたカサンドラに行くようケンシロウに告げて絶命した。
容姿
身長183cm、体重98kg、スリーサイズ130・92・105
アンニュイで整った顔立ちだが、戦闘時や略奪時などは顔芸レベルの悪人面になる。
髪型は金髪のストレートロングで、前髪が軽くはねているのが特徴。瞳は主に濃い青で描かれている。
世紀末では珍しく露出度の低い衣装で、チャイナ服と軍服を合わせたようなスーツを着用し、粗暴で豪胆な手下たちに比べスマートな印象で描かれている。衣装の色は概ね白で、全体的に暗い色合いのケンシロウと対比となる姿となっている。
(ちなみに旧アニメや劇場版、原作のカラーコミックでは紫や黒で描かれることも)
南斗孤鷲拳
南斗六聖拳の枠組みおよび「南斗孤鷲拳」という呼称は後に追加されたものであり、原作で登場した時点ではその設定は無く、ただ単に「南斗聖拳の使い手」だけであった。
(後に、シンは孤鷲拳以外にも南斗108派の内の複数の流派を修得していたため、「南斗聖拳のシン」という呼称を使われるようになったと説明されている。)
ユリア外伝では十人組手に余裕の勝利を見せるなど拳の天才と称されている。
切断より貫通をメインにしている突き刺し型の奥義を主としており「外部から突き入れ破壊する」という南斗聖拳の定義が合致する正統派の拳法である。
余談
元々シンは北斗の拳が早い段階で終了した時のために、物語を締めくくる最後の敵として作られたキャラである。
「北斗神拳と対となる南斗聖拳」「関東を支配するグループのリーダー」「ケンシロウのライバル兼友人」「ユリアを浚った張本人」など、重要な設定を持っていたのはこの為である。
また、前述のユリア人形は「胸に拳を突き入れると、目と口が見開いて倒れながら目が閉じるという」というギミックが搭載されており、このケンシロウの目をもってしても最初はこれが人形だと見抜くことが出来なかった。一体何の目的で作ったのだろう……
『AC版北斗の拳』では
南斗獄屠拳や南斗千首龍撃と言ったお馴染みの技は勿論、原作で使用した技の全てに名前が付けられている。他にもこのゲームの為に新たに作られた技も数多く存在する。
また、一撃必殺技である南斗翔鷲屠脚は、原作でケンシロウの胸に7つの傷を付けたシーンの再現となっている。
他にも、ジャギの「今は悪魔が微笑む時代なんだ!」の対象だったり、勝利ポーズではどこから持ってきたのか、ユリアの人形を取り出す等、他のキャラに負けず劣らずの再現っぷりである。
当初は、一撃必殺技用の星取り能力や立ち回りに優れる事から最強クラスとされたが、固め能力や火力が低めで、永久コンボとも無縁だったので相対的に評価がダウン。
現在全体的な強さのランクとしては下位だが、対戦で大きな不利を蒙るキャラはおらず、
その分自分の実力に大いに左右されるキャラであり、初心者から上級者まで使う人は多い。
5様の持ちキャラだというのは今更言うまでも無いだろう。
また、「ムテキング」という投げ技・当身以外の一切の攻撃が当たらなくなるバグが存在する。(ACのみ)
サラダバー!
自殺ダメ。ゼッタイ。
関連イラスト
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関連タグ
南斗六聖拳
南斗孤鷲拳・シン(殉星)
南斗正統血統・ユリア(慈母星・南斗最後の将)