誘導分岐
- 北欧神話に登場する小人。本項にて解説。
- 『メルヘヴン』の登場人物。本項にて解説。
- 『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の登場人物。本項にて解説。
- LASTEXILEの登場人物。
- アニメ『蒼穹のファフナー』に登場する組織及び要塞艦。→Alvis
概要
北欧神話の原典資料の一つである「アルヴィースの言葉」またの名を「アルヴィースの歌」に登場する小人。大いなる賢者、もっとも賢い者、すべてを知る者、と訳される。
小人、と書かれているが、正確に言うと闇の妖精ドヴェルグ、と言われている。彼らは信仰の対象ではなく、しばしば神々と対立する立場で登場する。また、対価に応じて神々の象徴となる魔力のある武器や宝の制作をする優れた匠としても描かれることから、ドワーフと同一の存在とされる場合もある。
彼は神々の為に様々な武器を作成した。その代償として、トールの娘スルードを要求する。
しかし、トールは、彼の要求を受けるふりをして、様々なことを訊ねた。賢かったことが災いし、問に答えているうちに夜が明け、朝日を浴びたアルヴィスは、石と化してしまった。
『メルヘヴン』
CV:保志総一朗
トーテンポールの技を使うクロスガード。16歳。クールな性格。
「門番ピエロ」を使い、ギンタを「メルヘヴン」に呼んだ張本人。
ファントムに「ゾンビタトゥ」の洗礼を受けた為、その呪いから解放されるべく、またメルヘヴンの平和のためにファントムを倒そうとする。「ピーターパン」をモチーフにしたキャラクターで、名前は前述の神話の小人が由来である。
関連タグ
『ファイアーエムブレム』
ウェーブが掛かった長い赤髪の男性。炎の聖戦士ファラの直系の末裔であり、神器ファラフレイムの使い手。ヴェルトマー公爵家の当主で、グランベル王国の近衛軍指揮官も務めており、王子派と反王子派の対立には関与しない姿勢を取っている。年齢は2章の時点で27歳前後。一人称は「私」。
父ヴィクトルの女癖の悪さから、何人も腹違いの兄弟がいた。しかし7歳の時に両親を相次いで失い家督を継ぐと、彼らを父の愛人たち諸共追放し、母や自分によく仕えていた下女と、彼女が酔った父に孕まされた弟のアゼルのみを手元に置いた。作中で兄弟が言葉を交わす機会はないが、序章の主人公シグルドとの会話でアゼルが既に戦死していると内容が若干変わる。
一方のアゼルは当主としての責務を果たす兄を尊敬している傍らで、時折恐ろしい一面があると酷く恐れている。アゼルと仲の良いレックスも、アルヴィスは自分たちには優しかったと語りながらも、アゼルの言う気持ちも理解できると感じている。
『覚醒』にも登場し、兵種はソーサラー。本編では使えない闇魔法を操れる。
ネタバレ
母シギュンから暗黒神ロプトウスの血を受け継いでいるが、「これは暗黒神の血ではなく、人間のために戦った聖戦士マイラ(帝国に背いたロプト皇弟)の血」として誇りにしている。
しかしロプトの血縁は今のユグドラル大陸では迫害の対象であり、その秘密が明るみに出ればアルヴィスは火刑に処される身であった。
彼の出自を知る暗黒教団に接触(事実上の脅迫)され、炎の聖戦士ファラと闇の聖戦士マイラの血を受け継ぐ者として、「差別のない、誰もが住みやすい世界を作る」ために、邪神の帝国の末裔として弾圧されてきた暗黒教団と密かに手を組み、グランベル王国の乗っ取りを画策。そのために暗殺させたクルト王子の落胤にして、バーハラ王家唯一の後継者となったディアドラ姫の夫となる必要があった。しかし戦争中で公になっていなかったとはいえディアドラは既にシグルドと結婚していたため、マンフロイの計らいで連れ去られ記憶を消去されたディアドラと対面する。素性の知れない娘を保護した恩人を装って彼女と婚約し、クルト王子の娘であることを発覚させた。
更に計画の障害であるシグルドを利用して、密約を交わしていたレプトール、ランゴバルトといった反王子派の有力諸侯と戦わせて彼らを死に至らせ、シグルドにも反逆者の汚名を着せて葬り去ることで王国の実権を我が物にした。結婚後に病床のアズムール王から、いずれ生まれるであろう世継ぎの王子が成人するまでの仮の王として王位を託されていたため、王亡き後は、トラキア王国以外の全てのユグドラル大陸の国々を征服し、初代グランベル帝国皇帝となる。
ところが、これらは最初からロプト教団の罠であり、実は異父妹であったディアドラとの近親婚によって双子をもうけたことで、長男ユリウスはロプトの血が直系になるほど濃くなり、やがて暗黒神の生まれ変わりとして覚醒。愛する妻は実の息子に殺され、長女ユリアは行方不明になってしまう。アルヴィスはロプト教団の存在を公に認めさせようとはしたものの、彼らの手綱を握るつもりだったが、マンフロイたちは最初からロプト直系を生み出し、ロプト帝国を再興させるためにアルヴィスを利用していたに過ぎなかった。
ユリウスと教団の強大な力により帝国の実権は彼らに握られ、事実上のお飾りの皇帝となって失意のどん底に陥ったアルヴィスは、宿敵シグルドの息子セリス率いる解放軍の活躍を知り、甥でもある彼にユリウス打倒を託そうとする。
アルヴィスは自らの手元にシグルドが遺した聖剣ティルフィングを保管していた。それを彼のかつての部下であるパルマーク司祭を通じてセリスに渡し(その際パルマークには自らが剣を与えさせたことを決して口外しないように命令)、自らは二人の祖国シアルフィの防衛の任に就くことでティルフィングを携えたセリスに討たれることを望む。
前半の兵種はセイジだが、後半のシアルフィで戦うアルヴィスは専用職「エンペラー」に就いており、圧倒的な能力値と最強の炎魔法ファラフレイムを用いて解放軍を苦しめる。『聖戦の系譜』最強の敵はラスボスである彼の実子ユリウスなのだが、彼と戦う際には大抵最強のバランスブレイカーユリアが味方にいるため、実質聖戦第二部最強の敵と言えるかもしれない。
事実、エンペラーは全ての能力値の上限が30であり、取扱説明書で明言されていた「全ての能力値が30という化け物ユニットはどう頑張っても出来ません(クラス毎に各ステータス値の上限が決まっているため)」を唯一実行可能な存在である。
ファラフレイムの装備効果による魔力+10(かつ魔導書本体の威力が30)と、能力値が最大に達している事も相まって攻撃力は驚異の70となり、生半可なステータスではあっさりと焼き尽くされてしまう。一応銀の大剣も持っているが、あまり使われないようだ。
自身がロプトの血を引くことと、ロプトウスを信仰しているだけで処刑されてきた暗黒教団に共感して差別のない世界を目指したアルヴィスであったが、そのために戦乱を引き起こし何の罪もないシグルドたちを陥れた罰を受けたかのような哀れな結末を迎えた。
望み通りセリスに討たれた場合、セリスは幽霊となった両親を通じてアルヴィスもまた運命に翻弄された男であったことを知り、彼への憎しみは晴れた。
また、子供狩りで集められた子供たちを密かに保護していた他、再会したユリアと引き離される間際に、起死回生の鍵となるディアドラの形見のサークレットを授けるという形で、教団に一矢報いていたことが死後明らかになった。
外伝『トラキア776』では、側近のアイーダとの間に息子がいたことが判明している。その子(アルヴィスが彼の素性を知っていたかは不明)こそがアルヴィスと同じくファラの聖痕を持つファラフレイムの真の継承者であり、ファラ直系の血筋は途絶えていなかった事が明かされた。