概要
インド神話のインドラが仏教に取り入れられたもので、別名のシャクラを音訳した表記が帝釈天である。
昔は一番偉かった神様。ヒンドゥー教ではクリシュナとかのかませだが、仏教では東方の守護神でNo.2的なポジションとなっている。
梵天同様、天部の神の中でも初期に取り入れられた神でお経の中でも最古層の阿含経にも登場する。
その一部である『サンユッタ・ニカーヤ』によると、過去生ではマガというバラモン学生だったが、善行によりマガヴァー(インドラ)神に転生できたという。
密教においては方位神「十二天」の一人とされ、東方の守護神とされる。
中国に伝わると、儒教、道教の最高神である天帝と同一視された。
天部の神であることには変わらないので、最高神ではなく仏陀と仏教を守護する神の一人となる。
また、日本では日蓮宗の題経寺が柴又帝釈天の別名で有名であり、
天帝としての側面を受け継いで庚申信仰の拠点ともなって庚申の日の縁日で知られる。
『聖伝-RG VEDA-』に於ける帝釈天
画像左側の人物。CV:若本規夫
天界に君臨する暴君・悪役として描かれており、残虐非道な振る舞いを見せる。
CLAMP作品らしく実は阿修羅王(主人公・阿修羅の父親)に思い焦がれており、
彼の願いの成就に手を貸す引き換えとして肉体関係を持つに至ったが、心までは手に入らなかった。
最期はこの手の悪役にしては珍しく倒される事なく(阿修羅の攻撃で負傷するが)、寿命をまっとうして亡くなった。
『聖☆おにいさん』における帝釈天
ブッダを守護する神。梵天と共に活動することが多く、下界ではアルマーニのスーツを着用している。ブッダを守護すると言っても苦行時代から彼を支えてきただけあって、常にその発想は常人の斜め上。丁寧な物腰の梵天とは対照的に荒っぽい口ぶりで話す。