「いよう、元気にしてるか、兄弟!」
概要
「偽りの聖杯戦争」において、スノーフィールド市の警察署長オーランド・リーヴに「魔術師」のクラスで召喚されたサーヴァント。
マスターであるオーランドの要求に応えて、かの英雄王に対抗し得る「原典を超える宝具の贋作」を造り続けている。
警察署以外の場所で缶詰状態となって作業を進めているらしく、オーランドとの会話も専ら電話越し。作業の片手間にテレビやインターネットでどうでもいい現代知識を貪っている。
人物
両の眉尻と一体化した丸刈り頭にチェッカーフラッグのような色違いの歯を持つ、ざっくばらんな態度のお調子者。どこぞのキャス狐から言わせれば「お歯黒ドミノ」。
マスターである警察署長に対しても「兄弟」と馴れ馴れしく呼びかけたり、「つまらん野郎」「死ね!」などと罵倒したり、息をするように即バレするレベルの駄法螺を吹いたり、しょうもない与太話を振ってはすげなくあしらわれ、不平たらたらに作業に戻ったり…という具合。
命令にはそれなりに従うものの、サーヴァントらしい忠義さは欠片すらも見当たらない。
基本的にはとても「英雄」とは言い難い俗物で、聖杯にかける願いは強いて言えば「美味い飯といい女」くらいのもの。むしろ、「この聖杯戦争に関わる者たちがどんなドラマを生み出し、どんな結末を迎えるのか」を見届ける事こそが目的だ、と語る。
苦手なものとしては自分の著作の内容を言われること。理由はもう死んでるのに、改稿したくなってしまうからというもの。
ちなみに、設定が世に出た最初の文豪系サーヴァント。
能力
「宝具の贋作を作り、それに原典を超える力を付与する」スキル「昇華」(ランク不明)の使い手。
衛宮士郎の「投影」と赤のキャスターの「エンチャント」を合わせたような能力で、偽りの聖杯戦争のために召喚されて以降、署長の「警察官としての部下」にして「魔術師としての弟子」である『二十八人の怪物(クラン・カラティン)』のために作業を続けている。
ちなみに純粋な戦闘力はかなり低いようで、マスターと素手で戦った場合はマスターが勝つと言われるほど。
能力と宝具はそれだけでなく、まだ隠しているようでオーランドが秘匿しているはずのことにも気づいてるなど未だ底が知れない。
真名
真名は19世紀フランスの劇作家・小説家、アレクサンドル・デュマ。多数のベストセラーを世に送り出し、映像化作品も多い(『三銃士』や『巌窟王』はアニメ化もされている)。
真名が判明する前から「贋作騒ぎんときにジョークで『本物よりも俺のほうが面白ぇだろ?』なんて言わなきゃ良かったぜ」とボヤいた台詞などにより、大デュマではないかと推測されていた。
同じく作家サーヴァントであるアンデルセンとは生前に互いに面識がある。ちなみに、2015年のエイプリルフール企画でこの2人は共演しているが、出会った当時は40代だったアンデルセンが少年の姿になっているのを見て大爆笑していた。
宝具
銃士達よ、風車に挑め(マスケティアーズ・マスカレイド)
4巻時点では名前が出ただけで詳細は不明。
宝具名の由来は恐らく小説『三銃士』を原作としたイギリスBBCの歴史劇テレビドラマシリーズ『マスケティアーズ/三銃士』。
外部作品での活躍
Fate/GrandOrder
マテリアル本でのアンデルセンの項目に因縁人物として彼の名が挙がっており、悪性隔絶魔境新宿では彼と関わりがある二人の英霊に何者かが囚われたシェイクスピアの救出を依頼している。それらのことからこの作品への登場が有力視されている。
余談
彼の宝具の性質はたびたびネタにされることがある。
書籍版が出る直前まで当然どんなキャラであってもキャラクターデザインが試行錯誤されているが、彼のデザイン案の一つとしてスチームパンク風の青年というデザインがあった。正式版では「お歯黒ドミノ」なデザインとなったが、前述のスチームパンク風の青年というデザインは別のキャラであるサンジェルマンへと流用されることとなった。
関連人物
strangefake
契約を交わしたマスター。気安い口調で話しかけてはいるが、性格面での不一致ゆえか、お互い言葉の端々に棘が混ざる。
二十八人の怪物(クラン・カラティン)
マスターの部下である警察官たち。彼らの為にほぼ缶詰め状態で贋作宝具を造り、その原典をも超える力を付与している。名前の元ネタはケルト神話のとある女王が率いた対大英雄用特殊戦闘部隊。
生前
生前の作家仲間。2015年のエイプリルフールにて彼のマスターがナイスバディの美女なことに嫉妬する。
文学界とのコネを作ってくれた先生。
若い頃にパリで芝居を見たとき同席し、死徒の話を中心に文学やパリについて意見を交わす。
ふてぶてしい性格のキャスターが心からの敬意を持って回想する相手でもある。
その他
同じく、直接の戦闘能力を持たない作家系サーヴァント。『かの偉大な文豪』と呼び慕っている。
彼を題材に著作「巌窟王」を執筆している。
生前の彼の人生を作品にしたことに対しては悪びれる様子はない。
関連イラスト
関連タグ
Fate/strangefake キャスター(Fate) サーヴァント