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南海6000系の編集履歴

2018-03-19 20:07:32 バージョン

南海6000系

なんかいろくせんけい

南海電気鉄道の通勤形車両。南海初のステンレス車。

南海6000系とは、南海電気鉄道高野線の通勤形車両。南海の在籍車両の中では最古参。


製造時

1962年から1969年まで東急車輛製造にて72両が製造された。日本で最初のオールステンレス製、20m級4ドア車である(同時期に東京急行電鉄7000系京王帝都電鉄3000系が製造されているが、この2形式は18m級3ドア車)。当初は非冷房で落成している。


登場当初は以下の3両固定編成を組んでいた。

  • モハ6001形(奇数)+サハ6801形+モハ6001形(偶数)

その後の増備でクハ6901形が登場。以下の組成となり全72両が出揃った。

  • モハ6001形(奇数)+サハ6801形+サハ6801形+モハ6001形(偶数):4両編成3本
  • モハ6001形(奇数)+クハ6901形+サハ6801形+モハ6001形(偶数):4両編成15本

大規模組成変更後

1971年に高野線の6両運転が始まるに当たり、中間に挟まれたクハ6901形を有効活用するため、クハ6901形の奇数番号車を方向転換改造。方転作業は国鉄にて2年がかりで行われた。組成変更後は次の通り。

  • モハ6001形(奇数)+サハ6801形+サハ6801形+モハ6001形:4両編成10本
  • モハ6001形(奇数)+サハ6801形+クハ6901形(奇数)+モハ6001形(偶数):4両編成1本
  • モハ6001形(奇数)+クハ6901形(偶数):2両編成7本
  • クハ6901形(奇数)+モハ6001形(偶数):2両編成7本

その後、リニューアル工事までに急勾配区間対応改造・全自動密着連結器への交換・直流600Vから直流1500Vへの昇圧対応工事が行われた。


リニューアル工事

1985年から1989年までにリニューアル工事が行われる。冷房化改造・方向幕設置・内装変更・補助電源装置変更・パンタグラフ交換などが実施されたほか、サハ6801形の番号が編成ごとにバラバラだったためにサハ6601形へ改番を行った。


また、6009編成の中間に挟まれたクハ6901形6901号車の1両は運転台撤去の上で中間車化・6610号車に改番となった。

  • モハ6009+サハ6609+サハ6610+モハ6010

冷房化改造で車体が重くなるため、台車の交換(パイオニア台車からミンデン台車へ)も行った。72両中60両は台車新造で対応したが、6611号~6622号の台車については特急「四国号」用の旧1000系から流用した。


リニューアル工事により6200系と連結可能に、また6100系の台車交換・6300系への改番後は6300系とも連結可能になった。


現在

故障時に対する運用規約が定められてからは4両固定編成は単独運用せず、4両運用は2両編成2本を繋いでの運用であること以外は、4・6・8両編成を組んで各駅停車から快速急行まで幅広い運用に就いている。運転区間は高野線難波駅橋本駅間と泉北高速鉄道線。


デビューから55年が経過した2017年時点で1両の転属・移籍・廃車もなく、「さびない鉄人」と新聞記事で紹介されるほど大手私鉄では異例の「不死身」な鉄道車両となっていた。その後2018年3月に「2023年までに全車更新」することを南海は表明した。ただし新型車両への置き換えなのか6000系の再度更新なのかは現在のところ明言されていない。


余談

大手私鉄の通勤形車両の中で、「片開きドアの通勤形車両」は以下の系列が該当する。



京急800形は先行して廃車が進んでいるが、阪神武庫川線赤胴車に関しては今のところ廃車に関する情報は公表されておらず、南海6000系に関しては上述の通り処遇については不明である。ただし南海6000系はステンレス車体で車体腐食が進みにくいことから、場合によっては大手私鉄最後の片開きドアの通勤形車両になる可能性も出てきた。もっとも計画の変更、あるいは保存車が出る可能性は残されている。


関連項目

南海電気鉄道南海電鉄 6000系 高野線 電車 ステンレス 不死身 7000系 塩害魔王

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