概要
『ドラゴンボール』における相手の戦闘力を数値化し、調べる事が出来る機械(「単眼式ヘッドマウントディスプレイ」の一種)。
「サイヤ人編」「ナメック星編」に登場。主にフリーザ軍が使用。
離れた位置の、ある程度強い戦闘力反応をレーダーのように表示する機能や、強い戦闘力反応の出現・接近を警告する機能などもある。
だがフリーザ軍の戦士の多くは、眼前の敵が予想外に高い戦闘力だと表示された時に、こんな弱そうな奴が高い戦闘力を持つなんて信じられないと云う理由でスカウターの故障だと決めつける傾向があった。本当に桁外れの戦闘力を持つ者をスキャンすると、スカウターに負荷がかかりすぎて爆発してしまう。
作中では数種類のタイプが登場している。トップ画像のラディッツが装着しているのが旧型で、ザーボンやキュイも装着していた。こちらは戦闘力21000~22000ぐらいまでしか計測できず、それ以上を観測すると爆発する。
新型はドドリアが装着しており、更にデザインの異なる最新型をギニュー特戦隊が装着(フリーザも後で装着した)。作中では具体的な上限数値が語られていないが、少なくとも18万までは計測可能で、フリーザと対戦した際のベジータの上昇数値を測りきれず測定爆発した。
旧型、新型問わずレンズ部分の色は緑色、紫色、赤色といった様に数種類存在している。色による性能の差異は特に言及されていないが、ゲーム作品ではSFC版「超サイヤ伝説」に於いてレンズ色の『緑が旧型』(スカウターA)、レンズ色の『赤が新型』(スカウターB)という描写がされている。
アニメ『たったひとりの最終決戦』では、約24年前にデザインの違う更に旧型をバーダックたちが装備しており、放送当時に集英社で出版された関連書籍『鳥山明・ザ・ワールド』などの設定資料でも「旧型スカウターを装備」と解説されていた。
通信機能もあり、装着者同士は遥か離れた星に居ても会話可能。また別の装着者が盗聴することも可能なようだ。他にアニメでは、地球へ来る前のベジータがスカウターで宇宙ポッドを呼び寄せており、ポッドの捜査機能も持っていることが判明している(別個に原作でも登場した宇宙ポッド専用リモコンが存在する)。
スカウターにまつわる有名な台詞に、「戦闘力…たったの5か…ゴミめ…」「私の戦闘力は530000です」などがある。
どんな原理で顔にくっついているのかは永遠の謎である。鳥山先生いわく「吸盤のようになっていると思う」との事だが、超高速戦闘でも落下しない点を見ると相当な吸着力なのだろう。
ナメック星での戦いから10年以上経った劇場版『復活の「F」』では更なる新型スカウターが登場。これまでとは異なり両耳に付けるタイプの眼鏡型のスカウターで、新生フリーザ軍でドドリア、ザーボンのポジションにあたるタゴマが装着している。作中で確認された色は薄青のみで、蘇ったばかりのフリーザの戦闘力を計測し即座にショート・爆発している。
商品化
実際に顔に付けられる「なりきり玩具」としては、カチューシャ型のバンドが付いており、ヘッドフォンの様に装着するものとして何度か商品化されている。
放送当時は「バトルスカウター」という商品名でバンダイから発売。同社の製品「カードダス」と連動した玩具で、カードにある「隠し情報欄」に赤レンズを当てる事で読み取る事ができるというものだった(参考書の回答欄と同じ方式)。また赤レンズのみの存在である「対戦用補助スカウター」なるアイテムも1枚同梱されていた。
2000年代には食玩「ドラゴンボールアイテムズ」として何度か発売されている。レンズはベジータ用をイメージした赤色と、ラディッツやバーダック用を意識した緑色の2種類が存在した。またボタンを押す事で「ピピピ」とサウンドの鳴る「新型スカウター」という発展型も発売された。
スマートフォンアプリで、カメラで人物の顔を読み取り、戦闘力を表示するというものも存在する。
ただし、数字はランダムで表示されるだけで、何らかの基準に基づいて計測しているわけではない。
近年アメリカや日本で、スカウターによく似たメガネ型情報端末ディスプレイ(スマートグラス)が開発されており、スカウター実現かと期待されている(ただし戦闘力は計れません)。
関連タグ
レーダー 計測器 HMD(ヘッドマウントディスプレイ) モノクル 片眼鏡
太陽の牙ダグラム - 作者曰くスカウターの元ネタ。ただしこちらは計測器ではなく照準器。
蒼き流星SPTレイズナー - こちらも照準器。ヘルメットに内蔵されている場合もある。
爆表 中国語で「数値が上限を超えて測定できないこと」。スカウター爆発が由来。pixivではタグには使われていないがキャプションに使われている。