概要
もとは敵組織の少女構成員でありながら、プリキュア側に寝返り光堕ちキュアとなった2人。
両者とも所属組織のスパイとして主人公の身近に潜入(せつなは変身アイテムを奪うため、ルールーはプリキュアの力の源を探るため)しながら、プリキュアメンバーたちとの交流を重ねる中でその心に触れて心変わりしてゆき、ついに組織を離反するに至った経緯が非常に似ている。両者の性格こそ違えど、年来のプリキュアシリーズのファンであれば、ルールーの境遇を見て誰もがせつなを思い出したことだろう。
しかも両者とも、敵構成員としての最後の戦いでピンクチームの主人公と拳で語り合い、それを通して和解に至ったというのも共通である。
これだけに留まらず、他の共通点として特に『バトルの際に悲鳴を上げながら臨む』(せつなはナキサケーベ使役、ルールーは心を持ったが故の痛み)、『組織からの粛清で一度ロスト』(せつなは強制死亡、ルールーはビームで機能停止)の2点も挙げられる(経験した順番は逆だが)。また、『プリキュア側に正体が知られたのは光堕ちの前の回』(せつなはナキサケーベを使い切った後自ら正体を明かし、ルールーはロストした際に明らかになった)、『文武両道である』(せつなは学問もテニスも結構こなせるが、ルールーはそれに輪をかけて暗記&テニスボールが破裂で勝負にならない程)も共通している。加えて改心後は、メイン主人公の母親に事情を深く聞かれることなく家族として迎え入れられた。
なお、せつなは光堕ち後にラブの家で暮らすことになり、彼女の学校に転入しているが、ルールーは敵構成員だった時点ではなの家にホームステイし、彼女の通う学校にも入っていたという違いがある。また、他の相違点として
- せつなには自分以外の女子構成員がいなかった(脱けた後登場)のに対して、ルールーにはいた(ただならぬ因縁あり)
- せつなはラブ以外のプリキュア(特に美希)から疑いの目を向けられていたが、ルールーははな以外のプリキュアからも疑われることはなかった
- せつなはコミュニケーションで特に問題は無いが、ルールーは情緒を解さない言動が多かった(次第に改善)
- せつなは潜入時、ラブ以外との交流がなかったが、ルールーははな以外とも交流があった(特にえみる)
- せつなは敵対時の二人称は「おまえ」「貴様」「アンタ(ウエスター・サウラーに対し)」だったのに対し、ルールーは敵対時も「あなた」
- せつなの光堕ち後の言葉遣いは女性語なのに対し、ルールーは敵対時から終始敬語(イース同様殺伐感が見られたが、光堕ち後は和らいでいる)
- せつなの瞳にハイライトが入るのは自分から初めてプリキュアに変身する際で、ルールーははぐたんに頭を撫でられた際
- せつなは光堕ち後罪悪感故プリキュアと馴れ合う事を避けていたが、ルールーは抱擁を返せるくらいだった
等、結構多い。(というかそもそも、せつなは当初根っからラビリンスの思想に染まっていた上スパイ時の性格も殆どが演技によるものであり、ルールーは個人単位ではプリキュアに嫌悪感を持っておらず演技もさほどしていなかった点が大きく異なっている)