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キュアトゥモローの編集履歴

2018-12-12 00:02:54 バージョン

キュアトゥモロー

きゅあとぅもろー

「HUGっと!プリキュア」に登場する未来のプリキュア。

CV:多田このみ(ノンクレジット)


概要

人物

未来の世界でクライアス社と戦っていた4人のプリキュアのうちの1人。

ミライクリスタル・ホワイトの本来の持ち主にしてはぐたんの正体である。


第一話時点からその存在が仄めかされていた未来から逃げて来たプリキュアその人でもあり、第39話で(朧げな姿ながら)本格的にその姿と存在が公にされ、第40話で明確な姿と名前、そしてこれまでのトラウムハリーからその行方や経緯が明かされた。


赤ん坊になった経緯

第40話では、トラウムとハリーからの視点という形でキュアトゥモローが赤ん坊になってしまった経緯が語られた。


未来世界でクライアス社は時間を止めるためにトゲパワワを蔓延させたが、それから間も無くして剣を手にした4人のプリキュアが現れ、未来を守るためにクライアス社に戦いを挑んできた。その4人の中にキュアトゥモローもいた。

しかし、最終的にはプリキュア達はクライアス社に敗れてしまう。仲間達はトゥモローに全てを託して倒れていったが(この際プリハートも託された)、そのトゥモローもまたクライアス社の捕虜にされてしまう。

捕虜にされたのは、生かすためではなくキュアトゥモローを一片も残さずに確実に「消し去る」ため。

実はトゥモローは未来を育む女神・マザーハートの力を宿す特別なプリキュアで、つまり「止められた時間を再び動かす」という可能性を有する存在であった。


死を待つ身として檻の中に幽閉されたトゥモローの前に、まだクライアス社の一員であったハリーがやってくる。それはかつてとはちょうど逆の状況。


ハリー「ほんまに…未来が輝くって信じているんか」

トゥモロー「うん」

ハリー「仲間を……失ってもか」

トゥモロー「うん、約束したの。プリキュアは絶対に諦めないって」


トゥモローの揺るぎない瞳と言葉に、ハリーの迷いが吹っ切れる。かつて助けてもらったこと(後述)への恩返しという意味合いも込めてトゥモローを解放し、共にクライアス社から脱走することにした。

だが最終的に2人はビシンに追い詰められてしまい、窮地を脱するためにキュアトゥモローはミライクリスタル・ホワイトに込められたマザーのすべての力を解放してハリーと共に過去の時代(視聴者視点での現代世界)へと逃亡する。ビシンの幽閉はこの逃亡劇に対する懲罰という側面があり、ビシンからは憎まれている。

だがこの行為はやはり無理があったらしく、キュアトゥモローの体は赤ん坊に変わってしまった。そしてマザーの力を使い切ったミライクリスタル・ホワイトはその輝きを失ってしまう。

さらには未来の世界と現代の世界が繋がった影響なのか、転移の瞬間に現代の世界がわずかの間だけ時間が停止した。

だが、野乃はな薬師寺さあや輝木ほまれ愛崎えみるの4人だけはこの時間停止現象の影響を受けなかった。この4人こそが「止められた時間を再び動かす」という使命を担う新たなプリキュアの資格を持つものであった。

一方、プリキュアが全員いなくなったことで未来世界はクライアス社の計画が発動して時間を止められてしまう。だが、クライアス社にはマザーの力を宿すミライクリスタル・ホワイトを過去へ持ち去られたことへの懸念があった。マザーは「未来」を育む女神。その加護を完全に消し去らない限りは「未来を消し去った」とは言えない。マザーの力を宿したプリキュアは時間を再び動かす奇跡を起こす可能性がある。

クライアス社は西暦2018年のあざばぶ市に支社を建設し、この時代のどこかに存在するミライクリスタル・ホワイトを回収する業務を開始した。

(キュアトゥモローが赤ん坊になってしまったことをクライアス社側は知らなかったので、彼らも情報ゼロからの探索となっている)


こうして本作の物語が始まるのである。


容姿

キュアトゥモロー

ピンクのワンピースに白いフリル、長い金髪を頂点で結っている。

際立った特徴がない分「他のプリキュア作品の主人公」に採用されてもおかしくないくらいの完成されたスタンダードなデザイン。

過去のプリキュアシリーズに登場した「金髪の桃キュア」(※)のイメージの最大公約数とも言えるかも知れない。


※『HUGっと!プリキュア』以前の作品に登場した「金髪の桃キュア」はキュアピーチキュアハートキュアフローラキュアミラクルの4人となる。(黄キュアとされるシャイニールミナスも入れれば5人)


ちなみに、ネット上の声ではキュアフローラと似ていると言う感想が特に多いようだ。


デザイン的には過去作からのオマージュ感が強いキュアトゥモローだが、実際ははぐたんのいつも着ているベビーウェアを拡大解釈したものとなっているのだ。

それもあって、トゥモローは結構な長身でスタイルが良いにも関わらずどこか幼く見えるようなデザインになっている。


色別分類としては上記の容姿から桃キュアとする意見と、白の要素も目立つのとミライクリスタル・ホワイトの関係から白キュアに含まれるという意見で分かれている。


ハリーとの関係

かつてハリーは同族を救うためにドクター・トラウムと契約をし、生体兵器の被験体としてクライアス社に囲われていた。つまりハリーとキュアトゥモローは元々は敵味方の関係である。

だが、ハリーが故郷の滅亡によって未来に深く絶望したことで、トゲパワワが過剰暴走してしまったことがある。その結果、理性を失い目に付くものを手当たり次第破壊する化け物となってしまい、手を焼いたクライアス社はハリーを拘束し幽閉してしまった。

その時、単身クライアス社に乗り込んでアスパワワの力でハリーのトゲパワワを抑え込み人間性を取り戻してあげたのがキュアトゥモローである。

トゥモローは過去の苦しみをなくすことはできないが、明日を一緒に作ることはできると言い残し、その時はそのまま去っていった。

ハリーはこの時からずっとトゥモローのことを気にかけるようになり、そして上述したように彼女がクライアス社の捕虜になった時に、彼女を助けるために裏切りを決意するのである。


ハリーがトゥモローに助けられたことが初めて示唆されたのは26話だが、この時はシルエットだけで名前も出なかった。

またそして32話で「ハリハム・ハリーには”一番大切な人”がいる」とビシンが暴露し、ハリーに女の影が本格的に見えるようになった。

「大切な人」には様々な解釈があるが、ハリーはトゥモローのためにビシンリストルと敵対したことは注目に値する。

ビシンとリストルはハリーと運命を共にした家族だ。ハリーと同じ不幸を背負い、同じ絶望を知っている。故郷と同胞を失ったハリーにとっては「何よりも守るべき、過去の思い出の象徴」であったはずだ。

それを捨ててまでハリーはトゥモローを助けたのである。このことは特にビシンにとっては相当なショックとなっており、彼が情緒不安定な性格になった一因でもある。

また、32話でトラウムの発明品が見せた「童話『人魚姫』の仮想空間」の中で、『人魚姫=ほまれ』から『王子=ハリー』を奪い取る『恋敵』が登場するのだが、実はそれがトゥモローである。ただしこの時点では顔はベールに隠れ名前も明かされていなかった。この仮想空間はハリーとほまれの深層心理から構築されたものなので、ハリーが「一番大切な人」に抱いているのは恋愛感情であることも示唆された。

なお『人魚姫』は恋敵の方が勝って人魚姫は泡となる物語なので、この配役が深層心理から構築されたなら、ハリーにとってトゥモローは他のプリキュア仲間よりも大切であるということも示唆されたことにもなる。もちろんハリーは仲間達に順位づけなどつける気はないだろうが、深層心理的にはやはりそうなのである。


ハリーは自分がトゥモローをどう思っているのかはプリキュア仲間たちにはなかなか語ろうとしない。若い少女達を命がけの戦いに巻き込ませておいて、その動機が「惚れた女を取り戻すため」というのはあまりに私情が過ぎるということもあるだろう。ハリーはあくまで「未来の止められた時間を取り戻す」という大局のために行動しているというスタンスである。

しかし43話で、ほまれに告白された時は、ハリーは「俺にも気持ちを伝えたい人がいる」としてほまれの思いを受け入れられないと正直に言った。ハリーがトゥモローへの思いを作中で明確に表明したのはこれが初めてである。もっとも、ほまれにとっては半ば予想していたことでもあったようだが…

なお43話直前に発売されたアニメージュ誌でもスタッフの口からハリーがキュアトゥモローに恋愛感情を抱いている事が語られている。


余談

声優について

現時点ではEDクレジットに表記されていないが、『アニメージュ』2019年1月増刊号にて、はぐたんの声優を務める多田このみが当てていることが明かされた。

キュアトゥモローがノンクレジットなのはメインキャラであるはぐたんが優先されている為。

同記事での多田の発言によれば、オーディション段階ではぐたんだけでなくキュアトゥモローの台詞もあり、資料にもはぐたんの正体がトゥモローだということも記載されていたという。


予言者

このタグで登録されている最古のイラストはPixivユーザーの蒼呀氏が2018年2月4日に投稿したイラストとなる。

この投稿日は第1話の放映日であり、あくまで「はぐたんがプリキュア化したら」と言う二次創作。

しかし、コスチュームの方向性がキュアトゥモローと似ていたことから予言者の認定を受け、後にキュアトゥモロータグがつけられることになった。

(ただ、このイラストが投稿された当時はキュアマシェリのタグが他ユーザーによって付けられていた。これは、キュアマシェリの名前が放映直後から玩具バレによって一部に知られており、変身者がはぐたんだと一時期噂されていたため。この件の詳細はマシェリの項目参照)


キュアトゥモローは玩具化の範疇外のキャラなので、その名前や外見がイリーガルなネタバレ情報として拡散されることはなかった(第40話の放映一週間前に発売された幼児誌で名前は判明していたが、これは公式認定媒体での情報でありイリーガルなネタバレではない)。


関連タグ

HUGっと!プリキュア はぐたん マザーハート

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