女聖闘士
おんなせいんと
概要
聖闘士とは女神アテナを守るための「少年」であり、基本は男子のみがなる職業である。
しかしながら例外的に女性が聖闘士になることもあり、その場合には仮面を着用し「女であることを捨てる」。これが仮面の掟である。仮面を外された素顔を見られた場合、そいつを口封じのために殺すか、もしくはその男を愛するしかない…らしい。
現代人で例えるなら真っ裸を見られたのと同じレベルの屈辱らしい。
『聖闘士星矢』終了から十数年が経過したであろう『聖闘士星矢Ω』においては、女聖闘士の少女が仮面を付けずに活動している(耳に仮面をつけている方ではありません)にもかかわらずこれと言って罰則などもないため、この時代には既にしきたりのようなものに過ぎず、ペナルティも特に無いのかもしれない。喩えるなら女子なのにズボンで登校しているとか、そのレベルなのかも。
もっとも原作時点でもシャイナの仮面割れが頻繁にあっても最初の1回以外は誰も気にせず、意中の異性への告白代わりに使っていたりした娘がいたり、Ω時点でもこの掟にある程度こだわっていた世代でさえ宣戦布告として体よく使っていたりしたので、もとからだいぶ骨抜き的になっていた掟でもあったようである。
尤も、この時はアテナも時代の流れを感じていたようで、双子座のインテグラが仮面を破損した事を詫びると、このお言葉を述べて気にしないよう激励した。
「仮面は女としての心を覆い隠す為のもの。揺ぎ無き信念と、覚悟を持っているあなたには、隠さなければならないものなど無いでしょう」
また、仮面を着用する時期についても明確な規則がないのか、修業期間中から着用していたり、聖衣を受理してから着用するなどバラバラである。
(ただし前者は男性師匠の下で弟弟子と一緒に修行していたのに対し、後者は女性師匠の下で兄弟弟子は居ない(男性に顔を見られる心配はない)と言う違いがある)
なお『エピソードG』に登場したリトス(獅子座のアイオリアの侍女)は仮面をしておらず、聖域関係者でも聖闘士以外に仮面の掟は存在しない模様。
『Ω」に登場した女性鋼鉄聖闘士(無印アニメ版では女性は存在しなかった(原作では鋼鉄聖闘士自体が存在しない))は正式な聖闘士ではないので仮面の掟は存在しない。逆に言うと雑兵と同じ扱いであり、アテナへ直接面会を申し出る事も基本的に不可能(上記のリトスも不可能だろうが)。
『セインティア翔』で登場した聖闘少女は聖闘士の一種だが、こちらは純潔な女神であるアテナの身の回りを世話をする為に「女である必要がある(処女神アテナの裸を男の目に晒す訳にはいかない)」ので、当然女を捨てる必要は無く仮面の掟も適用されない。一方でアテナの侍女と言う立場から、小宇宙覚醒のみならず家事や礼儀作法等のスキルも完璧にこなす必要があり、戦闘のみに専念すれば良い女聖闘士とはわけが違う。
なお「仮面の掟」以外は昔から特に昇進や不祥事を起こした際の処分などにあたって扱いの差はなく、実戦も男性と同じように出撃し、弟子を指導することもある。派生作品では女性の黄金聖闘士もいるが、LoSでは後述のように設定が大幅に異なり、Ωにおいても就任の経緯が3人ともややイレギュラーである。
原作およびNDの黄金聖闘士は全員が男性。
女性の教皇が原作開始時点より以前の時代にいたのか、また既婚や子持ちの女性聖闘士の存在は現在不明(男性の既婚者や親子2代の聖闘士は派生に複数いる)である。
『LegendofSanctuary』においては聖域の所在地など他派生と比べても根本的な設定の違いが大きく、仮面の掟に関する説明なども作中・パンフレット共に無いため上記の設定が当てはまらない部分が大きいと思われる。