天草四郎
あまくさしろう
島原の乱(天草・島原の乱)におけるキリストの生まれ変わりと言われた少年。あるいは同人をモチーフとしたキャラクター。
史実
江戸時代初期のキリシタン(1621年?~1638年4月12日/寛永15年2月28日)。本名は益田四郎時貞。
島原の乱(天草・島原の乱)における精神的指導者(俗に言う救世主)とされるが、詳しい人物像については未だ明らかになっていない部分がある。
時代背景としては江戸幕府が思想統制や年貢(とくに外様)の引き上げ、それに刃向かう物の極刑を乱発などがあったといわれている。
反乱には地元の農民のほか関ヶ原の戦いでかつて戦った元足軽農民や外様に回されたことを恨みをもつ野武士や、豊臣の旧家臣に使える武士なども加わったといわれている。
この反乱の規模を終結させるには戦国時代に匹敵する軍勢を必要とした。
逆に言うと武家(幕府側)が武力行使するために軍団を編成し戦った最期の戦でもある。
この後は俗に言う天下太平の世が到来した
(しかし、これは出る杭を完璧に打ちまくリ続けた平和とも言えなくもない)
この戦の後は野武士というものは完全に幕府に叩き潰される身となった。以後武士が功績を立てるには仕官(役人)するしかなくなった。(極論言うと官僚のような仕事をする武士になるしかない。)
しかし幕府もこの反乱後刃向かう物を武力弾圧する姿勢を改め政治を行う姿勢を打ち出したが、結局キリシタンが解禁されることは幕府消滅まで無かった。
フィクション
悪として
「反体制派のカリスマ」を逆に捉えられ「妖しげな魅力で周りをたぶらかす悪役」扱いをされがち。
次の2作品は代表的だが、一応元は善人であったものの史実の通り幕府に皆殺しされたため、自分たちを救ってくれなかった神を呪うようになったと言う扱い。
魔界転生
山田風太郎作の小説「魔界転生」及び同作を原作とした映画・舞台・ゲームの登場キャラクター。
その他の登場作品
- YAIBA(作:青山剛昌)
- AMAKUSA1637(作:赤石路代)
- 大帝の剣(作:夢枕獏)
- ロードオブヴァーミリオン
- Fate/Apocrypha ⇒ 天草四郎(Fate)
- 金田一少年の事件簿 ⇒ 天草財宝伝説殺人事件
など。