ナーヴギア
なーゔぎあ
概要
プロトタイプナーヴギア
SAOザ・ビギニングが初出となるマシン。
2016年3月にアーガスとIBM社によって開発された。
システムはIBM社の「コグニティブ・コンピューティング」を採用している。
アルファテスト用のナーヴギア。
プロトタイプとなるヘルメット型。
ヘルメットにはナーヴギアプロトタイプと書いてある。
四角いゴーグルパーツ、データ取得用のむき出しの配線や右頬側のインカムなど完成したナーヴギアには備わっていないものが多い。
五感のうち、視覚と聴覚にアプローチすることが可能な試作機という位置付けになっている。
さらに、ボイスチャット機能も付いているので、ゲーム内にいる状態でもプレーヤー同士のコミュニケーションが可能。
ヘッドセットには「Leap Motion」、「OVRVISION」というデバイスを採用し、装着時の視覚を確保しつつ、手や指の動きを検知。
更に、プレーヤーの前方には「Kinect」を配置し、体の向きや動き、腕を振る動きなどを「Leap Motion」と合わせて最適化している。
足につけたデバイスはαテストのために完全にオリジナルで製作されたもの。
内部には、9軸センサーが入っており、回転速度、加速度、地磁気を検出することで、プレーヤーの自発的な移動を360度の範囲で実現。
これらのセンシング技術を使うことで、作品世界で歩き回る際も、「ゆっくり歩く、早歩きをする」といった行動がとれるようになっている。
しかし試験後、茅場はドイと意見の違いから対立、独自のナーヴギア作成に入る。
ナーヴギア
※:SAO初回生産版単品は3万9800円。ハード単品はセット価格などを考慮して7~9万円の間だろうか?
「ソードアート・オンライン」に登場する第二世代フルダイブ型VRマシン第1号。
基礎設計はすべての始まりにして元凶である茅場晶彦。
家庭用のVRマシンとしては初の機種で、頭全体を覆うヘッドギアのような形状をしている。
ちなみに第1世代はごく一部のアミューズメント施設やリラクゼーション施設にのみ設置されており、詳細は不明。
SAO発売以前から単品販売はされており、ナーヴギアのスキャン機能を用いて仮想空間で実物と限りなく近いアバターを生成し衣装の着せ替えを行うソフトなどが販売されていたものの、ハードの性能を完全に引き出した作品は発売されなかった。
ちなみに値段はSAO同梱版で12万ほどする高値であるが、それでもなお発売当時多くのゲームファンが殺到した。
SAO事件にて
その正体は茅場晶彦が「真の異世界の具現化」という己の渇望を満たすために作り上げた悪魔のマシンである。
ナーヴギアを用いてソードアート・オンライン正式サービスにログインしたが最後、ゲームからのログアウトは不可能となり、肉体は植物状態に陥る。
そして「ゲーム内でアバターのHPが全損」「外部からナーヴギアを外す」「回線または電源切断から一定時間経過」のいずれかの条件を満たした場合、高出力の電磁パルスを発生させ着用者の脳を破壊し殺害する設計にされていた。その際、素子や回路を暴走させる事で定格以上の電磁パルスを発振する仕組みになっているため、オーバーロードでナーヴギア自体も破壊される。たとえ電源を切断しても、それを想定して大容量のバッテリーが搭載されているために電磁波の発振の阻止は困難である。
更には後のALO事件にてフルダイブ技術によるプレイヤーの人格・思考・記憶操作、所謂SFめいた洗脳も理論上可能であることまで判明、VRゲームというジャンルそのものが一度は回復不可能な打撃を被った。
SAO事件発生後は政府により回収・製造打ち切りとなったが、劇中では何らかの理由で不法に所持・使用されている場合も少なくない。一例としては菊岡誠二郎と取引したキリトがSAO内部の情報提供と引き換えに回収を免れ、(結果的にだが)旧ALOへのログインに使用している。
アミュスフィア
世代 | 第二世代 |
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形状 | ゴーグル |
開発 | |
発売元 | レクト |
価格 | 12万8000円(SAO同梱版)※ |
ナーヴギア製造中止後に開発された完全同一規格のVRインターフェース。発売はレクト。
2つのリングが並んだ円冠にゴーグルを組み合わせたマシン。ナーヴギアとは完全互換であり、双方のVRマシンで同じ作品がどちらでもプレイが可能。
SAO事件を経てセキュリティシステムおよびセーフティ機構が徹底的に強化されており、主な違いに電磁パルスの出力低下と強制ログアウト機能が挙げられる。
電磁パルスは最大出力そのものが制限されているため、たとえ素子と回路を暴走させてもマシンが壊れるだけで着用者の脳の破壊までには至らない。
強制ログアウト機能はプレイヤーの心拍の過剰上昇などを検知した際に自動でログアウトする機能で、劇中ではガンゲイル・オンラインにてレンが大きく動揺した際に起動している。
バッテリー容量は削減、またはそもそもついていないのか、アスナが親に電源コードを引き抜かれて強制ログアウトさせられる場面もある。
意図したところではないがこれらのセーフティ措置の甲斐あって、ALO事件で判明した人格操作などもアミュスフィアでは不可能となっている。
しかし電磁パルス出力を抑えた結果、ナーヴギア経験者が物足りなさを感じる程に解像度が低下してしまっている。強制ログアウト機能もかなり条件が緩く設定されているようで、GGOのBoB大会では優勝候補が便意による強制ログアウトで反則負けとなった事例もある。
脆弱性
とはいえこれらはSAO事件の再来を防ぐための意味合いが強く、既存の犯罪・反社会的行為への悪用は防げていない。クローバーズ・リグレットでは非合法のVRカジノやVR空間内での売春、新興宗教やテロ組織の勧誘にも使われ始めていることが語られている。
また、脳内麻薬の分泌を促す電脳麻薬プログラムも制作されている。コンシューマー版世界線のホロウ・リアリゼーションでは実際にデジタルドラッグを使用するプレイヤーが登場している。
第三世代機
アミュスフィア依然とは異なり、ゲーム機としての部分は一機能に過ぎない次世代VR機器。
メデュキュボイド
世代 | 第三世代 |
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形状 | ベッド |
開発 | 神代凛子 |
発売元 |
ナーヴギアを医療目的に転用した第三世代機。ベッドと一体化した箱型。
開発は神代凛子だが、真の基礎設計は茅場晶彦。
超長期間の使用を主眼としてナーヴギアを高出力・高性能化・高信頼性化させている。この装置の主だった目的は体感キャンセル機能であり、手術などに際し麻酔が不要となるため、アレルギーに加え意識障害や心毒などの副作用のリスクを大幅に低減可能となる。
しかし、この装置がVRマシンとして最も有効に機能するのは終末治療である。現実の終末治療は苦痛の緩和を主に行われるが、最終段階ではモルヒネなどの俗にいう麻薬を投薬し苦痛を緩和することになるため、代償として患者の精神や意識は蝕まれQOLの維持は不可能となる。
しかし、メディキュボイドの利用によって患者は仮想空間内では通常の精神活動が可能であり、アバターも普通に動かせる為、QOL向上は計り知れない。
しかしながらメデュキュボイドの真実はある計画の前段階、あるいは副産物に過ぎない。
ただし、性能的にはアミュスフィアとは逆にナーヴギアよりも強化されているため、万が一セキュリティが破られるようなことがあれば第二のSAO事件を引き起こす可能性がある(2018年9月現在の設定ではセーフティが特別強固である類のことは述べられていない)。コンシューマインフィニティ・モーメントー版世界線では、稼働中のメディキュボイドが暴走したSAOのカーディナルシステムによってネットワークを通じてデスゲームに取り込まれる事態が発生している。
オーグマー
世代 | 第三世代 |
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形状 | インカム型 |
開発 | 重村徹大 |
発売元 | カムラ |
劇場版オーディナル・スケールにて登場。第三世代機。
発売はレクトに次ぐ大手メーカーのカムラ、開発者は茅場の師でもある重村徹大。
フルダイブ機能を廃したAR(拡張現実)機器。インカム型の形状をしており、無線給電と内蔵バッテリーで稼働する。網膜投影と限定的な感覚入力によってARを実現している。
アクセル・ワールドに登場するニューロリンカーの先祖と考えれば分かりやすい。
しかし、その正体は重村が自身の亡き実娘をAIとして再生すべく開発したナーヴギアの機能限定版に他ならず、システムプロテクトをアンロックすればVR空間へのフルダイブが可能。更には無線給電によるブーストを併用することで、殺害には至らないまでも脳組織を損傷させる可能性のある高出力電磁パルスを発生可能となっている。
実験世代機
ソードアート・オンラインの時代では未だ民間には普及していない開発中の機器。
ソウル・トランスレーター(STL)
世代 | 実験中 |
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形状 | |
開発 | 比嘉健、他 |
発売元 | ラース |
開発中の実験世代機。そのためラースが発売元というのは不正確。
オーグマー同様ニューロリンカーの先祖と思しきマシン。
メディキュボイドの発展形であり医療目的にも応用できるが、厳密にはVR機器ですらない全く新基軸の仮想空間システム。
ブレイン・インプラント・チップ
世代 | 実験中 |
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形状 | インプラント |
開発 | |
発売元 |
開発中の実験世代機。
キリト曰くSTLよりもこちらがナーヴギアの正当な後継機とのこと。キリトはこの装置の開発に携わる為アメリカへの留学を希望していたが…
アクセル・ワールドでは脳に直接端末の各種機能を内蔵したチップを埋め込み通常仕様で初めてARとVRの両方を可能とした装置とされていたが、チップの悪用が相次いだため一般に流通しなくなり、特殊な医療目的以外での使用は違法化されている。
ビスタ―(ViSTer)
世代 | 不明 |
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形状 | タッチパネル式箱型媒体 |
開発 | 不明 |
発売元 | 不明 |
SAOディープ・エクスプローラーが初出となるマシン。
ザ・シードのネットワーク内に突如出現した謎の空間、通称「Unknown」。
プレイヤーはゲームセンターの新型ゲーム機「ViSTer(ビスター)」から、
Unknownにダイブ中のキリト達をサポートする形で、共に冒険へと挑むことになった。
ザ・シード
茅場晶彦がキリト宛に渡したVR世界の元になるシステムのパッケージ。
それぞれの世界線によっては渡す時期が異なる。
ザ・シードによるVR世界・ゲーム
ザ・シードが拡散された事により様々なVR世界・ゲームが誕生した。
ここではそれらについて説明する
ザ・シード関連基幹システム・派生技術
ザ・シードが初めらから完成したシステムとして登場したわけではない。
ここでは元になった基幹システムや派生技術を説明する。
- コグニティブ・コンピューティング
SAOザ・ビギニングが初出。
ザ・シード以前のVR世界用に開発された基幹システム。
IBM社による開発。
開発時期はかなり早く2016年には完成した。
後にカーディナルシステムの参考にされた。
- カーディナルシステム
茅場晶彦がIBM社のコグニティブ・コンピューティングを参考に作り上げた基幹システム。
SAO、ALO、GGO、アンダーワールド、ユナイタル・リング、アスカ・エンパイア、シルラ・エンパイア、SA:O、SAOEWに基幹システムとして採用されている。
- オーディナルシステム
SAOオーディナル・スケールが初出。
SAOのカーディナルシステム以前に作られた基幹システム。
茅場晶彦によって廃案となりアーガス者に放置されたままだった。
- デメテル
SAOコード・レジスタが初出。
カーディナルの簡易版基幹システム。
SRゲームズ社による開発。
バックアップ容量が小さく、学習AI搭載型NPCのデーターを保存する事さえできない。
SGP版SAO、SGP版ALO、SGP版GGO、ラビリンス・オンラインの基幹システムとして採用されている。
ザ・シードによる関連AIシステム
ザ・シードには学習AIのシステムがパッケージされており、程度は違うが様々なAIを生み出すことになった。
ここではそれらを説明する。
- コグ
SAOザ・ビギニングが初出。
IBM社とアーガスによってSAOのアルファテスト用に開発されたシステム。
これを元にMHCPやSAOの学習AIが開発される。
- MHCP
アインクラッド編が初出。
メンタルヘルスカウンセリングプログラムの略称。
試作1号~試作9号まで作られた。
原作のALO編が初出。
小さな方に乗る妖精サイズのNPC。
ユイ、ストレア、ユイ(CR)、ピクス、エリシュカが該当する。
パラレルワールドのAWvsSAOでは何故かユイとストレア以外存在しない事になっている。
原作のALOやSA:O、SAOEWへマスター持ちの学習AIがコンバートされた場合、このシステムポジションとなる。
SAOEWでは等身大のサイズの為戦闘が可能。
- プロジェクト・アリシゼーション
原作のアリシゼーション編が初出。
軍事兵器用のボトムアップ型人工知能開発計画、アリス(A.L.I.C.E.)を開発する計画。
- 鬼動傀儡
SAOクローバーズ・リグレットが初出。
戦闘で使用可能な支援NPC。
SAOフェイタル・バレットが初出。
Artificial Financial Adviser Systemの略称。
簡単に言えばナビゲーションピクシーのGGO版。
- MHCR
SAOメモリー・デフラグが初出。
メンタルヘルスカウンセリングロボットの略称。
現在は該当キャラクターとしてオルキスがいる。
簡単に言えばナビゲーションピクシーのGGO版。
SBCモノリス所属のアファシス以前の旧型AIロボット(劇中設定)。
しかし、マスターとのコンビネーションによってはアファシスの性能すら圧倒する。
特殊BoBにてエピデントはオルキスとのコンビでクレハとレイコンビを倒し勝利した。
アファシスと同じくザスカー社がユイやストレアを参考にした可能性が高い。
- アルカナシステム
SAOインテグラル・ファクターの没案SAOAT(アリシング・テスト)が初出。
(※ゲームSAO5周年記念公式設定資料集に設定画として掲載されている。)
没案では医療機器のVRシステムとして目指していたものにアルカナシステムというAIプログラムを組み込んだ所、SAO事件時の被害者の臨床データをシステムが発見。
アインクラッドのように見えるが何かが違う世界、オルトフォーヴが誕生した。
ログインすると浮遊城アインクラッドがばらばらに飛び散って崩壊しており、常に頭の上空に第100層紅玉宮が来るようになっている。
システム開発時期は没案ではGGO編の死銃事件後という設定だった。
現在のSAOインテグラル・ファクターにもアルカナシステムが設定として取り込まれ生きており、システム開発時期はSAOと同時期とかなり早くなっている。
没案ではコハルがマテルを探しにオルトフォーヴにログインした事で事件に巻き込まれるというものだった。
- パンドラ計画(プロジェクト・パンドラ)
SAOエンド・ワールドが初出。
軍事兵器用のAIパンドラを開発する計画。
SAO事件直後から始まった計画。
開発は謎の組織パンドラ。
関連タグ
ソードアート・オンライン ガンゲイル・オンライン クローバーズ・リグレット
アクセル・ワールド:本編中でもある人物に関する情報を集める際、ナーヴギアの名前が登場する。実際には作者つながりで登場したと思われるが…。