概要
人間名:ドナルド・ブレイク
本名:ソー・オーディンサン
種族:雷神(アズガルド神)
演 - クリス・ヘムズワース/吹替 - 三宅健太
原作
神国アスガード/アズガルドの神々の王オーディンとミッドガルド(人間界)の女神ヨルズの間に生まれた雷神/戦神。世継ぎになるべく育てられた彼はアスガード最強の戦士と呼ばれるまでに成長した(後述)。
しかし、その強大さゆえに傲慢なまでに増長していたソーは事あるごとに横柄な態度をとるようになってしまった。それを見かねたオーディンは、自分の息子が謙遜を覚える必要があると悟り、ソーの記憶と能力を奪い右足に障害を持つ人間ドナルド・ブレイクへと転生させた。
成人し、医者となったブレイクは子供の頃から何故か北欧神話に心引かれ魅了されてきた。そして休暇でノルウェーに旅行をするが、その旅先で地球へ侵攻してきた土星人の先遣隊に遭遇する。洞窟に逃げ込んだブレイクであったが、入り口を塞がれ閉じ込められてしまう。そこに転がっていた杖ほどの長さの木切れを使って脱出を試みたが、非力なブレイクの力ではどうしようもなく途方に暮れる。そして、苛立って自暴自棄になり木切れを投げ捨てたその瞬間、奇跡が起こる。木切れは魔法のハンマー「ムジョルニア」に変貌し、それと共にかつての姿と記憶を取り戻してソーとなったブレイクは、その力を使って土星人達を一蹴する。
その後帰国したブレイクは、看護婦のジェーン・フォスターと共に医師として病気の人々を救いつつ、ムジョルニアを使ってソーとなり侵略者から人々を守る二重生活を送ることとなった。原作では、やたらと世紀末感のある出で立ちをしていたこともあるとか(拝借表現)。
地上最強のヒーローチーム「アベンジャーズ」に長年所属する主力メンバーであり、キャプテン・アメリカ、アイアンマンと共に「ビッグ3」と呼ばれる。
誠実で実直な戦士であるキャプテンのことは尊敬している一方、ハルクとは少々スケールの大きい喧嘩友達。とは言え、最強のパワーを持つハルクにとっては本気で喧嘩出来る相手など貴重な存在でもある。
実写(MCU)版
映画(MCU)版では経緯が違い、記憶は奪われず「ソー」として地上に落とされてしまっている。(ドナルド・ブレイクと言う名前もソーの偽名として一応本編に出ている。)
力自体は奪われているものの肉体能力自体は人間離れしている為、暴れ放題するシーンもチラホラ。
またジェーンも天文学者という設定になっている。
一作目の『マイティ・ソー』と『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(及びその前後にある『アベンジャーズ』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)では特に変化はないが、シリーズ最終作の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』では、それまでのトレードマークであった長髪をバッサリ切るという変化があり、(その理由は、是非映画の中で確かめて欲しい)そのまま『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも短髪の状態である。
能力・技能
- イドゥンの金のリンゴを定期的に摂取することで、寿命を伸ばし不老の体を得ている。
- アスガード最強とまで謳われるほどの怪力を誇り、スタミナや身体強度も並みの相手では全くダメージを与えられない。
- 近距離戦での格闘能力は非常に高く、ハンマーや剣や棍棒といった武器の扱いに長けている。
- 神としての長い経験のおかげで、非常に高い戦略的知識と直感力がある。また、ほぼ現代人であるヒーローたちの中では、豊富な魔術・神秘に関する知識も役立つことが多い。
- 媒体によっては、ムジョルニアを使わずとも雷撃を放射可能。
- 宇宙服などの防護スーツ無しでも宇宙や深海といった環境に対応できる。
こうしたこともあり、後に有名になる「アベンジャーズ」のチーム内でも、ハルクと共に実質的な二強である。
ムジョルニア(ミョルニル)
神秘の力を秘めた魔法のハンマーであり、創造の器物としての二面性もあるとか。
発音は人間にとってはややややこしいものらしく、映画では「ムニョムニョ」と発音されたこともあるらしい。
素材は「死にゆく星の心臓」ことウルと言う特殊金属によって作られており、長さは60cm。オーディンの魔力によって生成されている。
稀に見るとんでもない超兵器でもあり、ソーの強さの根源と言っても過言ではない(これなしでも元が戦神なので十分強いが)。そのあまりの高性能と破壊力から、「キューブ」同様「オメガ級兵器」としてみなされている。落としただけで地球が滅ぶと言われることもあるらしい(情報拝借)。なお、完全なワンオフ武器ではなく、量産とは言わずもある程度製造されている。アニメ版など一部で形状に差があり、トゲやトンカチ状のハンマーの片側に斧が付いているケースも。
極めて高い強度と質量および威力に反比例した取り回しの良さを誇り、ソーと同等以上の高潔な心の持ち主でなければ持ち上げることが出来ないという高度なセキュリティがかかっており、今まで鎚に認められた使用者は決して多くはない。アベンジャーズ内ではスティーブ・ロジャースと、ソーが死亡した世界線ではブラックウィドウのみが運用経験があり、キャップレベルの高潔さを持ち合わせなければ無用の長物と化す。ハルクは除くが。
- 今まで持ち上げた事があるのは、クロスオーバーも含めて、ベータ・レイ・ビル、ジェーン・フォスター、キャプテン・アメリカ、ブラックウィドウ、ストーム、コナン・ザ・バーバリアン、オウサム・アンディー、デッドプール (ただし偽物のハンマー)、ハルク、スーパーマン、ワンダーウーマン。
- ちなみに、「ソーが持っている状態なら、ソーごとであれば持ち上げられる」「宇宙空間ではそもそも持ち上げる必要が無いので普通に振り回せる」事が可能とハルク誌で判明しており、レッドハルクにこの方法で奪い取られたムジョルニアでソーが叩きのめされてしまった事もある。
普段は足に障害のあるドナルド・ブレイクの杖の姿になっており、これを地面に叩きつける事でムジョルニアになる。ソーへ変身するための鍵としての役割を持つ。なお、昔はアスガード以外の場所で手を離すと、60秒で元の姿に戻るという欠点があった。
特に攻撃面では文句のつけようがなく、天候を操り強力な自然災害を武器として使える。最も有名な雷撃に加え、隕石、地震、津波、最強クラスの竜巻などの気象操作のほか、聖なる力を使った破壊光線、神力を込めた一撃必殺の破壊光線「ゴッド・ブラスト」、非常に強大な敵や惑星サイズの物体ですら易々と瞬殺・吹き飛ばしてしまう「アンチ・フォース」、あまりの熱エネルギーの量に周囲の銀河が振動し銀河系を丸ごと焼き尽くしてしまう「サーモ・ブラスト」を発射可能とするなど莫大な攻撃力を所持者に与える。
また、変身能力、亜空間の出入口を作り出してのテレポートや対象の透明化(超能力を持つ敵の探知も無効にする)、殺めた対象を生き返らせる事さえ可能にする。エネルギーの吸収と方向自在の受け流し(敵エネルギーの再利用)、磁力の吸収、分子レベルでの「事象」の操作、敵の武器を分解・無力化するアルファ波の放射、神力の操作、エネルギーや幻術の探知、無限のコズミック・パワーや宇宙の暗黒面のパワーへのチャンネリング、吸血鬼など不死の存在の浄化、生命力の吸収と強奪、対象の魂の強制操作、ありとあらゆるエネルギーや魔力への耐性など、非常に広範囲の能力と高性能を誇る。記憶の復活(カレンダー)、テレパシー(電話)などへの転用も可能。
実写映画版では、惑星ニダベリアのドワーフたちによって製作されたことが明かされている。
また、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』におけるヘラとの戦いで破壊されてしまったものの、『インフィニティ・ウォー』では強化版であるストームブレイカーが登場した(ちなみに、ストームブレイカーの柄の部分にはとあるキャラクターの体の一部が使われている)
なお、「ストームブレイカー」はコミックでは、オーディンが、ムジョルニアを持ち上げるだけの高潔な精神を持つ宇宙人の戦士ベータ・レイ・ビルに与えた「もう1つのムジョルニア」の名前で、斧とハンマーを合せたような形をしているが、大きさはムジョルニアに近い。
また、MCUにも大きな影響を与えた平行世界と云う設定でアベンジャーズに現代風アレンジを加えたリメイク版コミック「アルティメッツ」におけるムジョルニアは、MCU版のストームブレイカーと細部は違うが、やはり斧とハンマーを組合せた武器で、大きさもMCU版ストームブレイカーに近い。
飛んできたムジョルニアを取ろうとして逆にムジョルニアに引きずられるなどの描写から、とても重い様に思われがちだが、実際に持っているソーやヴィジョンは軽いと言っている。
エイジ・オブ・ウルトロンで机の上に置いていたり、同作の後日談で「エレベーターにハンマーを乗せたら持ち上がる。」「エレベーターは認められているのか?(笑)」という会話があるため通常のハンマーと同じ重さかもしれない。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
CV:加瀬康之
主要人物の1人。
ロキのたくらみを知り発表会の場に駆けつけるもディスクに封印されてしまう。
ディスクの属性はエナジー。スパイダーマンが所持していたがアカツキ・ヒカルに渡され彼のパートナーとなる。
ちなみに、本作で声を担当している加瀬康之氏は、映画(MCU)版『アイアンマン』や、『アベンジャーズ』にてジャーヴィスの声を担当していたことで有名。
関連イラスト
日本では原作よりも映画(MCU)版の方が知名度が高いこともあり、クリス・ヘムズワースの演じたソーのイメージでイラストが描かれていることが多い。
また、数は少ないがカプコンとMARVELのクロスオーバー作品「MARVELvsCAPCOM」仕様のソーのイラストも存在する。
関連タグ
アベンジャーズ マイティ・ソー ビッグ3 雷神 トール ヒーロー 北欧神話