本来の意味は、既存の資源を有効活用すべく旧型車両に延命工事を施しさらなる活躍の場を与えよう(さらにこき使おう)という計画。延命工事の内容だが、窓まわりや屋根周りを新車同然にスッキリさせたもの、内装を新型車に合わせたもの、台車だけ旧型のものを使い回し、車体は新造したものなどじつに多彩である。
この計画の発動
- JR103系,201系 - JR西日本で絶賛発動中。中には新車同然の状態になったものも。
- JR113系,115系 - JR西日本、、JR四国、JR東日本で絶賛発動中。JR西日本車は体質改善をしたものもいる。サンパチ君は113系
- JR485系 - JR東日本で絶賛発動中。新車と思える改造がされた車両もいる(3000番台)。最近は廃車が進み、ジョイフルトレインが最後まで残るか。
- 東武8000系 - 東武鉄道が行った。リニューアル工事で新車の様になった···が、現在は廃車が進む。
- 東武200系 - 実は1720系DRCからの改造扱いで車体機器は上記8000系より旧い。
- 箱根登山鉄道モハ1形 - 車籍上は定期旅客運用に用いられる日本最古の車両(1919年製)。ただ魔改造のしすぎで原型の面影はないに等しい。
- 京阪電気鉄道600形・700形 - 昭和から平成にかけて新造、ということになっているが、車体は1959年から使用していた旧型車の流用。
- 高松琴平電気鉄道の車両 - 中小私鉄であるため大手私鉄からの転入車が多いほか、琴平電鉄時代の自社発注車が一番古いにもかかわらず今でも80キロは出せる。
- 上毛電気鉄道デハ100型101号 - 1928年の電化開業時以来在籍中の生え抜き車両。動態保存車。
- 長崎電気軌道160形168号 - 1911年製の動態保存車。現役稼働年数は100年を超えており、車籍を持つ動態車としては日本最古の木造ボギー車。
- 阪堺電気軌道モ161形 -軌道線用車両としては日本最古。1928年登場。
- 南海6000系 - ステンレス車黎明期に登場した形式で製造初年から50年以上経過しているが、1両も廃車されることも転属されることもなく冷房化・台車交換を経て高野線で走り続けている。後輩の6200系には製造後30年以上が経過してからリニューアルとVVVF化がなされた車両もいる。
···などなど、日本中にはいっぱいいる。
どころか、海外にも飛び火してしまった様で・・・・・・・・・・
- HST - 新幹線に触発されたイギリス国鉄(現在はやはり分割民営化)が開発したプッシュ・プル式高速ディーゼル列車。紅茶の香り満載の車両でもあるが、後継車が何故か不具合があったりなどして、業を煮やしたイギリスの鉄道各社が発動。非電化運転で世界初の200km/hを成し遂げた栄光の車両を使い続けたいという面もあるのかも知れない。最近は日本製の新車に置き換えられて撤退する線区が出ているが、余剰車が出ると「おっ、使わないんならウチにくれよ」という会社が多く廃車は進んでいない。