タイガーマスク
虎だ!虎だッ!お前は虎になるのだッ!!
漫画やアニメで昭和の名作としても有名。
漫画は1968年から1971年にかけて、講談社の漫画雑誌3誌を渡り歩きつつ連載された。
アニメは1969年10月から1971年9月にかけて、読売テレビ制作・日本テレビ系列の一部で放送された。
プロレスを題材とした作品で、そんなこともあってか残虐なシーンも少なくない。
ともあれ、「タイガーマスク、伊達直人は私の永遠のヒーロー」という人も少なくないそうで。
原作でのタイガーマスク
主人公である伊達直人は、悪役レスラー養成所「虎の穴」にスカウトされて悪役レスラー「タイガーマスク」となり、そこで得たファイトマネーを自分が育った孤児院『ちびっ子ハウス』に匿名で寄付し続けていた。
しかし、それが原因で虎の穴本部に義務である多額の上納金を収めることができなくなり、「虎の穴」を追われ、刺客につけ狙われることとなった。
命を狙われるのならば、せめて孤児院の子供たちに誇れる戦いをしたいと考えた伊達は、悪役レスラーと戦う正義の覆面レスラーとして生きる過酷な道を選ぶのであった。
2013年には実写映画化もされたが、スタントシーンの影響でタイガーマスクはボディスーツのようなデザインになっていた。
タイガーマスク二世
原作の後日談に当たる本作では、孤児院『ちびっ子ハウス』出身のスポーツ新聞記者・亜久竜夫が新たにタイガーマスクとなっている。しかも初代とは違ってスーパーベビーフェイスとなっており、単純明快な勧善懲悪を繰り広げる。
1981年4月から1982年1月にかけて月曜19:00-19:30の時間帯にテレビ朝日系列で放送された。
裏番組に「あしたのジョー2」があった当時は視聴率が6〜7%に低迷、テレ朝編成部の高橋浩はテコ入れをしても視聴率が回復する見込みがないと判断し打ち切りを決定。33話で終了した。
タイガーマスクW
2016年秋に、東映アニメーション創立60周年記念企画の一環として、完全新作の続編『タイガーマスクW』の制作が決定。上記『二世』とは異なりアニメ版の続編であり、被災地出身のレスラー・東ナオトと、その同期藤井タクマの二名が、二人のタイガーとなって鎬を削る。
テレビ朝日系列フルネット24局でカバーされた。クロスネットの福井放送とテレビ宮崎では放送なし。テレビ朝日にて土曜深夜に「プロレスアワー」として、ABCで日曜深夜「マッスルサンデー」として、本作とプロレス中継番組「ワールドプロレスリング(ワープロ)」のコンプレックス編成となった。一部の局を除き「ワープロ」の前か後に放送され、同作と番組連動となったた。
本作終了により、「ワールドトリガー」終了以来半年ぶりに再開していたテレ朝制作の東映アニメーション作品は再び休止期間に入った。
作品に関しては、該当リンクを参照の事。こちらのタイガーマスクも新日本プロレスのリングに上がっているのだが、便宜上としてリングネームは「タイガーマスクW」となっている。
実在のタイガーマスク
原作者の梶原一騎に新日本プロレスが「実際にタイガーマスクを出したいから許可してくれ」と要請したところ、梶原がこれを承諾。
以降、計5人のタイガーマスクが現実のリングに登場している。
初代・佐山聡
とにかく身軽で以降のタイガーマスクの原型ともなった。現実に現れたタイガーマスクの伝説の始まり。
羊羹を一棹まるごとポッキーのように食うという凄まじい甘党でもあった。
この初代タイガーマスクは実は二世がモチーフだったりする。
二代目・三沢光晴
元来ヘビー級でスタイルの全然違う三沢であったが、元来のセンスの良さを生かして初代とは違うタイガーマスク像を作り上げた。
三代目・金本浩二
元来タイガーと違うスタイルだった為か活動期間は短い。
しかしながらマスクを脱いだ後もタイガー系の技を多用することから意義はあったとされている。
現在埼玉県上尾市内にて道場を経営。
四代目(現役・正体不明)
初代タイガーマスクの正当な弟子で尚且つデビュー当時からタイガーマスクを名乗り一度もマスクを脱いでいない、今時珍しい正体不明のレスラー。ちなみにタイガーマスクだが大の巨人ファンである。
1995年にみちのくプロレスでデビュー。(所属はフリー⇒みちのくプロレス⇒新日本プロレス)
五代目(現役・正体不明)
原作者の弟である真樹日佐夫がプロデュースした、これまた正体不明の謎のレスラー。
真樹氏曰く「新人ではなく既にキャリアのあるレスラー」との事。
影響を与えた(?)キャラクター
「タイガーマスク」以外の作品に登場する、トラ(またはヒョウなど)のマスクを被ったキャラクター。