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高坂麗奈の編集履歴

2019-07-08 21:43:49 バージョン

高坂麗奈

こうさかれいな

『響け!ユーフォニアム』における主要登場人物。

プロフィール

名前高坂麗奈
誕生日5月15日
身長158cm
星座おうし座
血液型O型
担当楽器トランペットコルネット(原作小説)
好きな色青、白
趣味映画鑑賞(映画は一人で見に行く)、演奏会には父とよく行く
特技トランペットピアノ
好きなものパスタ柑橘系のジュース
嫌いなもの納豆
CV安済知佳

概要

北宇治高校の生徒で、吹奏楽部に所属。トランペットを担当している。

容姿端麗・頭脳明晰な黒髪の美少女で、そのクールな印象とは裏腹に胸の内ではトランペットに対して熱い想いを抱いている。

一見して他を寄せつけないような雰囲気を放つ彼女であるが、心を許した相手や想い人の前では年相応の少女のような純粋さや素振りを見せることもある。


主要登場人物たちのなかでも、主人公の黄前久美子との関係性を見る限り、本作における準主人公的なキャラクターであるとも言える。

ちなみに、原作者によると本作の構想段階では麗奈が主人公とされていたが、その後、部内の状況全体を一歩引いて俯瞰するキャラクターとして久美子が生み出され、主人公の座は彼女に移されたという。(原作公式ガイドブック、191ページ)


人物

【宣伝】響け!ユーフォニアム高坂麗奈

容姿

艶のある長い黒髪とこぼれ落ちんばかりの大きな瞳が目を引く、自信にあふれた美しい容姿の少女。(原作1巻、12ページ)

その美しさは時に同性さえもはっとさせるほどで、主人公の久美子をはじめとして同じ1年生の加藤葉月川島緑輝も彼女に対して美人という感想を抱いているほか(短編集1巻、158ページ)、異性である男子部員からは3年生の田中あすか中世古香織と並び立つほどの美人であるとも評されている。(短編集1巻、143ページ)

背丈は平均的だが、なかなかのものをお持ちである(原作2巻、121ページ)。また、白ソックスを穿いているキャラクターが多い本作では珍しく黒ニーハイを着用している。(夏服では紺のハイソックス

なお、初期のキャラクターデザインではカチューシャをつけていたり、身長が久美子より高く設定されていたりしていたが(※麗奈162㎝、久美子159㎝)、試行錯誤の末に上記のような現在のデザインに落ち着いている。


性格

周囲と同じであることを良しとせず、「特別な存在になりたい」と願うストイックな性格の持ち主(原作1巻、203ページ、第二楽章前編、290ページ)。当初は他者とのあいだに距離を取り、特定の誰かと一緒にいることを嫌う”孤高の存在”であったが(原作1巻、192ページ)、主人公の久美子との交わりを通して次第に年相応の少女らしい一面を表すようになり、また、徐々に周りとの交流の輪を広めていくこととなる。

胸の内に秘めたトランペットに対する想いは強く、いかなる困難が立ち塞がろうとも真正面から打ち破ろうとする熱い意志を持っている(第二楽章前編、319ページ、第二楽章後編、276ページ)。その不屈の精神やトランペットに対するプライドは半端ではない強さであり、いかなる周囲の状況も我関せずといった具合で、たとえ周囲から孤立しようがお構いなし。良く言えば孤高な、悪く言ってしまえば頑固な人物。

そのため、彼女自身は”トランペット道”を究めんとする求道者のような雰囲気を醸し出している。


幼少期からピアノバイオリンをはじめとする様々な楽器を習っていた彼女は、「出来なかったものが出来るようになる」ことに練習の楽しさを見出しており(短編集1巻、231ページ)、どんな状況にあっても楽器の練習の手を抜くことはしなかった。また、ピアノのコンクール等でほかの子に負けることがあっても、悔しいといった感情を相手にぶつけたりせず、「自分が負けたのは自身の努力が足りなかったせいだ」と自らの力不足を認める素直さも身につけている。(短編集1巻、232ページ)


なお、吹奏楽部のイケメン顧問である滝昇に対してはぞっこんの片想いであり、彼が貶されたと感じると憤慨して一歩も引かないなど、想いを寄せている滝が関わることには感情を露わにする。(原作1巻、93ページ、TVアニメ版1期3話)

崩れることが少ないキャラではあるが、徐々に滝関連のことになるとポンコツぶりを見せることになる。主に崩しにかかるのは久美子なのだが。


その他

  • 北宇治高校の学内でも一、二を争う成績優秀者であり、入学式の際には新入生代表を務めている。以降は、久美子たちとは異なる進学クラスに属して勉強している。(原作3巻、272ページ)
  • 高校には当初自転車で通学していたが、原作小説の2巻からは「母親に自転車を貸している」、TVアニメ版1期の5話以降からは「帰りが遅くなる」というそれぞれの理由から電車通学に切り替えている。
  • 部内では楽器係を担当しており、楽器庫にしまわれている管楽器やソフトケースの管理を任されている。(TVアニメ版1期6話、2期1話)

演奏技術

高坂麗奈


幼いころからプロのトランペット奏者である父親から指導を受けており、防音室を備えた自宅や音楽教室でのレッスン等の充実した環境で育ってきたため、トランペットの腕前は極めて高い。

吹奏楽部の顧問である滝は、1年生部員のなかでも全国レベルのコントラバスの腕前を持つ川島緑輝と並べて、彼女の実力を高く評価している。(TVアニメ版2期1話)

高校入学時に久美子が麗奈と再会した際には、「立華高校か洛秋高校に行くとばかり思っていた」と感想を漏らした(両校とも京都府内ではトップクラスの強豪校)ことから、無名校(久美子が入学した直後の時点の北宇治高校)にいるのはあまりにも違和感を持たれるほどの実力なのであろう。(TVアニメ版1期1話)


実際、その演奏力は1年生にしてトランペットパートのエース(首席奏者)、ひいては北宇治高校吹奏楽部の全部員のなかでも屈指の技量を誇るほどであり、後述のようにパートリーダーの香織が最終的にはあっさりと負けを認める(※)ほどであるほか、香織の信者を自認するほど彼女に肩入れをする吉川優子ですら、麗奈の演奏を聴いた当初から「香織先輩がどうあがいても勝てない」と思わせたほどであった。

(※実際、香織はそれまでの北宇治高校吹奏楽部のトランペットパートのエースであり、その実力は部内でもトップクラスであった)

「滝との縁故起用でソロパート担当になったのでは?」という疑惑を抱いた部員たちも、香織と麗奈との勝負の際の麗奈の演奏力の前にはぐうの音も出ず、彼女がソロパートにふさわしいとほぼ満場一致に近い形で彼女の実力を認めている。(TVアニメ版1期11話)

恐らく京都どころか関西でも有数のレベルの実力者であり、京都府内はもちろん、それ以外の関西エリアの強豪校からも勧誘があったことはまず間違いないだろう。

(現に作中では、立華高校が彼女に推薦入学の勧誘を行っていた)


彼女の使用するトランペットのモデルは、YAMAHA YTR-6310Z。カスタムモデルから更に改良を重ねた”プロフェッショナルモデル”と評される逸品である。

中学時代に親から買って貰った物であり(原作1巻、67ページ)、また小学校3年生のときにも誕生日プレゼントとしてトランペットを貰っている。(短編集1巻、233ページ)


部内における活躍

自由曲のソロパートをめぐる騒動(1年生時)


北宇治高校吹奏楽部のコンクール自由曲である「三日月の舞」には、トランペットのソロという大きな見せ場が存在する。

(なお、原作およびコミカライズ版の自由曲である「イーストコーストの風景」の第2楽章にはコルネットのソロが登場する)

腕に自信のある奏者であれば、ソロパートの座は魅力的なものに見える。麗奈にとってもそれは例外ではなく、コンクール曲の発表後からソロを吹くことを念頭に置いて練習を行っていた。

しかし、その姿勢は2年生の先輩である吉川優子には若干疎ましく思われていた。(TVアニメ版1期7話)


吹奏楽コンクールA編成に出場するメンバーを決めるオーディションの結果発表の際に、曲中のソロパートを担当する部員の名前も併せて公表された。麗奈は自由曲のソリストとして、実力派の先輩である3年生の中世古香織を差し置く形で選ばれることになる。(TVアニメ版1期9話)

しかしその後日、3年生の先輩である香織が選ばれなかったことに対して納得がいかない優子から、顧問の滝昇と以前から顔見知りであることを暴露される(原作1巻、254ページ、TVアニメ版1期10話)。麗奈の父親はプロのトランペット奏者であり、吹奏楽界の有名な指導者であった滝の父とも交流を持っていたという事実を根拠として、優子は滝に「麗奈を贔屓したのではないか」と詰め寄る。


これに麗奈は激怒し、「だったら何だっていうの? 滝先生を侮辱するのはやめてください。なぜ私が選ばれたか、そんなのわかってるでしょ? 香織先輩より、私の方が上手いからです!」と発言する。この麗奈の無遠慮な言葉に優子の頬は怒りに染まり、「アンタねえ! 香織先輩がどれだけ気を遣ったと思ってるのよ!?」と、麗奈につかみかからんとする勢いで詰め寄るが、香織の制止によって止められることになる。そのまま泣き出す香織を横目で見た麗奈は、優子に対して「ケチつけるなら、私より上手くなってからにしてください」と吐き捨て、その場を後にする。

彼女には(多少毒を吐いたとはいえ)何の落ち度もないのだが、この対立が部内に不和を生じるきっかけとなってしまったために(原作1巻、278ページ)、滝の提案で公開方式の再オーディションが実施されることになった。滝の出したこの提案に、最後のチャンスを望む香織が立候補したために、自由曲のソリストの座はひとまず白紙へと戻る。


その数日後、全部員の見守るなかで行われた再オーディションにおいて、麗奈は様々なプレッシャーをはねのけ、完璧かつ聴く者の心を揺さぶる演奏を披露する(原作1巻、296ページ)。これにより、香織のみならず全部員をきっちりと納得させ(優子は最後の最後まで香織を推してはいたものの、内心では麗奈の実力をはっきりと認めていた)、今度こそ文句なしでソロパートを務めることになった。(原作1巻、298~299ページ、TVアニメ版1期11話)


黄前久美子との関係

センシティブな作品

概要

低音パートでユーフォニアムを担当する同級生で、麗奈と同じく大吉山北中学校の出身でもある。

中学時代から吹奏楽部での活動にともに勤しんでいたものの、当時はそこまで親しい間柄ではなく、互いのことを「黄前さん」「高坂さん」と名字で呼び合う顔見知り程度の関係であった。(原作1巻、192ページ)

しかし、中学3年生のときに挑んだ吹奏楽コンクール京都大会(府大会)で”ダメ金”を獲ったことをきっかけに、ふたりの運命は交わることとなる。


中学3年生時のコンクール

センシティブな作品


この年の北中学校吹奏楽部は府大会において金賞を受賞するが、それはより上の大会である関西大会(支部大会)への出場選考から落ちた”ダメ金”であった。

最初から本気で吹奏楽コンクール全国大会への出場を目標に据え、本番のステージで全力を出し切った麗奈は、関西大会への道が閉ざされた現実を前に膝を抱えて泣き崩れていた。一方、”ダメ金”であっても金賞を獲ったことそれ自体に嬉しさを覚えていた久美子は、自身の隣ですすり泣く麗奈を見て「泣くほど嬉しかったの? 良かったね、金賞で」と声をかける。久美子にとってその言葉は何の嫌味もない素直な心根を反映したものであったのだが、それがかえって麗奈を逆撫ですることになる。


悔しい。悔しくて死にそう……」と胸の内を吐き出すようにしながら、麗奈は久美子に「何故ダメ金なんかで喜べるのか」「私たちは全国大会を目指していたんじゃなかったのか」と語りかける。しかし、全国大会への出場など夢のまた夢という認識を抱いていた久美子は、あくまで悪気のない純粋な好奇心から「本気で全国行けると思ってたの?」と麗奈に問いかける。


この言葉を発した直後、さすがの久美子も「これはまずい」と気がつくのだか、時すでに遅し。

アンタは悔しくないわけ?」と涙をたたえた眼差しで久美子を射抜いた麗奈は、「アタシは悔しい。めちゃくちゃ悔しい」とこみ上げる感情を叩きつけるようにしてその場を去っていった。

このときの麗奈が向けたまばゆいほどにまっすぐな視線、そして自らが発してしまった浅はかな失言は、久美子の記憶の奥底に暗い影を投じることとなる。


北宇治高校進学後

♡


ふたりは進学先である北宇治高校において偶然の再会を果たすが(原作及びコミカライズ版では新入生代表挨拶、TVアニメ版では部活見学で再会)、当初は久美子が中学時代の思い出を引きずり麗奈を敬遠していたこともあり、顔を合わせたら挨拶する程度の素っ気ない距離感をとっていた。しかし、所属する北宇治高校の吹奏楽部が新任顧問の滝昇の指導のもと激変していく過程において、ふたりは互いに少しずつ心を開きながら惹かれあっていくことになる。


顧問の滝との初合奏を終え、滝の下した酷評に部員の大半が沈み込んでいるなか、麗奈はたったひとりで「新世界より」の「家路」を演奏する。その演奏を聴いていた久美子は、後日麗奈に呼ばれてふたりきりになった際に「元気が出た」と感謝の言葉を彼女に贈った。久美子はその場を去ったあとに「今の絶対引かれた……」と呟くが、当の麗奈はむしろ頬を赤らめて「惹かれた」様子であった。(TVアニメ版1期3話~1期4話)

それから幾日か過ぎ、サンライズフェスティバルに向けてパレード練習を行っていたある日の帰り道、久美子と一緒に下校していた麗奈は、吹奏楽部を激変させた顧問の滝への印象と、それに絡めた失言を慌てて取り繕ろうとする久美子の様子を見て、「黄前さんらしいね」と髪をかき上げながら笑顔を見せた(TVアニメ版1期5話)。一方の久美子もまた、吹奏楽コンクール京都大会に向けた練習のなかでパートリーダーの香織とソロパートの座をかけて争う姿勢を見せる麗奈に「高坂さんらしいね」と声をかけており、久美子から仕返しされてしまったのではないかという念を麗奈に抱かせている。(TVアニメ版1期6話)


あがた祭り

❤TOKIMEKI❤


6月になり、あがた祭りの開催日が近づいてきた頃、久美子は部室近くの手洗い場で塚本秀一からあがた祭りに一緒に行かないかと誘われる。秀一からの突然の誘いに動転した久美子は、咄嗟に「ごめん、この子と行くことにしてて!」と説明をしながら、たまたまそのときに部室を出てきた誰かの腕をつかむ。

そしてその誰かこそ、他ならぬ麗奈であった。久美子としては秀一から逃れるための急場しのぎの策をとった訳であるが、麗奈の方が「ねえ、何時にどこ集合?」と本気で信じ込んでいたために、久美子は麗奈とふたりであがた祭りに行くことになる。


宇治上神社の前で久美子と待ち合わせる約束をした麗奈は、白いワンピースを身にまとって彼女の前に現れる。そのまま縁日を回るものと思い込んでいた久美子とは対照的に、麗奈は「行こ、大吉山。登るの」と語りかけると、困惑する久美子を連れて大吉山の山道へと向かう。

(その理由は「日常から離れたひとときを楽しむための」旅代わり。麗奈本人としては青春18きっぷを買って旅立つのを希望していたが、翌日に学校があるために実現できなかったと答えている)

そして、他愛もない話をしながら山道を登っていく途上で、麗奈は「私本当はさ、久美子と一緒に遊んでみたいなって思ってたの」と口を開き、久美子が生来持っている性格の悪さを前々から気にしていたこと、その表面上の「いい子」の裏に隠された本性を暴いてみたかったことを打ち明ける。当然、久美子はそれを悪口と受け取るが、麗奈はそれを否定するばかりか「これは、愛の告白」として堂々たる宣言をした。


その後、ふたりは大吉山の山腹に設けられた展望台へとたどり着く。久美子は麗奈に対して、眼下に広がる祭りの夜景を眺めるために登ったのかと問いかけるが、麗奈はその問いかけを「他人と違うことがしたかったの」という言葉で否定する。そして「久美子なら、わかってくれると思って」という前置きのもとに、内に秘めていた本心を語りだす。

あふれる有象無象に媚びたくない。大多数の人間が理解できないことをしたい。当たり前に出来上がっているもののすべてと距離を取り、自らの信念を貫くことを生き方の指針に据え続けてきたという麗奈の想いを前に、久美子は強く共感する(第二楽章前編、290ページ)。「わかるよ、高坂さんの気持ち……」と口を開いた久美子の額に、麗奈は自身の人差し指を突き立てると、「麗奈」と正すように久美子に迫る。

その体勢のまま久美子をまっすぐに見つめる麗奈は、「私、特別になりたいの。ほかのやつらと、同じになりたくない」と本心の核となる言葉を告げ、トランペットを演奏するのはそのための手段であること、そして自らのトランペットを通してすべての人間から賞賛される”本物の特別”になってみせるという願望を打ち明けた。

そうして秘める想いのすべてを明かしきった麗奈は、「トランペットをやったら、特別になれるの?」という自身の想いを引き出すきっかけとなった久美子の言葉を受けて、「やっぱり久美子は性格悪い」とはためくワンピースを押さえながら彼女に笑いかけた。(原作1巻、184ページ、192~205ページ、TVアニメ版1期8話)


吹奏楽コンクール京都大会に向けて

likeじゃなくてLove


あがた祭りでの一夜のあと、ふたりは互いに「久美子」「麗奈」と下の名前で呼び合うほどの仲へと進展していった。

コンクールメンバーを決めるオーディションの当日、先輩たちと競い合わなければならないという事実を悟って怖気付いていた久美子に、麗奈は「私も頑張るから頑張って。約束」と励ましの言葉とまっすぐな視線を向け、ソロパートの座さえも手に入れようとする熱い闘志をもって久美子を勇気づけている。(TVアニメ版1期9話)


オーディションの結果、麗奈は自由曲にあるソロパートの担当に選ばれるが、それによってパートリーダーの香織を支持する吉川優子と対立する形となる。麗奈と滝が昔からの顔見知りであることを根拠にオーディションに不正があったと主張する優子に憤慨した麗奈は、彼女との言い合いの末に部室を飛び出していった。

そうして部室を程度離れてから、心配して後をついてきた久美子の姿を認めた麗奈は、「ウザい!ウザい!!うっとおしい!!!」と腹の底に溜めていた感情を一気に爆発させた末に、そばに立つ久美子に同意を求めて身をゆだね、「久美子、私、間違ってると思う?」と彼女の肩に顔をうずめる。久美子もまた、ううん、思わない。と静かに返し、そのまましばらくのあいだじっと動かないでいた。

その後、校庭を見下ろす高台のベンチにふたりで腰かけながら、麗奈は自分の父親がプロのトランペット奏者であること、その父親と滝の父親が知り合いで、自身も滝のことを入学前から知っていたことを打ち明ける。そして、優子との言い合いのきっかけになった滝への非難を取り上げながら「私さ、滝先生のこと好きなの」と、滝に対して好意(ライク)ではなく恋慕(ラブ)の情を抱いていることを久美子に告げた。滝を想って憤慨する麗奈の姿に乙女的な側面を見出した久美子はそれを素直に語るが、ばつが悪くなって顔を赤らめた麗奈に「性格悪っ」とそっぽを向かれることとなる。(TVアニメ版1期10話)


滝の計らいにより、自由曲のソロパートはホール練習での再オーディションをもって正式に決めることとなった。しかし、その過程で競争相手である香織の過去と、彼女を応援する先輩の優子の本心を知り、そして3年生の先輩を差し置いて1年生の自分がソロパートに選ばれたことから部内のきりきりした空気を生んでしまったことへの自責の念を考え、麗奈は香織にソロパートを譲るのがもっともな解決への道筋なのではないかという想いを抱くようになる。再オーディションの本番前、”らしくない”弱音を見せる麗奈に、久美子は「麗奈は特別になるんでしょ? 流されちゃダメだよ!」と真っ向から強い否定の言葉をぶつける。その久美子の想いが本物であるかどうかを知りたい麗奈は、何があっても裏切らずにそばにいてくれるかを久美子に問いただす。揺らぐ麗奈を支えることを心に決めている久美子は、もし彼女がオーディションに勝って悪者扱いされたら自分も一緒に悪者になることを、自らのすべてをゆだねるほどの覚悟をもって答える。そして、裏切ったら殺されてもいいという自身の覚悟の裏付けを示すために、久美子はかつてあがた祭りの日に麗奈から告げられた「愛の告白」という言葉をそのまま返して贈っている。

その言葉を贈られた麗奈は一瞬瞳をうるませると、やがてすべてを受け止めた微笑みを久美子に向け、去り際に「大丈夫。最初から負けるつもりなんて、全くないから!」という、いかにも麗奈”らしい”自信にあふれた言葉を向けた。


そして再オーディションにおいて香織を圧倒するソロを披露した麗奈はソロパートの担当として正式に認められることとなり(TVアニメ版2期11話)、そこに至るまでに数々の苦難をともに乗り切った久美子と麗奈は、互いをかけがえのない存在として認め合うようになる。


吹奏楽コンクール関西大会以降


吹奏楽コンクール関西大会(支部大会)以降を描く原作小説の2巻と3巻、およびTVアニメ版の第2期では、久美子と麗奈の関係は互いに”親友”という位置づけで概ね安定している。

麗奈の方は、ときには久美子が滝の過去について黙っていた件について、ふたりきりで大吉山の展望台に登って問いただしたり(原作3巻、287~293ページ、TVアニメ版2期11話)、定期演奏会に向けての練習時に久美子の演奏にダメ出しをしたりすることもあるが(原作公式ガイドブック、73ページ)、花火大会に誘ったり(原作2巻、35ページ、TVアニメ版2期1話)、久美子の髪をいじって遊んだり(原作3巻、73ページ)、風邪をひいて寝込んだ久美子を心配して見舞ったりするなど(TVアニメ版2期8話)、久美子に対して親しみを全面的にあらわにしている。

また、久美子との親交を通じて同級生の川島緑輝加藤葉月らとも交流を持つようになり、麗奈も麗奈なりに周囲の人間との距離を縮めようと努力をしている。(『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、10ページ)


一方、久美子の方はすっかり親友となった麗奈との交流に幸福感を味わいつつも、麗奈の音楽的な実力に対してある種の畏敬の念を抱き続けている(原作公式ガイドブック、87~88ページ)。また、麗奈との友情が永遠ではなく、いつか終わるのではないかということについても不安を抱いている。(原作2巻、119ページ)


高校2年生時(第二楽章前後編)

くみれい


2年生に進級し、吉川・中川体制の新年度を迎えるようになると、麗奈と久美子のふたりは仲の良い親友同士として、後輩の小日向夢をはじめとする多くの新1年生たちに認知されることとなる(第二楽章後編、276ページ)。しかし、低音パートの後輩である鈴木美玲からは、ただの親友と呼ぶにはいささか距離感が近すぎることを指摘されてもいる。(第二楽章前編、137ページ)

また、北宇治高校での1年間の活動を経て互いに起こった成長と変化を自覚するようにもなったほか(第二楽章前編、290ページ、319~320ページ)、麗奈と久美子のそれぞれが描く将来像の違いから「一緒にいる口実が、いつかなくなるんじゃないか」という漠然とした不安を抱くようにもなっている。(第二楽章前編、318~319ページ)


3年時(最終楽章前編)

あがた祭りでは久美子が秀一と距離をおいたこともあり、自宅に呼んでスタジオで一緒に演奏することになる(最終楽章前編288~295ページ)。

高坂邸から帰宅する久美子に音大への進学を勧めるが、それは久美子との別離を恐れる気持ちの裏返しだった。


滝昇との関係

クリエイト・ユア・ディスティニー


吹奏楽部の顧問で、麗奈にとってライクではなくラブな人(原作1巻、261~262ページ、TVアニメ版1期10話)。呼び名は「滝先生」。

父親同士が知り合いであり、麗奈も小学生の頃から彼と顔見知りの間柄になっている(短編集1巻「お兄さんとお父さん」、TVアニメ版2期11話)。そのことが原因となり、吹奏楽コンクールに向けたオーディションでは一騒動起きている。

また、吹奏楽コンクール関西大会(支部大会)に向けた夏合宿において、新しく木管楽器のコーチとして呼ばれた外部指導員の新山聡美と滝との爽やかな関係性を目の当たりにした際には、衝撃のあまり死んだ魚のような目をしながら茫然とするなど(原作2巻、166ページ、TVアニメ版2期2話)、昔からの顔見知りである一方で、彼のプライベートな部分はほとんど知らない様子である。


2学期が始まり、全国大会に向けた練習を行うようになったある日の帰り際、麗奈は偶然滝の机上に置かれていた彼の若かりし頃の写真を目にし、そのなかに一緒になって写るひとりの見知らぬ女性の姿を見た。(TVアニメ版2期9話)

のちに麗奈は滝の旧友である橋本真博から、その女性が滝の妻であったこと、そして彼女は5年前に亡くなっていることを聞き出し、告げられた真実を前にして大きく動揺した(なお、原作小説では滝の口から直接真実を告げられている。※原作3巻、290ページ)。自分だけが真実を知らなかったことに対して、麗奈は母親や親友の久美子を強くとがめるが、同時に妻が居たことを知って動揺した自分自身の弱さについても認めた。(原作3巻、291~292ページ、TVアニメ版2期11話)

麗奈


自らの想いを久美子に打ち明けたことにより踏ん切りをつけようとした麗奈であったが、それでも滝の亡き妻の存在を頭から引き離すことはできなかった。同じパートの先輩である優子や香織からも心配されたことを受けて、麗奈は練習の帰り際、滝に対して彼の妻がどのような人だったのかを問い、その答えのなかから滝が亡き妻に向ける想いの強さを感じ取った。

その後日の早朝、麗奈は久美子を連れて滝の妻が眠る墓の前に立ち、「あなたの想いを受け継いだ滝先生の夢を叶えてあげたい」と黙して想いを告げると、突き抜けるようなトランペットの響きとともに決意を新たにした。(TVアニメ版2期11話)


吹奏楽コンクール全国大会の本番を終え、結果発表に先立って行われた指揮者賞の授与の際に、麗奈は突発的に立ち上がり、壇上の滝に向かって「先生、好きです!!」と大声で告白する。(原作3巻、355ページ)

麗奈は視線をステージに固定したまま茫然と立ち尽くしたのち、傍らにいた久美子に「どうしよう…… 滝先生に告白しちゃった……」と、顔を赤らめながら恥じらいを見せる。そんな麗奈に、隣に座る久美子は「大丈夫。誰も告白と思っていないから」と語りかけたところ、彼女の言葉通り、麗奈の突発的な愛の叫びを単なる滝への声援と受け取った優子や香織たちから「高坂、いまのマジファインプレー!」などと声をかけられることになる。(原作3巻、356~357ページ、TVアニメ版2期12話)


全国大会の表彰式を終えたのち、トランペットパートのメンバーの集まりのなかに滝が訪れる。

麗奈の愛の叫びを自身への声援と受け取っていた滝は、麗奈に自身のいままでの指導を振り返りつつ礼を述べた。そんな滝に対して、麗奈は部員たちみんなが滝を尊敬していること、そして自分自身も滝を慕って北宇治高校にやって来たということを語った上で、改めて「先生! 私、本当に滝先生のことが好きなんです!!」と告白をした。この麗奈の想いを間近で見届けた香織や笠野沙菜、優子らのパートメンバーは、麗奈が滝に対して本当にラブの感情を抱いていることを知り、それぞれの驚きを露わにしている。

しかし、滝は麗奈の告白の言葉を「そう言っていただけると、教師冥利に尽きます。ありがとうございます、高坂さん」と受け取っただけであり、そのまま微笑んで立ち去っていった。麗奈もまた、自身の言葉が告白として受け取られなかったことに、肩を落として落胆した。落ち込む麗奈に、優子は肩に手をかけながら励まし、香織も麗奈に対して「頑張ろっ」と声をかけて慰めている。(TVアニメ版2期12話)

優子先輩


ちなみに、原作3巻にも類似の場面が出てくるが、上記のやりとりは久美子とあすかがいる場所で行われており、滝の返答に対して麗奈は無邪気に喜んでいる。ただし、麗奈の言葉が滝に告白として受け取られていないことは久美子とあすかに見透かされている。(原作3巻、366~368ページ)


2年生に進級して新年度を迎えてからも、麗奈は引き続き滝に向けてラブの感情を抱いており(第二楽章前編、73ページ)、吹奏楽コンクールの本番に向けた個別レッスンの機会を得て「滝先生とふたりきりになれる」と息巻いていたり、滝に顔をのぞかれた途端に赤面しながら硬直するなど、普段のクールな印象を置き忘れてしまったかのような純粋さを露わにしている。(第二楽章後編、21ページ、短編集2巻、171ページ、178~179ページ)


吉川優子との関係

麗奈と優子

概要および1年生時(原作1巻~3巻、TVアニメ版1期~2期)

トランペットを担当するひとつ上の先輩。2年生。

麗奈は「優子先輩」と呼び、対する優子は「高坂」(他の部員たちを交えた場では「高坂さん」)と呼んでいる。

コンクール自由曲のソロパートに関する騒動ではひと悶着あった間柄であり、問題が決着した後に麗奈は自分の言動と振舞いを謝罪したものの(TVアニメ版1期12話)、その後も両者のあいだには微妙な空気が漂っていた。


吹奏楽コンクール関西大会に向けた練習が始まって数日が経ったある日、そんな微妙な空気を感じ取った鎧塚みぞれから「ふたりは仲が悪いの?」と問われた麗奈と優子は、それぞれ「そうなんですか? 先輩」「さあ? どうなんだろうね、後輩」と答えた上で、場の空気を取り持つために互いに空笑いを浮かべている。(原作2巻、85ページ、TVアニメ版2期1話)

もっとも、優子は麗奈の持つ高い実力に関しては認めており、関西大会に向けた合宿時には久美子に対し、全国大会への出場のために麗奈のソロを支持するという旨の発言をしている。(原作2巻、216ページ、TVアニメ版2期3話)


吹奏楽コンクール全国大会での結果が銅賞に終わると、トランペットパートの面々が集まっているなかで麗奈はパートリーダーの香織に向かって「すみませんでした、先輩」と謝罪をするが、優子はその際、香織になだめられた麗奈に向かって「高坂、来年、金賞取るよ」と発破をかけている。(TVアニメ版2期12話)


上記より、関西大会(支部大会)の頃までは麗奈と優子のあいだには微妙な空気が漂っていたものの、全国大会の本番を控えるにつれ、両者の関係は徐々に改善されていった様子を伺うことができる。

また、2月に行われた定期演奏会の当日、部長となった優子が本番前の挨拶のなかで「去年はいろいろあったけど、でも、それがあったからこそいまこうしてみんなとこんなふうに音楽ができてんのかなって思います」と口にした際に、優子と麗奈は互いに目を見合わせている。(原作公式ガイドブック、110ページ)


2年生時(第二楽章前後編)

吉川・中川体制の新年度において、麗奈と優子は良好な先輩・後輩としての関係を築いているほか、麗奈は優子のことを「よくも悪くも突っ走っちゃう人やけど、まあ、そういう強引なところが先輩のええとこなんやと思う」として、そのような特質があるからこそ部長に向いていると語っている(第二楽章前編、29ページ)。また、傘木希美が優子とあすかとを比較した際には「優子先輩は有能やと思いますけど」と不満げに反論して希美を驚かせるなど(第二楽章前編、283ページ)、会話のなかで何かと優子の名前を出すことが多くなっている。

ただし、麗奈は優子に盲従している訳ではなく、自身の意見を言うべきところではしっかりと意見を述べている。しかし、その様子は久美子たち周囲の目には揉めごとのように映るほどの激しいものである。(なお、麗奈自身は揉めごとであることを否定しており、優子と対立することがあっても、1年前の場合とは異なり、優子の立場や考え方に理解を示している。※第二楽章後編、168~169ページ、178ページ)

優子もまた、新入部員に向けたパート紹介においてトランペットの紹介を麗奈に一任したほか(第二楽章前編、45~46ページ)、自身の次の新体制においては、麗奈は人間関係に悩ませずに音楽面に専念させたいとの考えを示している。(第二楽章後編、377ページ)

そしてコンクールシーズンが終わりを迎える頃になると、麗奈は「アタシ、優子先輩が部長でよかった」と、噛み締めるようにしながら内心を打ち明けるようになる。(第二楽章後編、349ページ)




その他の主要キャラクターとの関係

中世古香織

トランペットを担当するふたつ上の先輩で、同パートのリーダー。3年生。

麗奈は「香織先輩」と呼び、対する香織は「高坂さん」(原作小説では「麗奈ちゃん」)と呼んでいる。

麗奈は香織のことを「先輩のなかでは一番上手い」と評している。(TVアニメ版1期6話)

コンクール自由曲のソロパートに関する騒動で一悶着あったものの、優しく他者に気を使う香織の性格や麗奈の香織への謝罪(※原作小説では再オーディションの直後、TVアニメ版では再オーディションから数日後の出来事)もあり、解決以降は香織とのあいだに険悪な空気は流れていない。

ソロパートをめぐる騒動後は、むしろ香織とは良好な先輩と後輩との関係が築かれているようで、北宇治高校の文化祭では麗奈の方から香織のクラスの出し物を見に行こうと提案している。(なお、TVアニメ版2期6話では麗奈と久美子は香織と偶然出会った形に変更されている)


また、吹奏楽コンクール全国大会での結果が銅賞に終わった際、「ここまで、よう頑張ったね」と香織に頭を優しく撫でられた麗奈は、「すみません、先輩」と涙ながらに謝罪している。それに対して「謝ることなんてなんもないのに。ここまで来れたんは麗奈ちゃんのおかげやわ」と笑いと涙を交えながら香織も麗奈に感謝の意を表した。(原作3巻、360~361ページ)

TVアニメ版でも類似の場面が登場するが、こちらでは麗奈の謝罪の言葉に対して香織から「高坂さんが謝ることじゃない。これが私たちの実力だったんだよ」と語りかけられている。(TVアニメ版2期12話)


加藤葉月川島緑輝


低音パートでそれぞれチューバコントラバスを担当する同級生。1年生。

原作1巻およびTVアニメ版1期ではあまり絡みはないが、原作2巻以降とTVアニメ版2期では、久美子を交えた上で4人でプールに行ったり食事をしている描写が見られる。

呼び方は当初、麗奈が「加藤さん」「川島さん」、葉月と緑輝のふたりが「高坂さん」と、互いに名字に「さん」付けで呼んでいたが、後に麗奈と緑輝のふたりは「緑ちゃん」「麗奈ちゃん」と呼び合うようになっている。

また、音楽に対する熱意に関しては緑輝と共通するものがあるため、原作2巻以降、緑輝とは久美子に次いで親しくなっており、吹奏楽コンクール全国大会の当日、さすがの麗奈も緊張する一方で緑はその素振りを見せないことから「その点、緑ちゃんってすごいな。ほんまに」と、緑輝の持つ精神面の強さに感心している。(原作3巻、351ページ)


一方、葉月に関してはやや距離があるらしく、のちに葉月が「麗奈」と呼ぶようになっても、麗奈の方は相変わらず「加藤さん」と呼んでいる。

もっとも、麗奈は葉月の努力は認めている模様で、駅ビルコンサートの本番前には緑輝たちと一緒に葉月を励ましているほか(TVアニメ版2期7話)、定期演奏会に向けた練習では葉月を厳しく指導する一方で、その上達ぶりをしっかりと褒めている。(原作公式ガイドブック、72ページ、105ページ)


田中あすか

ユーフォニアムを担当するふたつ上の先輩。3年生。

所属するパートが違うせいもあり、本編では彼女との直接的な絡みはないが、麗奈はあすかのことを奏者としての卓越した技術は認めつつも、「結構性格がキツくて利己主義」と評している。(原作3巻、95~96ページ)

また、北宇治高校の文化祭においてあすかが絡んできた際には、香織に対する態度とは打って変わって素っ気ない態度で終始接している(ただし、TVアニメ版2期6話では麗奈は自身のクラスの出し物のシフトの都合上、あすかのクラスに赴いていないため、麗奈はあすかと接触していない)。

また、原作3巻における全国大会での描写から、あすかの方も麗奈に対して距離を置いているように伺える。


塚本秀一

トロンボーンを担当する男子部員の同級生。1年生。

麗奈と同じく大吉山北中学校出身の出身で、中学時代からともに吹奏楽部の活動に励んできた。

麗奈は秀一の久美子に対する好意を見透かしており、久美子に対して素直に好意を打ち明けられない秀一のことを「意気地がない」と評している。秀一もまた、気の強さと行動力を併せ持った麗奈に対して苦手意識を抱いている。(短編集1巻、195ページ、199ページ)

北宇治高校の文化祭において、麗奈は秀一と久美子がふたりで麗奈のクラスの出し物であるお化け屋敷を訪れるように手回しをしており(短編集1巻「北宇治高校文化祭」)、そのため後に秀一が久美子と交際するようになって以降、秀一はますます麗奈に対して頭が上がらなくなっている。(原作公式ガイドブック、70ページ)

また、秀一の彼女である久美子にとって、麗奈という存在がとても大切なものであることも承知しており(第二楽章前編、276~277ページ)、麗奈と久美子のふたりが気兼ねなく過ごせるような配慮を見せることもある。(第二楽章前編、316ページ)

3年時には秀一のゆるい部員対応と衝突しては久美子の仲裁を受ける局面も目立った(最終楽章)。


鎧塚みぞれ

オーボエを担当するひとつ上の先輩。2年生。

吉川・中川体制のコンクールシーズンにおいて、麗奈はみぞれの持つオーボエの真の実力がいまだに発揮されていないことを見抜いており、その原因がみぞれの希美に対する執着にあるとして懸念を抱いていた(第二楽章後編、67~69ページ)。併せて、そのような事態の打開を試みるため、麗奈はみぞれと希美の噛み合わなさを問いただした上で「私はみぞれ先輩の本気の音を聞きたい」と、面と向かって自らの想いを告げきっている。(第二楽章後編、177~180ページ、映画『リズと青い鳥』)

また久美子とリズと青い鳥のソロパートを演奏することで自身と久美子のみぞれと希美に対する見解を間接的に示したりもしている(映画『リズと青い鳥』)


小日向夢

吉川・中川体制の新年度に入部した、トランペットパートのひとつ下の後輩。新1年生。

麗奈は「小日向さん」と呼び、対する夢は「高坂先輩」と呼んでいる。

麗奈と同じ北中学校の出身であり、中学時代から吹奏楽部のパートメンバー同士として接している。(第二楽章前編、81ページ)

トランペットの実力に関しては麗奈も一目置くほどに達者であるものの、その一方で麗奈とは対照的に楽器で目立つことを忌避しようとする傾向が見られるため、その点について麗奈は気を揉んでいる。(第二楽章後編、25~26ページ)


語録集(TVアニメ版1期8話)

———久美子なら、わかってくれると思って。

私、興味ない人と無理に仲良くなろうとは思わない。誰かと同じで安心するなんて、馬鹿げてる。当たり前に出来上がっている人の流れに、抵抗したいの。全部は難しいけど。

でもわかるでしょ? そういう、意味不明な気持ち。


私、特別になりたいの。ほかのやつらと、同じになりたくない。

だから私は、トランペットをやってる。特別になるために。


(久美子:トランペットをやったら、特別になれるの?)


なれる。

もっと練習してもっと上手くなれば、もっと特別になれる。

自分が特別だと思ってるだけのやつじゃない。本物の特別になる。


関連イラスト

冬制服

★麗奈ちゃんかわいい★………!!!!!

高坂 麗奈ふつくしい…


夏制服

心響プロジェクター二期

響け!高坂玲奈「お祭り、行くんでしょ」


パレード衣装(サンライズフェスティバル)

いつもポーカーフェイス?

高坂麗奈Kousaka Reina


白ワンピース(あがた祭り)

地面の星空、そしてその上に輝く君れいな

麗奈最強モード♡


浴衣(宇治川花火大会)

ゆーふぉまとめ⑦╭( ・ㅂ・)و

KumiRei花火大會異聞


水着姿

センシティブな作品センシティブな作品

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関連タグ

響け!ユーフォニアム

トランペット コルネット

黄前久美子 - 中学時代の吹奏楽部の同期であり、高校でも同じ吹奏楽部に所属するが……。

佐々木梓 - 中学時代の吹奏楽部の同期。

塚本秀一 - 中学時代の吹奏楽部の同期であり、高校でも同じ吹奏楽部に所属。


中世古香織 - 所属するトランペットパートのリーダー。3年生。

吉川優子 - 同じトランペットパートの先輩。2年生。麗奈とは折り合いが悪い。

滝昇 - 吹奏楽部の顧問。互いの父親同士が面識があったことから麗奈のことは顧問就任前から面識があった。


黒髪ロング 黒ニーソ 絶対領域 れいぱい

れいくみ くみれい - 黄前久美子とのカップリング(コンビ)タグ。


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