概要
アプリ「マンガ UP!」にて連載しているサスペンス・ブラックコメディ作品。
あらすじ
カレンダーをモチーフした人気アイドルグループ「カランドリエ」。
華やかな活動のその影で、グループの一員である31は他のメンバーたちから毎日のようにいじめられていた。
「自分が笑顔じゃなきゃ、ファンのみんなも笑顔にできないから」
やられたら、殺りかえすしかない。
いじめによって奪われた自らの笑顔を守るなら``なんでも``する。
他のメンバー30人を相手に、31の狂気の復讐が始まる。
(第1巻作品解説より)
なお、企画段階で3巻構成になっているらしく、全12話で完結予定になっている(作者曰く「全3巻で一人一人の物語を満足に描き切ることは到底不可能で、アイドル達の想いを闇に葬り断腸の思いで死んでもらいます」)。
カランドリエメンバー
上記の通り、メンバーの名前にカレンダーをモチーフになっており、3人一組の人気グループアイドルだが、裏の顔は31人目のアイドルをいじめの標的にする蛮行「31いじめ」を日常的に行っている。おまけに、中にはバレればスキャンダルになりうる悪行もしていた。
下記の復讐の中には(2019年8月現在)単行本未収録がされていない為、ネタバレ注意である。
31
本作の主人公。現在、芸名である「31」の読みは不明。
幼い頃からアイドルに憧れており、歌やダンスの練習もひたむきに頑張っていたが、他のメンバーから職場いじめを受けていた。ひょんなことからいじめて来る相手を傷付ける事で快感を覚え、マイクをバールに持ち替え、メンバー全員への復讐(=殺害)を実行する復讐の鬼と化す。復讐方法はメンバーによって異なっており、それもかなり凝っている。
本作ではアイドルは死亡等の理由で表向きは「体調不良」で隠蔽されるので、彼女はそれを利用して隠蔽工作している(カランドリエ談「隠蔽体質」)。以下の大文字のセリフは、31がそのメンバーに言った最期のセリフである。
親元とは離れて暮らしており、元は野良猫だった親友の猫・ミィちゃんと共同生活を送っている。職業上バイクの免許を持っている。他のアイドル達には厄介者にされていたが、持ち前の歌とダンス、そして4の共演ライブで知名度が上がり、仕事が次第に増えており、第8話ではセンターに上り詰めた。
なお、初期案では、31の髪型はロングヘアーだったらしい。
ポルカ・ドット・アンド・ムーンビームズ
31の最初の標的のユニット。通称「ポルムン」
- 27(ニーナ)
最初の被害者。ダンスが得意で活発、勝ち気な性格をしたツインテールの美少女。ポルムンの中ではもっとも積極的に31をいじめていた。31いじめの動機は「研修時代、自分より早くデビューしたライバルに似ているから」(そのライバルにあたる人物も27が仕掛けた職場いじめを受けた挙句、既に自殺している)。
追い詰められた31に職場いじめの証拠を突き付けられて逆上し、口封じの為に金づちで暴行するも、咄嗟の反撃に出た31にバールで腕を裂かれ、更に顔を滅多打ちにされた。ボロボロになった末に「もういじめない」と命乞いと謝罪をするも、許される訳もなくとどめを刺されて死亡。
この一件をトリガーに、31は復讐への道を突き進む事になる。
「バイバイ くそブス女」
- 30(ミオ)
幼い雰囲気の残る、ショートカットの小柄な美少女。グループ内でも愛嬌が有り、お喋り好きで、自称「カランドリエのマスコットガール」。
31に直接暴力を振るう事は無かったものの、嘘の悪い噂を流して他メンバーをけしかける事で職場いじめを増長させていた。また、その口の上手さでポルムンも自分の好みが100%反映される様に作り上げていた。
しかし、後に27が突如「引退」した事でグループは無期限の休止に追い込まれてしまう。激昂しながらもこの事態に31が絡んでいると察し、彼女をロケと偽って深夜の廃ビルに誘い出し殺そうとするも、31は既に30の思惑を見抜いていた。
「27を殺した」と告白する31を罵倒するが、「警察に言うならこれを公表します」とポルムンメンバーが揃って31をいじめている動画を見せられて沈黙。そして報復として動画で行われていた「腹パンゲーム」で126回以上も腹を殴られ(ついでに蹴られ)失神し、安全装置の壊れたエレベーター内に手足を縛られ首をワイヤーで外の配管に繋がれた状態で放り込まれる。エレベーターが動けばやがて首が切断される「首絞めゲーム」だと説明する31に、30は命乞いのため「いじめの首謀者は19。27や他のメンバーにも指示していた。従わなければ自分もいじめられていた」と謝罪。だが31は「許すわけねぇだろ バーカW」と吐き捨て(pixivに掲載されているネームでは、31には「許します」と言われた直後に「嘘に決まってんるだろ バーカW」と大きく上げてから落とす暴言をぶつけ)、エレベーターを起動。最後の罵倒もあっさり流され、泣き喚き、来る筈もない助けを求めながら、31に説明された通りに首を切断され死亡した。
「歌も踊りも大したことない。いじめも自分の手を汚さない」
「嘘ついて人を操って道具のように使って」
「友達を平気で売る」
「そんなやつが許されるわけないよね☆」(pixivで掲載されているネームでは「千回死ね。さっさと地獄に落ちろや☆」と何故か最後は関西弁になっている)
- 19(イク)
お嬢様口調の優しいアイドルなのだが、本性は腹黒。ストレスのはけ口として31いじめに積極的に加担している上、あるテレビ局幹部と男と女の関係をしているというアイドルのあるまじき行為をしていた。
元々31がやる予定だった仕事も奪い続けていたため、ある時に31に仕事を奪ったことや、31いじめを指示したことを問い詰められたが、19は「貴女(31)はアイドル失格で、(ふさわしい)アイドルじゃないから仕事を奪った」と言い返す。更に31を潰せる力も持つと脅したが、その幹部に31が接待すると言う仕事を与えた。31はそれを受け入れ、幹部が待つホテルへ向かった。その後「31が泣いて逃げた」とメールが届き、「31は(社会的に)死んだも当然」と思い、幹部の元へ行き接待をしようとした。だがその幹部は死亡しており、そこには先ほどのメールで19を誘い出した31の姿があった。31は、「ドブネズミのメールに股漏らしてんじゃねーよ。クソビッチ。そんなにヤりたきゃアイドルやめてAV女優かソープ嬢にでもなれば」と言われ逆上し、31を殺そうとした。だが部屋に入った直後に自分が飲んだ媚薬で倒れてしまう。それは31がネット通販で買い、溶かして固めた通常の10倍の効能で作った31の媚薬である。動けなくなった19に31は突然キスをしてきた。すると、19の体に異変が起こっていた。31は、キスの時に心臓の薬を飲み込ませていた。それは単体では大したことが無いが、飲んでいる媚薬と組み合わせると、副作用で心臓麻痺になるのである(Kは同様の手口で死亡している)。31は苦し間際に「枕営業と(職場)いじめをするのはアイドル失格ですか?」と問い詰められ、19は謝罪し助けを求めたが、31に手を払いのけられ「19さんはもう『アイドルじゃないから仕事しなくていい』かな(笑)」と吐き捨てられたあげく、絶望の中で死亡し、ポルムンは事実上解散となる。
「アイドルを汚らわしい手で触るな このドブネズミ」
リル・ダーリン
4の死亡後、次に狙ったターゲット。2人組のユニット。チャリティーマラソンに参加した経験がある努力家だが、裏の顔はファンには塩対応の態度であり、そんな仕事にはウンザリしていた。この二人は百合の関係を持っていて、肉体関係をしている。
- 14(イヨ)
ボーイッシュなオレっ娘アイドル。ある時に自分のユニットと31と共演することになり、31が可愛がっていた猫のミィちゃんを餌にして、31を殺すことを決意する。ロケ後、ミィちゃんを人質ならぬ猫質にし、「この獣臭い猫を殺される前に返してほしければ捕まえてみろ」とバイクで追いかけっこすることになった。23の手を汚すことなく31を殺そうとしたが、31は14の背後に着き、スクーターに仕込んでいたバールで攻撃され転倒した。31に捕まり、自分を使って23を誘い出されることになった。そして31の策略で、ある人物にスコップにめった刺しにされて死亡した。
「ご苦労様でした♪」
- 23(フミ)
14のパートナーで恋人。猫のミィちゃんを餌にして31を殺そうと計画する。14の連絡で31は死んだと聞き、落ち合い場所に向かうと負傷している14と倒れている31の姿があった。まだ倒れている31には息があり、猫を埋める為に用意したスコップでめった刺しにし殺害。だが、突然14がバイクで23を轢いた。何故14が自分を轢くのかを聞くと、それは14と入れ替わった31だった。スーツとヘルメットを入れ替えた為、23が14を手にかけたのである。31はリル・ダーリンの加入の話を聞いていたが、「ファンに塩対応をするリル・ダーリンに入るのはゴメン」と答えた。23はユニットを汚した31(およびプロデューサーやファン)に殺意と怒りを持ったが、31に崖に追い詰められ、「ファンも仕事も大事にできないアイドルはめっちゃ邪魔なんです」と吐き捨てられ、バイクで崖から突き落とされた。だが奇跡的に23は生きており、「助けを呼んで14の仇のため、31への復讐を決行する」と思った直後、走って来た列車に轢かれ、身体がバラバラになって死亡(この結果が全くの偶然なのか、31の計算なのかは明記されていない)。ちなみにその後、ミィちゃんは無事に31に救出され、31とミィちゃんは仲良く帰宅した。
「私のアイドル道(どう)…進路妨害した罪で 死刑です♥」
蓮花協定(れんかきょうてい)
4人組ユニット。全ユニットの中で男性ファンが多いが、裏の顔は毎日のように楽しむことを信条にする享楽主義者で、、練習も仕事もサボっていた。
リゾートスパで31と共演するはずだったが、メンバー全員体調不良になったことが原因で31のソロに変更された。しかしその体調不良は建前で、数日前歓楽町のホストクラブで楽しんでいた4人が、11が喝を入れる為に彼女達の前に現れた。仕事にはやる気が無いと答えると、17がお気に入りのホストを射殺。そして11は「こいつのように31を殺してほしい。こいつは31に殺されたのも当然」と言い、メンバー全員は31を抹殺することにした。ライブ後、31を誘い出し、31を冷たい川に投げ落とした。真冬の上、冷たい川に落ちれば助からないと断定し、リゾートスパで楽しんでいた。しかし、過去に彼女達から執拗な職場いじめを受けられ、仕事をないがしろにし、全メンバー全員に復讐する精神力と執着力と生命力で極冷の川から這い上がって来た。31は蓮花協定を冷凍庫に呼び出し、全員が入ったところに彼女達の前に姿を現す。17が「あんな冷たい川に入って無事のハズが無い」と言ったが、31は「私が遊びで冗談で言ってるとでも?」と言い返した。そして「私はいつだって本気の本気で、やり返すのも本気なんです」と言い、冷凍室のドアを閉めて鍵をかけ閉じ込めた。そして冷却装置を最大出力の-50℃に設定した。室内の温度が下がり、31に開けてもらうように頼むが、「私やらないです。気分がのらないので♥」と答える。17が強引に開けようとするが、凍り付いた取っ手や床などが皮膚を剥がし、17達は絶叫した。全員が「楽しむ事の何がいけない!助けてくれ」と罵倒と命乞いをしたが、31は「努力や練習…『今時』しないんですか?1つのことにもマジになれないとかダッサいんですけどW私の殺害も手落ち、ライブもサボる。あんたら、アイドル向いてないわ。こちとら本気(マジ)でやってんだよ。仕事(アイドル)も、仕事(殺し)も」と吐き捨てられ、17達の命乞いも空しく、31は放置し、ラーメンを食べに帰宅した。そして何もかも諦めた状態で凍死した。
「本気で出る努力してみてください♥お疲れ様でした~♥」
- 17(ジュナ)
リーダー。生存フラグの「やったか!?」を言ってしまい自分達に死亡フラグが立ってしまった
- 2(ロロ)
副リーダー。関西弁のロリ。
- 8(ヤエ)、28(フタバ)
リーダーと副リーダーと同じくやる気がない。
メイデンボヤージュ
現在登場している最多の8人ユニット。5の為に結成されたユニット。5共々31をスタッフと研修生を巻き込んで銃器(おそらく11が用意したもの)で乱射し、多くを射殺した。34を庇いながら逃げ出した31を見つけて射殺しようとしたが、射的場でならっただけとは思えないほどの31のガンアクションでユニット全員全滅し死亡。全員芸名と5の護衛以外明記されていないので詳しい素性は不明。
- 1(ウノ)
- 6(ムー)
- 7(ナナ)
- 16(イロハ)
- 18(トワ)
- 20(ハツカ)
- 24(ツジ)
- 29(オクニ)
研修生
カランドリエの多くのアイドル達が(表向きは)理由不明で引退したため加入した新人アイドル達。芸名は元となるカレンダーの日にちを越えている。
- 43(よみ)
4に瓜二つの新人アイドル(本人談「4の髪型に合わせた」)。彼女を始めとした研究生達は31に憧れてアイドルになった。31にとっては自分に憧れて入った可愛い後輩達である。だが5達が銃器を持って現れ、消毒と称し乱射し、31と研究生達を皆殺ししてきた。ほとんどの研究生達が殺され、43は31に庇われながら逃げたのだが、かなりの重傷で手当てをする術もなく、31の腕の中で命の花を散らしてしまった。死の間際、31への憧れと好意を吐露すると同時に「31と4のライブもう一度見たかった」と言い遺した。
「……ごめんなさい、みんな。私のせいで…。辛かったよね、怖かったよね、痛かったよね…。私、アイドルなのに…!なのに私は…!」
マァンマァン
双子のアイドルユニットでカランドリエの最年少。雑技団出身で超人的なパフォーマンスで特に子供達からの人気が高い。その裏の顔は死体損壊の常習犯で、オモチャと称して死体を解体して弄んでいるのである。その原因は過去にあり、幼少期に常に笑わない子で、それが原因で棄てられ孤児院に引き取られたが、玩具のぬいぐるみがバラバラになったことで、「玩具がオモチャになった瞬間」を見て笑顔になり、養子になった後も死体をオモチャにして遊ぶと言う認識を持ってしまった。しかし、31が11を殺した(と聞かされた)事で31の両親の殺害を決意した。実家に帰省した31が夏祭りに出かけている隙に31の両親を殺害。その後夏祭りの会場で飛び入り参加し、31がマァンマァンが両親に何かしたのかと思って慌てて自宅に戻るのを見越して後を追った。両親の無残な姿を見て絶望した31を抹殺しようとしたが、静かに逆上した31に密かに持ってきた無数のバールの餌食になり、死亡。
- 12(イツ)
双子の一人。21が速攻にやられてる所を目視して、その恐怖で身体が動かなくなった。
- 21(ツイ)
双子の一人。速攻に31に返り討ちにあい、バールで脳みそをかき回された。
ソロ
チームユニットには属さず単独で活動している
- 4(フィア)
カランドリエの中でトップクラスの大人気アイドル。静謐でクールでミステリアス。男性だけではなく女性にも人気で主にヨーロッパで活動を行っている。完璧主義で冷酷な一面もある。あくる日4が31と共演すると自分のライブに招待してくれた。31はカランドリエに入って間もない頃に対面したことがあり、彼女に挨拶をしに行ったのだか、突然キスをしてきて、しかも舌を思いっきりかみついてきた。何故舌をかんだのかを聞いたところ彼女は「理由はない。聞くだけ無駄」と返答。31から見て、4の考えている事は不明であるが、31には思うところがあった模様。ライブ開始前に31に27達を殺したのかとさりげなく質問し、31は反対に「何故自分をいじめるのか」と聞いたところ、「ただ貴女(31)をいじめたくなった。それだけ」と返答。31は怒りを持ち、ライブ後4は真剣、31はバールを使い殺し合いを始めた。一騎打ちは31が競り勝ったが、4は「今の31の顔が最高に綺麗でかわいい」と言い、最期に「これから(31は)もっと辛く醜い現実が待っている。けど、私はずっと貴女の事を見守っている。貴女の事を狙うどんな奴らより…好きよ 31」と言い残し、キスをした後崩れていくステージの下敷きになった。31は少なくともこの時点で彼女は死んだと思い、「こんなの笑えないよ!こんなの無意味!訳わかんないよ!私の笑顔を返してよぉぉおおお!」と泣き崩れた。その後、ある話で回想でのみ登場したが、実は下敷きにもなったにも関わらず生存していたことが発覚。左目の傷跡がその名残になっていて、髪は短髪に切ってある。31が11の一騎打ちの時でピンチになっていた所に加勢する。持っていたレイピアで11の目を斬りつけ失明させた。決着後、4は「脇役(ゲスト)はさっさと消えるわ。(職場で)いじめた私に沢山思う所があるだろうけど、それはまた今度ね」と言い残しステージから立ち去った。
- 5(ビスカ)
メガネっ子アイドル。極度の潔癖症で飲食店に行っても「素手で触った物は一切口にしない」信義である。ある日11に呼ばれ、「カランドリエの3分の1のアイドル達は31に抹殺され31を殺害」と「31の元に選抜する研究生の抹殺」を依頼され、メイデンボヤージュと共に決行する。オーディション当日11が用意したと思われる銃器で消毒と称しスタッフ事31と研究生達に向け乱射。そして31を見つけ出し「お前達(31と研究生達)は汚れだから」と言い、「一目で反吐が出る31と不要で汚いアイドル達は死んでもらう」と吐き捨て、引き金を引こうとした時、31は「汚れはいじめたお前達の方だ。私と私のファンと後輩を汚れ呼ばわりしたな……許さない…絶対に許さない!」と言い、5の顔面に唾を吐き、5は大きく動揺し始めた。そして31は銃機を奪い、たった一人でメイデンボヤージュ全員を全滅させた。そして31との殺し合いが始まり、間合いに入り、ゼロ距離で隠し持っていたナイフで刺し殺そうとしたが、その直前に31が5の舌を強く噛みつき、それをかみちぎった。そして31の唾液が体内に入って動揺する5に31は「消毒消毒、そんなに言うなら、私が触れた所、キレイにしてあげますよ」と言い、両腕両足を銃で撃ち、ダルマ状態にした。そして5を馬乗りにし銃口を5の口の中に入れ、「自分の清潔感の為にいじめたり、スタッフや後輩を潰す汚さ。心汚いアイドルにキレイな笑顔ができるわけがない」と吐き捨て、5を消毒した。
「だから汚物(5)さん。汚い欲望で散っていったアイドル達のために、たとえ私が血みどろに汚れてでも 喜んで掃除(ぶっ殺)してあげます」
- 11(エルフ)
カランドリエのリーダーでセンター。一流の芸能人と業界人の娘で、名門校出身の才女。彼女の曲はミリオンヒット連発で名実ともに超一流のアイドル。様々な人脈で文化人としても活躍。家柄や資産等、非の打ちどころがないエリート中のエリート。ついた異名は「世界のセンター女帝(ツエントルムカイゼリン)」。誰一人彼女に憧れないアイドルは居ない。だが、その裏の顔は31いじめの主犯で4を殺害した張本人である。11は31を殺害させるために裏で他のアイドル達を差し向けたがどれも失敗に終わった。そして31に自ら宣戦布告し、センターの座をかけたライブ対決(と言う名の殺し合いで表向きはその演出である)するのである。31は11の歌唱力やダンスで押され、追い詰められる。11は自分の父親に頼んで作らせたどこかで見たことあるようなナノマシンで31を拘束し、とどめを刺そうとした。だが、観客席から駆け付けた死んだはずの4が31を救出し、11はその事に驚愕した。31と4のデュエットにより、観客は31に注目された。11は「観客達は自分だけ注目すればいい」と本音を吐きながら自暴自棄になり、31と4に向けてナノマシンで襲った、31は何故かステージに刺さっていたバールを拾い、これ如くナノマシンを斬りまくりながら31に接近。11は拳銃をとりだし、31に向け発砲しようとしたが背後から4が現れ、左目を斬りつけられ失明。そして31にとどめを刺されステージ下に転落。これにより、カランドリエのセンターは31に奪われてしまった。高所から落ちたにもかかわらず、まだ11は生きており、センターを奪われたと認めたくないと地面を這いずり回ったが、そこに13が現れ、自分を助けてもらえると思い、手を差し伸べたが、13は持っていたバールで殴られ、顔を踏みつけられた。11は「お前は私を裏切ったな」と言ったが、13は「裏切り?最初から私(アタシ)、11ちゃんの敵だけど?何か?」と吐き捨てられ、13が11を裏で操った全ての黒幕とほのめかす言葉を言いながら11は13に殺されてしまった。
13「ってことで、お疲れ様11ちゃん♥」
- 15(パンドラ)
僕っ子マジシャンアイドル。ペットはワニの「ヂーちゃん」。アイドルながらもイリュージョニストであり、彼女のショーステージは人気で、高額にも関わらず予約は数年先まで埋まっているらしい。新センターになった31との自身のマジックショーにて共演。ステージでは仲良く共演していたが、肝心の31いじめではマジックの練習で31を騙し、溺死寸前まで水槽に閉じ込めたと言う。そして裏の顔は、メイデン同様、カランドリエの秘密や邪魔者を消しその報酬を大きな仕事や大金を得て、その邪魔者や用済みの女優やアイドルにスナッフムービーを撮影していたと言う。15は、1枚数百万もするVIPしか見せられない特別なショーをエサに、31を抹殺し、センターの座を奪う計画を立てた。そして誘い出された31を拘束帯で拘束し、朝から何も食べてないヂーちゃんのエサにさせようとした。本性を知った31は、心を許せると思っていた15に怒りを買い、拘束帯を解き、それをヂーちゃんの目を潰した。潰された目でパニックになって暴れた為、水槽が壊れ、その噴き出た水の勢いで15は気絶した。気が付くと、いつの間にか手が拘束されており、31はショーと言う名目でヂーちゃんに捕食しようとした。31は「拘束された鍵を外す代わりに、誤ってほしい」と要求。15はこれで助かると思い、(おそらく嘘で)謝罪しかけた所で、鍵はヂーちゃんの口に投げ捨てられた。そして目が見えなくなって空腹で聞こえなくなっている15の命乞いの請願も空しく、ダルマ状態にされた後、頭部を食いちぎられて死亡。その後様子を見に来たと思われる12と21にこの魔女如く、ヂーちゃんの腹部から抉り取った頭部をサッカーボール代わりにされて蹴り飛ばされた。
「15さん、行きますよ。3・2・1、イリュージョン♥」
13
本作のラスボスで11を裏で操っていた黒幕。31同様何故か芸名の読みは伏せられている。本人曰く31の一番の大ファンで、おそらく11を通じていじめを指揮していた。11殺害直前、本音を吐きながら31が自分を殺しに来てほしいと楽しみにしていた。31絡みになると、かなり興奮するが、何故かそれ以外は無表情で冷酷な言葉使いになっている。11の死後は本格的に動き、生き残っているアイドル達を利用して31いじめを企てる。どういう訳か、彼女の事を沢山見ているのに関わらず、誰も記憶に残っておらず(おそらく11の行方を追っていた4も彼女の事も認知されてないと思われる)、本人も「名前は要らない。どうせみんな、すぐに忘れちゃうと思うけど」と答えている。その点は今後の何かの伏線だと思われる。
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アイドルの姉が死にました…本作と同じアイドルとサスペンスをテーマとした作品で、こちらは主人公が謎の自殺をしたアイドルの姉の死の真相を探り、復讐に動き出す物語。