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坂上田村丸の編集履歴

2019-12-03 04:14:08 バージョン

坂上田村丸

さかのうえのたむらまるもしくはさかのうえのたむらまろ

日本の中世神話に登場する日本最強の英雄

曖昧さ回避

坂上田村丸 / 坂上田村麻呂とは


  1. 歴史上の人物 → 坂上田村麻呂
  2. 伝説上の人物

ここでは2.について述べる。


概要

田村語り坂上田村麻呂伝説に登場する日本最強の英雄。

鈴鹿の草子田村の草子)』では坂上田村丸俊宗、『田村三代記』では坂上田村丸利仁として登場。


人物

平安京で語られた清水寺の縁起や、平泉で語られた達谷窟の縁起などが、時代の影響を受けながら様々な人の手で魔改造が繰り繰り返された結果、中世神話に相応しい理想の英雄として設定を盛りに盛られた。


出自

お伽草子では異類婚姻譚異常誕生譚見るなのタブーが重ねられた。

最も盛られた『田村三代記』では、氏祖は破軍星が砕けて生まれている。星の御子(祖父)、龍女(祖母)、山の神(母)と三重に渡る異類婚によって田村丸が誕生。

田村丸自身も神女(鈴鹿御前 / 立烏帽子)を妻にするため異類婚である。


神仏の加護

『田村の草子』では鈴鹿山大嶽丸からを300ばかり投げかけられても、田村丸の両脇にいる千手観音毘沙門天がすべて払い落としたため無傷である。


田村丸の武具

田村語りは東北地方に最も多く伝わるが、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方と全国各地で語られる。

地方によって内容も多種多様なため、登場する武具なども多種多様である。


<刀剣>

  • ソハヤノツルギ
    • 鈴鹿御前との剣合わせ、近江の高丸や大嶽丸討伐に使われた聖剣(『鈴鹿の草子(田村の草子)』『田村三代記』など)
  • 三明の剣
  • 鬼切
    • 安綱が田村麻呂に奉じた太刀。鈴鹿御前との剣合わせの後、伊勢神宮に奉納。源頼光が参拝したさいに示給され、渡辺綱が妖者の手を切り落とすなどに使われた(『太平記』)
  • 血吸
    • 安綱が田村麻呂に奉じた太刀。鈴鹿御前との剣合わせの後、伊勢神宮に奉納。源頼光が参拝したさいに示給され、酒呑童子討伐に使われた。成立時期から勘案すると、元ネタは『太平記』の鬼切(『酒顛童子絵詞』『しゆてんとうし(絵巻)』など)
  • 魏石鬼の剣
  • 堅貪
    • 悪事の高丸討伐のさいに、鞍馬寺の毘沙門天 より授かった3尺5寸の剣(『神道集』)
  • 雷除鬼雷丸
    • 鬼の大将が大神より打たされた100振りの剣のうち、地上に落ちた最後の1振り。のちに田村麻呂が神社を建てて奉納した(「椎ケ脇神社の縁起譚」)

<弓矢>

  • 大悲弓
  • 神通の鏑矢
  • 角突弓(角槻弓)
  • 山鳥の尾羽根の矢
    • 八面大王討伐のさい、八幡神のお告げで作った33節の山鳥の尾羽根の矢(『信府統記』)

<甲冑>

  • 金の甲
    • 阿久良王討伐のさい、戦勝を祈願して金の甲(のこと)を山頂に埋めた(「金甲山の縁起譚」)

<愛馬>

  • 郷黒
    • 長谷寺で賜った葦毛の馬。海は水面を走り、高峰を飛び、矢は跳ね返し、傷も負わない通力早馬。馬頭観音であった(『長谷寺霊験譚』「奥州七観音の縁起譚」など)
  • 太白
  • 阿久利黒

<宝珠>

  • 潮満つ珠、潮干る珠
    • 荒れた海に投げ入れて陸地にした(「有玉伝説」)

関連項目

堤真一:舞台劇『アテルイ』(劇団☆新感線)で坂上田村麻呂利仁を演じた。

中村勘九郎(6代目):歌舞伎NEXT『阿弖流為〈アテルイ〉』で坂上田村麻呂利仁を演じた。

瀬央ゆりあ:ミュージカル『阿弖流為―ATERUI―』(宝塚歌劇団星組)で坂上田村麻呂を演じた。

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