演:永井大
概要
ある日、突然姿を消したらしく、バンバとトワは彼の行方を追っていた。
本編より数百年前にマスターグリーンと協力してドルイドン族の一部を迎撃した。
活人剣に近い思想の持ち主らしく、力や命を「活かす」事に重きを置いた戦いのスタンスを取っており、バンバへの教えにもそれは如実に表れている。故にバンバも彼の事を「最高のマスター」と評する程の人格者であり、敬愛する恩師だった模様。
裏切りのマスター
或る日を境に、マスターブラックは突如バンバを裏切り、敵に回ってしまう。多くの同胞達と共にボロボロとなって転がるバンバに対し、マスターブラックは冷淡に「リュウソウルを渡せ」と言い放つ。
「俺に皆を守れと、あんたが言ったんじゃないのか!?」
激昂しながら叫ぶバンバだったが、マスターブラックは「お前には何も守れない」と無情に返すだけ。両者が激しく剣をぶつけ合う中、トワの居所を問われたバンバは「眠らせた」と回答。それは尊敬する自分達の恩師が、裏切って闇に堕ちた姿を弟に見せたくなかったが故の行動だった。
そんなバンバに対し、マスターブラックは「お前は甘い!」と叫び、容赦の無い攻撃を繰り出す。
裏切りの師の攻撃を受けて薄れゆく意識の中、最後にバンバが耳にしたマスターブラックの言葉は、「エラスを守らなくては…」と言う意味深なそれであった……。
バンバがトワ以外の他者を信じられず、絆と言うものに対して否定的なのも、尊敬する恩師からの裏切りがトラウマとして心に強く残っているからなのは火を見るよりも明らかだろう。
余談
演者の永井大氏は、2000年放送のスーパー戦隊シリーズ作品『未来戦隊タイムレンジャー』にて、浅見竜也/タイムレッド役と作品の鍵となる人物であるリュウヤ隊長の二役を演じていた。
同氏はこの頃は「永井マサル」の芸名で出演しており、その後学業専念の為一年ほど一時引退(この影響からか当時のスーパー戦隊Vシネマは『ガオレンジャーVSタイムレンジャー』ではなく『VSスーパー戦隊』になった)した後、現在の名義で再デビューした経緯があり、その為「彼がスーパー戦隊に客演するのは事務所からNGが出るので無理」といった風説があったようである。しかし、本作から5年前の『VS嵐』の放送にて元々特撮ヒーローだったことはオープンな賀集利樹やつるの剛士らと共にタイムレッドの変身ポーズを披露しており、少なくとも彼が戦隊メンバーであったことが黒歴史扱いではないことは判明。そして今回別の役とはいえ、20年ぶりのスーパー戦隊シリーズへの再出演が無事果たされたことにより、こうした風説は完全に払拭されたといえる。
また第13話にてバンバの過去を知るリュウソウ族の狩野澪子役で、永井氏の妻である中越典子氏が出演していたが、今回のキャスティングで第13話は大きな伏線であった事が判明した。
公式に発表された当時は、「タイムレッド」がトレンド入りし永井氏の20年ぶりの戦隊出演を祝福する声で溢れていた。また既に引退しているユウリ/タイムピンク役の勝村美香氏以外のタイムレンジャーのメンバーも関連ツイートを発信している。
関連タグ
騎士竜戦隊リュウソウジャー リュウソウ族 リュウソウブラック
浅見竜也/タイムレッド・リュウヤ隊長(未来戦隊タイムレンジャー):中の人繋がり。性格はどちらかといえばリュウヤ隊長が近い。
狩野澪子:お互い顔見知りらしい。中の人同士は夫婦