概要
朝日新聞朝刊の4コマ漫画として、1997年4月1日から2009年11月21日まで掲載された。その後2010年3月1日から再び掲載されている。
もともとは1991年10月10日から朝日新聞朝刊に掲載されていた「となりのやまだ君」という作品だった。
主人公の山田のぼるよりも妹の山田のの子のほうの人気が高くなったため、のの子を主人公に代え、設定の一部変更を行ったうえで、このタイトルに改めて1から出直したのである(が、通算回数は「となりのやまだ君」から引き継がれている)。
基本的にほのぼのとした内容だが、稀に毒気のあるネタが飛び出す。
意味不明なネタも多い「お墓参りで始まりお坊さんが一人でたたずんでいる」「でかい字でみかんと書かれている」などの作品が特に有名。ネットでは意味について様々な考察がされているが、決定打に欠ける説ばかりで真相が不明のままの回もある。しまいには難解過ぎて作者ですら「よくわからない」と言い出すことがある。
「ホーホケキョ となりの山田くん」のタイトルでアニメ映画化され、1997年7月に松竹系の映画館で公開された。アニメーション制作はスタジオジブリ。
ムダに豪華なキャスティングと15億円も賭けたという制作費に対し、配給収入は8億2000万円という豪快な外しっ振りコケっ振りが話題になってしまった(が、実は、アレやそいつらに比べればまだマシな方ではあったそうな。なお、あれら3作品の配給収入は5億円台止まりだった)。
また、「ののちゃん」のタイトルでテレビアニメが東映アニメーションの手によって作られ、2001年7月から2002年秋にかけて、テレビ朝日と青森朝日放送にて放送された。また、秋田朝日放送、山形テレビ、名古屋テレビでも、一部エピソードが放送されている。
ストーリー
山田のの子ことののちゃんは山田家の長女で、ちょっと勉強が苦手な小学3年生。5人家族と犬のポチで、みんな個性的で笑いと驚きの絶えない日本一愉快な一家のほのぼの日常ストーリー。
登場人物
山田家
山田まつ子(CV:山本圭子)-のの子の母。旧姓:山野
山野しげ(CV:鈴木れい子)-のの子の祖母
山田のぼる(CV:高戸靖広)-のの子の兄
山田たかし(CV:田中秀幸)-のの子の父
小学校の人々
藤原瞳先生(CV:山崎和佳奈)
校長先生(CV:田中秀幸)
ツチノコ教頭
タブチ先生(CV:高塚正也)-「がんばれ!!タブチくん!!」のタブチの流用。
安田先生(CV:高木渉)-「がんばれ!!タブチくん!!」のヤスダの流用。
佐藤先生
高田先生
近藤ハルコ先生
吉田妙玖子先生
ヒロオカ先生(CV:田中秀幸)
ななちゃん(CV:金田朋子)
みみちゃん(CV:小松由佳)
クボくん(CV:高木渉)-「バイトくん」の久保の流用。
スズキくん(CV:鈴木琢磨)-「バイトくん」の鈴木の流用。
キムラくん
ミヤベくん-モデルは宮部みゆき。
中学校の人々
山下キヨシ
田中
田辺先生-「バイトくん」の田辺留年の流用。
崇禅寺キャプテン
柴島センパイ-モデルは元木大介。
オカダ
島田
野球部員
野球部マネージャー
富田月子
近所の人々
キクチババ-キクチの祖母。
キクチさん-キクチの父。「キクチ食堂」を経営。
中山さん
広岡先生-モデルは広岡達朗。ヤブ医者として評判。
広岡先生の助手
町内会長 / ナベツネツネオ(CV:龍田直樹)-モデルは渡辺恒雄。ちなみに読売新聞社から抗議が入ったことがある。
シルバー会
その他
山田義男
吉川ロカ-歌手志望の高校生。キクチ食堂で働く代わりにそこを定期公演に使っていた。その後無事デビューを果たした模様。
さっちゃん-山田家の親戚の子。ポチの天敵。
ワンマンマン-町内会長が変身した姿。衣装が変わって空が飛べる以外、行動原理は全く変わらない。
もったいないオバケ
ゴキブリ-山田家に生息するゴキブリ。
死神
貧乏神
座敷童子
地底人
三宅さん / 三宅やす子-たかしの職場での部下。「ノンキャリウーマン」の三宅の流用。
モリタ
本家のおばあさん
おじいさん
主題歌
オープニング
「うるわしのうた」
作詞・作曲・編曲 - en avant / 歌 - ののちゃん(大谷育江)
エンディング
「ののちゃん一家の歌」
作詞 - 吉元由美 / 作曲 - HULK / 編曲 - en avant / 歌 - ののちゃん一家(大谷育江・山本圭子・鈴木れい子・高戸靖広・田中秀幸)