概要
死柄木弔を筆頭に、参謀兼お目付け役の黒霧、後に合流する開闢行動隊のメンバー、戦闘要員の改人「脳無」からなり、個性を使って罪を犯した者、独自の思想を持つ者、現在の社会に反感・恨みを持つ者など、いわゆるアウトローと呼ばれる存在によって形成されている組織。
その背後には、最大の敵である「オール・フォー・ワン」(以下AFO)が存在し、死柄木を自らの「後継者」として支援している。
最初期のプロファイリングでは「子供の癇癪」とまで言われていた彼らの犯行計画は、数を重ねる毎に回りくどく、世間への影響を見据えたものとなってゆき、『神野の悪夢』を皮切りに、警察上層部からもその存在を危険視されるようになる。
その後しばらくの潜伏を続けるが、冬の時季にリ・デストロ率いる異能解放軍との抗争に勝利し、その構成員を吸収・巨大化した事で超常解放戦線へと姿を変える。
構成員
初期メンバー
死柄木弔(しがらき とむら)
CV:内山昂輝
個性:崩壊
病的な痩身の男で、連合のリーダー的存在。顔面をはじめとする上半身の各所に掌を模したマスク(と思いきや…)を身につけた異様な風体をしている。
詳細はリンク先にて。
黒霧(くろぎり)
CV:藤原貴弘
個性:ワープゲート
連合の参謀役。全身が黒い霧状のモヤに包まれた正体不明の男。死柄木をフルネームで呼び、時々保護者のように振る舞う。
詳細はリンク先にて。
参入メンバー
夏の林間合宿にて雄英高校関係者らを襲撃した部隊「開闢行動隊」から加入したメンバー。雄英高校襲撃事件、保須市襲撃事件によって機運の高まったヴィラン連合に合流した個性保有達によって編成されている。
荼毘(だび)
CV:下野紘
個性:不明(炎系)
体の各部にある継ぎ接ぎ跡、そこに見える紫の肌が特徴の青年。林間合宿襲撃の指揮を担当。
「ヒーロー殺しの意志は俺が全うする」と語っており、ステインの思想に心酔している様子。
詳細はリンク先にて。
CV:福圓美里
本名:渡我 被身子(とが ひみこ)
個性:変身
連続失血死事件の容疑者として追われている少女。それには彼女のある歪んだ思想が深く関わっている。
詳細はリンク先にて。
CV:岩崎了
本名:伊口 秀一(いぐち しゅういち)
個性:ヤモリ
トカゲの様な風貌で全身を鱗に覆われ、ステインを模した格好をしている青年。ステインの思想に心酔し、全てにおいて『ステインを継ぐ者』であろうとしており連合の任務よりステインの思想を優先する極端な信奉者。
詳細はリンク先にて。
CV:井上悟
本名:引石 健磁(ひきいし けんじ)
個性:磁力
長い赤髪にサングラス、オネエ言葉が特徴的な大柄の男。死柄木にはハッキリとオカマと言い切られたが、連合内での扱いは「彼女」である。
プロヒーローと互角の体術を誇り、戦闘では巨大な鉄の棒や身の丈程もある磁石のアイテムも使用するなど、主に戦闘面で活躍を見せる。
詳細はリンク先にて。
CV:遠藤大智
本名:分倍河原 仁(ぶばいがわら じん)
個性:二倍
全身に黒いラバースーツを纏い、灰色の肌と白目の覆面が特徴の男。左腕に着けてるのはメジャー。口数が多く、一人で二人分の会話を行っている様な話し方も特徴。
詳細はリンク先にて。
CV:最上嗣生
本名:迫 圧紘(さこ あつひろ)
個性:圧縮
黒い目出し帽の上に白の仮面を被り、丈の長いトレンチコートと羽飾りのついたシルクハットが特徴の男。マジシャンのような言動で相手を翻弄することを得意とする。また、戦闘には不向きだが高い身体能力を持つ。
登場時によって模様の異なる仮面を被っている。
詳細はリンク先にて。
その他
支援者
CV:大塚明夫
連合の支援者であり、実質的な支配者。死柄木には『先生』と呼ばれている。
詳細はリンク先にて。
氏子達磨(うじこ だるま)
CV:稲葉実
AFOの主治医的存在で、通称「ドクター」。一人称は「ワシ」の老人。脳無の製造にも深く関わっている。
「氏子達磨」という名前は適当に付けた偽名で、本名が別にある。
義爛(ぎらん)
CV:荻野晴朗
本名:憶田影朧(おくた かげろう)
個性:混濁
裏社会で活動する仲介屋。右前歯が欠け、丸眼鏡を掛けた男性。喫煙者で、拳銃型ライターを所持している。
黒霧が「あの大物ブローカー」と呼ぶ事からその界隈では名の知れた存在らしい。実際に彼からの紹介である荼毘とトガを無条件で受け入れようと死柄木に提案する程である。
詳細はリンク先にて。
戦闘員
CV:間宮康弘
AFOの育てた忠実なる僕。山中に潜んでいた異形の巨人。頭と顎と背中が岩の様にゴツゴツしており、首にラジオをぶら下げている。
ドクター曰く「尋常ならざる耐久力を持ち、複数の個性所持に改造無しで適応している」とのこと。
詳細はリンク先にて。
連合の戦闘要員。元は普通の人間で、様々な手術や薬物投与の末にドクターとAFOの手によって作り出されると考えられている。その能力はプロヒーローに匹敵し、個体ごとに外見や能力が異なる。
協力者
CV:中村悠一
個性:剛翼
No.2プロヒーロー。「神野の悪夢」(作中では雄英文化祭以降)後、連合の思想に共感して荼毘経仲間入りする。
実際はヒーロー公安委員会の依頼を受けて潜伏者となっており、二重スパイという立場に置かれている。
詳細はリンク先にて。
象徴
『ヒーロー殺し』ステイン
CV:井上剛
個性:凝血
忍者のような出で立ちのヴィラン。『英雄』に対して独自の思想を持つ。
個性「凝血」は、相手の血を摂取する事で最大8分間、身体の自由を奪う。
連合とは一時的に手を組んでいたこともあり、彼を信奉する若者が加入するキッカケとなった。
詳細はリンク先にて。
USJ襲撃時のメンバー
雄英高校襲撃時に72人もの集まった男女混合のヴィラン。異形型が大多数を占める。ただし寄せ集めのチンピラであるため実力は雄英教師陣のみならず、1年A組生徒たちにも及ばない。
全員警察に逮捕された。
開闢行動隊
彼らも上記の参入メンバーの一員だったが初陣で敗北し、警察に逮捕された。
言わば、連合入りに失敗した者達。
『血狂い』マスキュラー
CV:高口公介
個性:筋肉増強
筋骨隆々な巨体を持つ男。自制心というものを全く持たぬ、極めて暴力的な大量殺人鬼。
詳細はリンク先にて。
CV:古島清孝
個性:ガス
ガスマスクと背負ったボンベが特徴の中学生ぐらいの少年。言動の端々から極めて強い学歴コンプレックスを伺わせる。
詳細はリンク先にて。
CV:松田修平
個性:歯刃
口を除く全身を拘束着に包んだ痩身の男で、脱獄した大量殺人鬼の死刑囚。
詳細はリンク先にて。
余談
- 発足当初は、現在の社会に反発し、徒に破壊を目論む軽薄な悪党集団でしかなかったが、仲間を失い、多くの危機を乗り越え、組織として成長していくと共に、彼らもまたその在りようを変化させていく。作品における対立構造も、単なる「『正義』と『悪』」という勧善懲悪の構造から、異能開放軍という思想集団の吸収と共にある種の価値観の対立へと歪ながら変化しつつある。
- 初期は作者の「敵(ヴィラン)には親しみよりも恐ろしさを感じてほしい」という思いから、敵のプロフィールは公開しない方針だったが、そうした変化に伴って、単行本23巻からは一部の構成員のプロフィールが公開されるようになった。