首都と最大の都市が一致しない国も多く存在する。
南アフリカは司法の首都がブルームフォンテーン、立法の首都がケープタウン、行政の首都がプレトリアというように棲み分けされている。
首都を別の都市に移すこともある。これを遷都という。
いろんな首都
ウランバートル:モンゴルの首都。「世界でいちばん気温が下がる首都」と言われる。
バンコク:タイの首都。正式名称が世界の首都のうちでいちばん長い。
キャンベラ:オーストラリアの首都。シドニーとメルボルンの権力争いを防ぐために、両都市の中間に造られた。円がふたつ並んだ形をしている。
ティンプー:ブータンの首都、ただし夏場だけ。冬場はプナカという都市が首都になる。つまり王様が両都市の間を季節ごとに行き来しているのである。
エルサレム:イスラエルの首都。三つの宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教)の聖地となっているめんどくさい街。
ローマ:イタリアの首都。たぶん世界で最も長期にわたり首都として機能している都市の一つ。
レイキャビク:アイスランドの首都。首都のうちで世界でもっとも北にある。
ジューバ:南スーダンの首都。2011年9月現在で最も新しく首都になった都市。
ベルモパン:ベリーズの首都。首都らしい都市設備が何も無くてがらがらの街。
ラパス:ボリビアの首都。司法・立法・行政がすべて揃っている街であるが、じつは法的には首都ではない(スクレという都市が憲法上の首都に定められている)。
ブラジリア:ブラジルの首都。20世紀になってから新設された都市で、市街地は飛行機をモチーフにしたデザイン。現代都市としては珍しく世界遺産にもなっている。