「俺は負けてない……ヒューマギアなんかには負けない!!」
レイドライズ!スプラッシングホエール!
"An aqua current that encompasses everything around it."
CV:一色湊
データ
- 対象者/職業:新屋敷達巳/不動産仲介業
- 身長:197.0cm
- 体重:127.9kg
- 特色/力:扇
概要
『仮面ライダーゼロワン』第19話「カノジョは家売るヒューマギア」から登場。
王波不動産のトップ営業マン・新屋敷達巳が、レイドライザーとスプラッシングホエールプログライズキーを使って変貌したレイダー。
クジラのような顔を持ち、両肩にはクジラのヒレを思わせる青いマントをたなびかせている。
クジラの尾びれを模した扇形の武器「オウギガント」を用いた槍術を得意としており、一振りで家屋などの構造物を吹き飛ばす威力を誇るビックウェーブを巻き起こす。オウギカントの先端から水流弾を放つことも可能。
また、レイドライザーを操作することで、オウギカントの先端に水を纏わせて繰り出す必殺技「スプラッシングボライド」を発動できる。
新屋敷達巳
「広い家に憧れますよねぇ。バリバリ稼いで、いつかそういう家に住もうって感じですかねぇ!」
「ヒューマギアごときが人間の仕事を奪ってんじゃねぇよ!!」
演:一色湊
スプラッシングホエールレイダーの変身者。
ザイアスペックを使用している営業マンで、自ら「家を売るために生まれた男」と豪語している。
手段は少々手荒だが、販売成績は王波不動産の中でもトップクラス。
「お仕事5番勝負」の2回戦「住宅販売勝負」のZAIA側の代表として呼ばれ、住宅販売員型ヒューマギア・住田スマイルと対戦することとなる。
プライドが高くヒューマギアの事を見下しており、スマイルの名前を「ダサい」と嘲笑するなど悪辣な面が目立つ。
レイドライザー入手後はスマイルに対し妨害を図ったり、(天津から不正の疑いをかけられているにも関わらず)わざわざ営業中のスマイルの元にクラクションを鳴らしながらやって来て、ヒューマギアを侮辱するなど、次第に手段を選ばなくなっていった。
その一方で、幼少期に一家で線路横の古く狭いアパート(1K、風呂なし、共同トイレ)に住む苦しい生活を送っており、その経験から広い家への憧れと自身の仕事への誇りを持っている。
そのため自身の仕事を奪いかねないヒューマギアに対しては危機感を募らせており、プライドとレイドライザーによる悪意の増幅によって前述の過激な行動に走ったと思われる。
活躍
- 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」
「住宅販売勝負」におけるZAIA側の代表として飛電側の代表・住田スマイルと住宅販売の売り上げを競うも、売上差をなかなか引き離せず天津に呼び出されプレッシャーをかけられる。
ZAIAからの帰り道、突然現れた黒フードの人物にレイドライザーとプログライズキーを与えられた。
その後自らスマイルを妨害するべく変身し、「オウギガント」から水流弾でスマイルが売ろうとしていた家を破壊。
そのまま立ち会っていたゼロワンや駆けつけたバルカンと交戦するが、ビックウェーブで2人を転ばせた隙に逃走する。
後日、スマイルの売上にとうとう追いつかれたことで天津から更なるプレッシャーをかけられ、ついに営業中のスマイルの元を訪れる。
そこで「ヒューマギアに人間の生活が分かるのか」と顧客の不信を煽り、さらにあろうことか「ピッタリの仕事」と評してスマイルの背中にのぼり旗を立て罵倒の言葉を浴びせる。
「お似合いだよ、24時間突っ立ってても文句ひとつ言わないんだから!」
或人の静止を振り切ってなお暴言を吐き、ついにはスマイルを池に突き落とした結果、スマイルは悪意により暴走しアークマギア(ネオヒタイプ)に変貌。
襲われそうになり、その場はゼロワンとサウザーに任せて逃げ出した。
- 第20話「ソレが1000%のベストハウス」
前話のスマイルに対する妨害により、更に彼女との売上差を広げ、自身の勝利を確信。天津に自身の勝利の確率を聞かれた際には「100%」と返答したが、天津は相変わらず「1000%」に匹敵する完全なる勝利を求めた。
そこに5億円という巨額の予算を投じた依頼が資産家・大城銀之丞から両者に舞い込む。
「子供や孫と一緒に過ごせる家を購入したい」という依頼に対し、確実に勝負を決めるべくスマイルが探し当てた山中の物件に向かう。
そこで家のリフォームを行っていた最強匠親方と遭遇し、親方に対しても罵倒の言葉を浴びせる。
さらにヒューマギアが人間に手を出せないのを良いことに彼を痛めつけた結果、最強匠親方は暴走しアークマギア(マンモスタイプ)に変貌。
自身もスプラッシングホエールレイダーに変身して「怪人vs怪人」の戦闘を繰り広げ、戦いの中でに親方がリフォーム中だった物件を破壊。
レイダーの出現を察知して現れた不破に正体を知られてしまうが、バルカン・パンチングコングを「スプラッシングボライド」で圧倒する。
そこに現れたサウザーがバルカンから奪ったパンチングコングのライダモデルでアークマギアを撃破した為、「弱っちいなあ~」とバルカンを煽りつつ姿を消した。
その後、5億円に見合った豪邸を大城に紹介するも逆に「君はなぜ家を売る?」と聞かれ、動揺を見せた。
そして後日下された大城はスマイルの物件を購入することを決定。
その理由は「家の売り上げよりも私と家族、それに妻の幸せについて考えてくれたから」。
利益を追求し予算に見合った豪邸を紹介した新屋敷ではなく、購入後の買い手の暮らしを考えたスマイルが選ばれたのだった。
ヒューマギアに負けたことにショックを受け、挨拶もなくその場から立ち去るが、不破からレイダーの正体であることを聞かされていた或人に呼び止められ説得される。
だが、自身の負けを認めたくないがためにレイダーに変身し、ゼロワン・シャイニングアサルトホッパーと交戦。一度は手を差し伸べたゼロワンを一蹴して「スプラッシングボライド」を発動させるも回避され、最後は「シャイニングストームインパクト」を受け爆散した。
変身解除後、今まで自分が行ってきた妨害行動は、全て「ヒューマギアに負けたくなかった」と自分に素直になれずにいた一心であったことを或人達に明かすと、子供時代住んでいた狭いアパートにも家族の暖かい営みがあった事を思い出し、素直にスマイルに「いい家だったな」と謝罪。自身の完敗を認めた。
しかし、現れた天津と唯阿より勝負終了時点での売上は新屋敷が上回っていたことが告げられ、
「お仕事5番勝負」の2回戦もZAIA側の勝利となった。
スプラッシングホエールプログライズキー
ウェーブ!
クジラのデータイメージ「ライダモデル」が保存されている。カラーはウルトラマリン。
第10話時点ではZAIAが保有していたが黒いフードの人物に盗まれ、レイドライザーと共に新屋敷へと渡された。
第20話の戦いの後、天津によって回収された。
こちらについてはスプラッシングホエールも参照。
玩具版はガシャポン「GPプログライズキー07」にてノーマルver.とバイオレットメタリックver.がラインナップした。
余談
- 東映公式サイトで設定画が公開されている。
- 変身者の新屋敷は「貧しい家に住んでいた」という過去や「ヒューマギアに仕事を奪われる可能性」といった視聴者間で持たれていた疑問について触れられた人物であり、レイドライザーで悪意が増幅された事もあるが、下記のように仮面ライダーシリーズのゲストの中でもトップクラスの問題行動(訴えられたら現実では少なくとも犯罪レベル)を起こしている。
- スマイルの紹介先の物件を破壊する→営業妨害、建造物等損壊
- 或人達の前でスマイルに罵倒の言葉を浴びせる→侮辱罪
- スマイルを池に突き落とす、最強匠親方を痛めつける→暴行罪(ロボットであるヒューマギアに対してこれが適応されなくとも、器物破損が該当してくる上、或人に対しては暴行罪が適応される可能性もある)
- 上述の妨害行為があった上、肝心の勝負の結果は結局覆らず「勝負に負けたが試合に勝った」という形で終わったため、「改心しても同情できない」と腑に落ちない心情を持った視聴者も多い。最後は自身の非を認め改心し、或人達に許された描写となっているが、彼がこのまま法律的・道徳的に何の御咎めも無しに済むのかは不明。
- ただ、この次に現れたレイダーの変身者は彼よりもっと酷い悪事を働いていたため、問題はあれど辛うじて最後の一線を越えていない新屋敷の問題行動が相対的にマシに見える。
- 演者の一色氏は「見てるみんなに嫌われてやる」という気持ちで撮影に臨んでいたらしく、実際氏の熱演も相まってゲストキャラながらも印象に残るキャラクターとなった(上述の外道っぷりも氏の熱演の賜物でもある)。
- 新屋敷達巳の名前の由来は不動産業者である為、そのまま「新しい屋敷を建てる」に引っ掛けたネーミングだと思われる。
- また、達巳という名前は「辰巳」という十二支を連想させる名前だが、中近東の十二支において「辰」のポジションに相当するのはクジラである。
- 第20話で資産家の大城銀之丞役を演じたのは、『キャプテンウルトラ』でヒーローを演じ、『仮面ライダーアマゾン』のゼロ大帝、『超電子バイオマン』のメイスン等の敵幹部も演じた特撮史の大御所・中田博久氏である。その事を意識してか、作中で彼についてを取材した会社が「週刊ゼロエンペラー」であったり、彼が代表を務めていた会社の名が「芽蘭田グループ」だったりと小ネタが仕込まれている。
関連タグ
仮面ライダーゼロワン レイダー クジラ スプラッシングホエール
水のエル:「クジラがモチーフ」「青系統が主体のカラーリング」「尾びれを模した武器」などの共通点を持つ。
ホエールイマジン:同じく「クジラがモチーフ」「水流を操る」などの共通点がある。
ロイミュード(死神):頭部の形状や、マントを羽織った姿がよく似ている。