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Su-25の編集履歴

2020-05-19 01:19:06 バージョン

Su-25

すーどゔぁーっつぁちぴゃーち

旧ソ連のスホーイ設計局が開発した対地攻撃機。Il-2やアメリカのA-10と同じような目的で作られ、もちろん装甲板を仕込んでいる。

非公式な愛称はグラーチュ(ミヤマガラス)。

NATOコードネームはフロッグフット。


概要

アメリカA-10のような機体の必要性を感じた旧ソ連が開発した攻撃機

その外観はフェアチャイルド社のYA-10との競作だったノースロップ社のYA-9にそっくりだが、YA-9の方が先に開発されている。

もとより超音速巡航能力は考慮されていない設計であり、主翼の形状も直線に近い。

なお、機体サイズはA-10よりも小型だが、最大速度はこちらが上である。(最大950km/h)


広い主翼には多くのハードポイントがあり、A-10と同じく多くの兵装を吊架できる。

通常爆弾やKh-25等の空対地ミサイルだけでなく、SPPU-22(23mm連装機関砲ポッド)やKh-31対艦ミサイルのような兵装も搭載可能。

固定武装の機銃はGSh-30-2 30㎜機関砲だが、A-10に比べると弾数は少ない。(総弾数250発)


コクピット周辺はチタン合金の装甲で守られており、これもA-10と同様である。

エンジンは内蔵燃料タンクを覆うように配置されているが、こちらは装甲されていない。

(エンジンも燃料タンク用装甲の一種とみなしている為)


アフガン侵攻では、ムジャヒディンに供与されたFIM-92スティンガーミサイルによる被害が続出。

片方のエンジンに被弾し、その破片が胴体(と燃料タンク)を貫通してもう片方のエンジンを破壊する事態が多発したという。

その対策として両エンジン間にはチタン製の装甲が追加され、更にガス式の消火システムフレアディスペンサーなどが追加され、以来撃墜される事は無くなったと言われている。


Su-25はトビリシ(現グルジア)で生産されていたが、独立後もそのまま生産が続けられる事になっている。

皮肉にもグルジア独立紛争ではロシア・グルジアの両の付いたSu-25を投入し、お互いに空爆し合った。

もちろん、誤射も多発している。


Su-25は現在でもロシアの主力攻撃機(の一つ)であり、今後も運用が続くようだ。

HUDの搭載やミサイルの運用能力を持たせるなど、近代化改修も進められている。

後継機となるSu-25TM(Su-39)が複座型からの派生という形で生まれている他、グルジアとイスラエル企業の共同開発による改修型であるSu-25KM スコーピオンが開発されている。

特色としては「小型で小回りもきく事」であるが、これは「A-10よりも搭載量や航続距離で劣る」という事でもある。

結局「どちらを重視するか」という点についてはそれぞれのの重点項目によるものであり、どちらかが優秀であるとは言い難い。


また、ロシア海軍向けの複座型艦載型も存在しており、艦上訓練用練習機仕様のSu-25UTG(Uchebno-Trenirovochnyi Gakovyi)、NATOコードネームフロッグフットBが空母アドミラル・クズネツォフで運用されている。

艦上での運用のためにアレスティングフックの追加や着陸装置の強化などが行われているが、Su-33UBと違い、攻撃用装備の一切が外されており、一切の戦闘任務への参加は不可能となっている。

着艦失敗等により損傷した2機は修理と同時に行われた近代化改修により、エンジンの換装等が行われており、運用期間の延長が行われている。


ソビエトはチタン装甲の元祖

チタンは地殻付近でに次いで埋蔵量が多い金属であるが、鉱脈になりにくく、加工も難しいので(比較的)最近まで利用されなかった。


また、冷戦期のチタン鉱脈の殆どは共産圏にあったので、ソビエトはこれを積極的に利用した。

加工のし難い金属であった為、軽さと剛性を生かした装甲として活用されている。

(装甲板ならば「ただの板切れ」でも利用できる為)


ここで蓄積されたノウハウはソ連崩壊の際に流出し、現在では世界中でチタン製品を利用できるようになっている。

ちなみに、冷戦中にアメリカはダミー企業を介してソビエトから輸入し、軍事用に利用している。

(例:SR-71の部品など)


関連イラスト

ОКБ Сухой Су25 "Грач"  штурмовикSukhoi Su-25UB Frogfoot


関連タグ

攻撃機 ソ連 ソビエト ロシア連邦 A-10

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