布袋寅泰
ほていともやす
概要
1962年2月1日生まれ。群馬県高崎市出身。妻は歌手の今井美樹、元妻は同業の山下久美子。身長187cmの長身の持ち主。
実は裕福な家庭育ちのお坊ちゃまだったという意外な経歴を持つ。
幼い頃からギターや洋楽にのめり込み、どちらかというとオタク気質で大人しい少年だった。
海外では「HOTEI」名義でイギリス、ドイツなどでアルバムをリリースしており、海外での活動に重点を置くため2012年夏よりイギリス・ロンドンに移住している。
1994年からアメリカ・ロサンゼルスに移住している同じBOØWYのメンバーだった氷室京介とはよく対比に挙げられるが、あちらはあくまで日本向けの楽曲を自身の望むやり方で製作できる環境確保のために移住したのに対し、こちらは元から全世界に向けた製作を目指しており目的は全く異なる。
歌番組にも積極的に出演しており、ここでも氷室とは対照的。
ミュージシャンとしてのみでなく、俳優としても1998年に「サムライ・フィクション」や2000年に「新・仁義なき戦い」で出演している。
基本的に仕事は選ばない主義なので、缶コーヒー「BOSS」のCMで永瀬正敏をその強面と巨体で追っかけ回す役で登場し、多くの視聴者に腹筋崩壊とみんなのトラウマを植え付けた。
ソロ活動のみならず他ミュージシャンとの共演・共作、楽曲提供も非常に多い。
最も売れたのは現妻の今井美樹が歌う「PRIDE」。
同郷で一年先輩の氷室京介がおっかなくてBOØWYに加入したという経緯があるが、布袋自身も学生時代に教師に長髪を指摘されて「イエス様の方が俺より髪の毛長ぇじゃねぇか」と喧嘩を売ってミッション系の学校を退学になった伝説を持つ(しかも退学の翌日にその髪を切っている)。
血の気が多くカッとなりやすい性格は大人になっても直っていないらしく、2007年に同業で芥川賞作家の町田康を殴って怪我をさせ、傷害罪で罰金命令を受ける羽目になったことがある。
余談だが『風の谷のナウシカ』に出てくる王蟲の鳴き声は彼のギターの音である(twitterで証言)。
後年、そのナウシカ製作スタッフの一部が設立したガイナックスに『Marionette』のPVを作ってもらっている。
BOØWY解散後には吉川晃司とCOMPLEXを結成し、二年間活動した。
2014年7月、ヒムロック先輩のライブ活動終了宣言を受け、「最後にもう一度同じステージに立って1曲でもいいからプレイしたい」とブログに心中を記したが、その二年後開かれた氷室個人のLASTGIGSには同席せず観客席から彼の引退を見守った。
布袋モデル
布袋のギターといえばやはり「あの」模様だろう。
黒地に白の幾何学模様が描かれたこのデザインは布袋が泥酔したときに描いたあみだくじが由来になっている。
以降ギターのみならず様々な場面で流用され、ベスト盤のジャケットにされたり地元高崎のマンホールになったりしている。
主な曲
サレンダー
エルヴィス・コステロをリスペクトした6分にも及ぶ大作。
歌番組では「GUITARHYTHM Ⅳ」収録のアルバムバージョンの方ばかり披露されたためか「SURRENDER」表記だった。
布袋としてはかなり珍しい1番→2番→ラストサビ構成。
スリル
オリコンチャート1位獲得曲。
代表曲の名に恥じぬシンセサイザーとギタープレイが見事に融合した非常にかっこいい曲だが、2ヶ月後の笑っていいとも特番で江頭2:50のモノマネをしようとした矢部浩之が本来の出囃子であるワイルドハーツの「SHAME ON ME」を知らなかったがために、イントロの雰囲気がちょっと似ているこの曲を持ち出してしまい、以降本家の会場入りのBGMとして逆輸入され定着してしまった(半ば公認のようなモノらしい)。
ラストシーン
布袋としてはかなり珍しいミディアムナンバーで、ここに挙げられている楽曲郡でもかなり浮いている。実は「POISON」、「スリル」に次いで三番目に売れたのはこの曲だったりする。
サレンダー同様この曲も1番→2番→ラストサビ構成。
CIRCUS
ライブで披露する際は文字通り本物のサーカス団をステージに呼び出すほど大掛かりだった曲。
もちろんヒットしたのだが、江頭2:50に布袋2:50としてネタにされたためにそちらのイメージが強くなってしまった人も多い。
これには「スリル」で複雑な感情を寄せていた本人もさすがに激怒し首を締め上げたのは有名。
バンビーナ
CDTVオープニングテーマ。1999年に発売され、布袋最後の8cmCDでもあった。PVでは少女をあの手この手でご機嫌取るお茶目な布袋が見れる。
曲のノリの良さが評価されオリコンチャート2位を記録。セールスも3年ぶりに30万枚越えのヒットとなり、2ヶ月後に出たベスト盤はミリオンセラーを記録した。
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
インストゥルメンタル。元々は「新・仁義なき戦い」用に作られた曲だったが、クエンティン・タランティーノから非常に気に入られてしまい、「キル・ビル」のテーマソングとして使われたことで世界を通じて非常に知名度が高い曲…なのだが、布袋のオリジナル曲だということまでは知られてないらしく場所によってはライブのたびに「『BATTLE〜』のカバー最高だったよ!」との感想をもらうことも少なくなかったらしい。そのため布袋も自虐して「最高のカバーをやります!」と紹介することもある。とはいえ、世界でもこれをきっかけに布袋に興味を持ったという人も少なくなく、世界的知名度や評価においては布袋の方が氷室を上回っている。
故・桜塚やっくんの出囃子としても有名だった。
RUSSIAN ROULETTE
「鬼武者2」テーマソング。
40歳という節目を迎えた時期の作品。この頃松井常松がサポートメンバーに加わっていた。
終盤でおそらく天使と悪魔をイメージしたと思われる白装束の布袋と黒装束の布袋が睨み合うPVはかなりシュール。
余談ではあるが、歌詞の内容が今の江頭2:50とリンクしすぎている。たまたまだろうけど。