トライキング
とらいきんぐ
「実験だ」
『Kaburagi Access Granted.』
「超古代怪獣。超古代竜。宇宙戦闘獣」
『Golza.』『Melba.』『Super C.O.V.』
「キエテ カレカレータ」
『Tri-King.』
概要
セレブロがウルトラゼットライザーとゴルザ、メルバ、超コッヴの3体の怪獣メダルを使用して変身した姿(ちなみにこの3体は強化されたものもいるがティガとガイアの一話に登場した怪獣、要は始まりの敵である)。
その名前の通り超合体怪獣ファイブキングから一部が欠けた不完全体で、鳴き声もファイブキングと同様に構成している3体のものを合わせたものとなっている。
原典である『ウルトラマンギンガS』 でのファイブキングでは通常のゴルザではなくファイヤーゴルザが合体しているのだが、変更された理由は不明(怪獣メダルの画像からゴルザ強化型とファイヤーゴルザを判別できないから、あるいは頭部と首元しか映らない為ゴルザで纏められてしまったからではないかと思われる)。もっとも、原典の時点から単にゴルザとしか呼ばれていなかったのだが。
また、唯一のダイナ怪獣であったレイキュバスがいなくなったことで、ダイナの要素が完全になくなってしまっている(一応、ゴルザならゴルザⅡとしてダイナと戦ったことはある)。
容姿
ユカ「3体の怪獣パーツが融合してる~!超激レア~!!」
ファイブキングから両腕のガンQとレイキュバスを取り除き、代わりにファイヤーゴルザの腕を生やしたような姿をしている。
なお、スーツの都合なのか背中のビクトリウム鉱石もそのままである。
能力
ゴルザの額から超音波光線を、腹にある超コッヴの顔部分から無数の光弾を乱射することが可能だが、他にこれといった目立った能力はない。
戦闘力も3体分の力を持つ為、通常の怪獣よりは強いもののそこまで高いというわけではなく、セブンガーやウインダムこそ圧倒したがゼットのアルファエッジにはファイブキングになるまでほとんど何も出来ずにやられてしまっている。
最もファイブキングの強みはガンQの光線吸収が大きかった上、構成している3体は直接戦闘タイプゆえ特徴的な能力があまりなく、こうなるのも当然と言えるが。
ちなみに劇中では終始メルバの羽は閉じたままであり(ファイブキングになってからは展開して飛行している)、設定上は使えるはずのメルバの目の部分から放つ怪光線も使用していない為、結果としてこの姿ではメルバの能力は一切使用されていない。
活躍
- 第8話「神秘の力」
冒頭のアバンでカブラギ・シンヤに憑依したセレブロがピット星人の姉妹に依頼し、ファイブキングを構成する怪獣の細胞を集めていたことが示唆されている。
先に集まっていたゴルザ、メルバ、超コッヴの細胞から3体の怪獣メダルを生成すると、実験と称していきなり変身。
街に出現して暴れていたところに、出撃したセブンガー・ウインダムと対峙。
戦闘に入るが仮にもあのファイブキングの不完全体、しかもセレブロが変身していることもあってその戦闘力は圧倒的であり、光弾や格闘戦で2体を圧倒。
おまけによりによってセブンガー撃墜の衝撃によってハルキがウルトラゼットライザーをどこかに紛失しており、ゼットに変身することもできないという危機的状況であった。
その後、ストレイジの撃退後に変身を解き、洗脳したピット星人の姉妹を使って手に入れたレイキュバスとガンQの体組織から怪獣メダルを生成すると再変身して夜の街に出現。
光弾を撃ちまくって街を破壊していたが、ようやく現れたアルファエッジとの戦闘に入る。
当初はゼットに押されていたが…
余談
わざわざ不完全体であるこのトライキングが生まれたメタ的な理由としては、恐らく本編にファイブキングを登場させるにあたってウルトラゼットライザーにメダルが3枚までしかセット出来なかったからだと思われる。その為残り2体のメダルは後から追加で読み取らせることで、トライキング→ファイブキングに進化するという形式がとられている。
また、ガンQとレイキュバスが合体元から外されたのは、スーツを改造する際に両腕のパーツ交換だけで済むからだと思われる。
ちなみに『ギンガS』でもファイブキングが登場した際、両腕部分が破壊されて擬似的にトライキングの姿になったことがある。